ミャンマー連邦共和国の国家非常事態宣言とその後

2021年2月19日
LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド2

みなさま、こんにちは。
「LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド」営業者のMJI加藤です。

日本でも世界でも、引続きミャンマーに関するたくさんの報道がされております。
昨夜はNHKクローズアップ現代でも取り上げられていました。

わたくしからは、MJIと支店などのある地方に関する情報を報告させて頂きます。

都市部に近い農村部でも、離れた村でも、抗議活動が行われています。
正しい人数の把握は困難ですが、参加者は数百万とも言われています。
そして、首都ネピドーであった発砲は地方都市にも広がっており、未確認情報ですが今朝約5か所でもデモ隊への攻撃があったと伝わっています。

まずは、各支店から届いている写真を共有させてください。

▲ヤンゴン管区トンテイ支店:行き慣れた街のゲート、公務員の方が中心に抗議活動

▲ラカイン州グワ支店:知っている方が拘束されたとの情報があり心がとても痛いです

▲マグウェイ管区パコック支店:域内の交通要所、バイクに乗っての抗議活動

▲バゴー管区バゴー支店:ヤンゴンの隣で工場地帯の多い場所。現在は抗議デモがより大きくなっています。

MJIは2月1日の非常事態宣言後一旦営業を見合わせましたが、
現地の経営メンバーと相談の上、2月8日の営業再開以降今週も営業を続けて参りました。

抗議活動は、波を持ちながら拡大しており、都市部に近い支店から営業継続が困難なエリアが出てきているのが現状です。

抗議活動(Civil Disobedience Movement:通称CDM)は、
役所、税務署、労働局、教師、鉄道旅客など公務員のかたがたが国軍が政府となった事を受けて不服従を表している他、医療関係者や銀行職員なども多く参加しています。
そのため、PCR検査やワクチン接種、国内送金などビジネスインフラにも影響が出始めております。

他にも、電気水道代税金などの支払いを止め、国軍系企業の製品・サービス不買によって資金源を断とうとする動きもあります。

スタッフからは、「村へ行くと、お客さまや周りの人にCDMに参加していない事を咎めらるんです。」という声が寄せられています。

2020年11〜12月は新型コロナウイルス感染防止対策と経済回復のため、政府がマイクロファイナンス機関の営業を一部エリアで止めていました。
村や街の中は、交通量も少なく、普段より一段しんとしていたそうです。
新年とともにこれが明け、2021年1月はお客さまも生き生きとこの再開を楽しんでいらしたことが回収率の回復などに現れていました。

しかし、わずか1か月後。

「朝、目が覚めたら、とつぜん“パワー”によって、自由や権利を失っていた」

日常が戻ってくると思っていたのに。

今や、日中は抗議活動で声を枯らし、
夜は恩赦で放たれた囚人に怯えて、
朝が来たら合間を縫って食べていくために少し働く。
手を抜いていたら、自由が、アメースーが取り戻せない。
※アウンサンスー・チー氏の呼び方の一つ。「アメ―」は母を意味する。

ローンの更新時期が近いお客さまは、次の資金繰り目処が立たずに難しい曲面である方が少なくないはずです。

いつも、子供たちの未来に向けて動かしていた手は、子供たちが再び自由を無くすことのないよう、高く3本の指を掲げています。
いつも、家族を見て優しく細めていた目は、涙に濡れながら、鋭く、取り戻すべきものを見ています。

昨日まで自分たちが暮らした日常ではないことを、みなさまが心から理解していらっしゃいます。

わたくしどもも、今までの常識から一度離れて、事態に向き合っていかなければならないことは間違いありません。

もうしばらく、投資家の皆さまにはご心配をおかけする日々が続くと思います。
出来るだけありのままのお話を、引き続きこちらでお伝えして参ります。

政治、国際問題、みなさまのお考えがございますので、「応援してください」とは言いづらいですが、
ミャンマーとミャンマーの人々にご関心を寄せて頂けますと、それが大きな応援に繋がります。

引続き、何卒宜しくお願い申し上げます。


▲ヤンゴンの大通りに描かれたメッセージ(友人のfacebook投稿よりお借りしてきました)


MJI Enterprise Co., Ltd.
加藤侑子並びにスタッフ一同

ファンド情報

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド2
ワラム株式会社
会計期間
2020年7月15日 ~ 2025年7月14日
一口
32,400
償還率
運用中
参加人数
258
調達実績
22,950,000

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