【第1回】食の安全を願う生産者ファンド2016~生産者紹介連載~
2016年11月18日
食の安全を願う生産者ファンド2016
お世話になっております。
現在募集中の【食の安全を願う生産者ファンド2016】をより身近に感じていただくために、投資家の皆様に素晴らしい商品を作っている生産者の方を知って頂くべく、連載形式で紹介させて頂きたいと思います。
まず第1回目に山形県鶴岡市で、コシヒカリのルーツとされる「亀の尾」や、明治初期には皇室に献上されていたという幻のもち米「女鶴」を生産している「佐久間権左衛門」の佐久間 優さんを2回に亘って紹介させて頂きます。
「亀の尾」という米の品種をご存じだろうか。コシヒカリのルーツとされる良食味が特徴で、ササニシキ、あきたこまち、ひとめぼれ、はえぬきなど、大半の米の先祖にあたる。現在ではわずかに栽培される程度で、ほとんど市場に出回っていない。
一方、「女鶴」という味の良いもち米が山形県酒田市で古くから栽培されていた。あまりのおいしさに、明治初期には皇室に献上されていたという。しかし、栽培が難しく、収量が少なかったため、農家から敬遠され、「女鶴を超えるもち米はない」という伝説を残して、40年ほど前にほぼ全滅した。
「亀と鶴……、欲しい!」、大胆にもそんな発想で、希少な「幻の米」を復活させたのが佐久間優さんだ。もともと栽培が難しい二つの米を無農薬で肥料すら与えず、手塩にかけて育て上げる。おもしろがる精神で幾多の困難を克服し続け、佐久間さんのあくなきチャレンジは続く。
佐久間権左衛門 佐久間 優さん
全国的に冷害の年だった平成5年ごろから、米屋や個人のお客さまに米を直接販売するスタイルをとり始めました。当初、4トン車をレンタルして東京まで何往復も走って新米を届け、「今年の新米、おいしい?」と米屋に聞かれて戸惑ったものです。農家は普通、備蓄米を全部食べてから新米に切り替えるので、新米の試食をしません。「味見してから持って来てよ」と怒られてから、新米がとれたらまず自分で試食するようになりました。
あるとき、新潟の魚沼よりおいしい年があり、「魚沼並みの値段で買ってもらえないか」と打診したら、「庄内の佐久間さんの米は魚沼みたいにブランドがない」と言われてしまいました。知名度を上げないとお客さまには届かない。いろいろ考え、どうせなら無農薬の有機JASのトップクラスのレベルを目指して努力しようと決意しました。
無農薬から始めて、なかなかうまくいかないと感じていたときに、近所の自然農法の果樹農家からアドバイスを受けました。でも、試行錯誤しながら、米やブドウなど、多様な種類を栽培しているので、しっかり手が回りません。除草も効率的にできず、「肥料をやっても雑草に食われるだけだから、いっそやめてしまおう」と思いました。それが無施肥、自然栽培だということを意識せずにいたのです。平成22年ぐらいのことでした。
【「佐久間権左衛門」佐久間 優さん 受賞歴】
■全国米・食味分析鑑定コンクール
特別優秀賞
平成17・18・20 年受賞( 品種 夢ごこち・コシヒカリ)
■お米日本一コンテストin しずおか
入賞 平成19 年受賞( 品種 コシヒカリ)
■MOA 自然農法文化事業団 自然米コンクール
銅賞 平成20 年受賞( 品種 コシヒカリ)
連載第1回目は「佐久間権左衛門」の佐久間優さんを紹介させていただきました。
次回は佐久間権左衛門の「亀の尾」誕生と「女鶴」復活の軌跡をお伝えいたします。
https://www.securite.jp/mypage/investfund/2673
現在募集中の【食の安全を願う生産者ファンド2016】をより身近に感じていただくために、投資家の皆様に素晴らしい商品を作っている生産者の方を知って頂くべく、連載形式で紹介させて頂きたいと思います。
まず第1回目に山形県鶴岡市で、コシヒカリのルーツとされる「亀の尾」や、明治初期には皇室に献上されていたという幻のもち米「女鶴」を生産している「佐久間権左衛門」の佐久間 優さんを2回に亘って紹介させて頂きます。
未知の領域に飄々と挑戦する鶴岡魂
「亀の尾」という米の品種をご存じだろうか。コシヒカリのルーツとされる良食味が特徴で、ササニシキ、あきたこまち、ひとめぼれ、はえぬきなど、大半の米の先祖にあたる。現在ではわずかに栽培される程度で、ほとんど市場に出回っていない。
一方、「女鶴」という味の良いもち米が山形県酒田市で古くから栽培されていた。あまりのおいしさに、明治初期には皇室に献上されていたという。しかし、栽培が難しく、収量が少なかったため、農家から敬遠され、「女鶴を超えるもち米はない」という伝説を残して、40年ほど前にほぼ全滅した。
「亀と鶴……、欲しい!」、大胆にもそんな発想で、希少な「幻の米」を復活させたのが佐久間優さんだ。もともと栽培が難しい二つの米を無農薬で肥料すら与えず、手塩にかけて育て上げる。おもしろがる精神で幾多の困難を克服し続け、佐久間さんのあくなきチャレンジは続く。
佐久間権左衛門 佐久間 優さん
種とともに生きる
ブランドに負けない米作り全国的に冷害の年だった平成5年ごろから、米屋や個人のお客さまに米を直接販売するスタイルをとり始めました。当初、4トン車をレンタルして東京まで何往復も走って新米を届け、「今年の新米、おいしい?」と米屋に聞かれて戸惑ったものです。農家は普通、備蓄米を全部食べてから新米に切り替えるので、新米の試食をしません。「味見してから持って来てよ」と怒られてから、新米がとれたらまず自分で試食するようになりました。
あるとき、新潟の魚沼よりおいしい年があり、「魚沼並みの値段で買ってもらえないか」と打診したら、「庄内の佐久間さんの米は魚沼みたいにブランドがない」と言われてしまいました。知名度を上げないとお客さまには届かない。いろいろ考え、どうせなら無農薬の有機JASのトップクラスのレベルを目指して努力しようと決意しました。
無農薬から始めて、なかなかうまくいかないと感じていたときに、近所の自然農法の果樹農家からアドバイスを受けました。でも、試行錯誤しながら、米やブドウなど、多様な種類を栽培しているので、しっかり手が回りません。除草も効率的にできず、「肥料をやっても雑草に食われるだけだから、いっそやめてしまおう」と思いました。それが無施肥、自然栽培だということを意識せずにいたのです。平成22年ぐらいのことでした。
【「佐久間権左衛門」佐久間 優さん 受賞歴】
■全国米・食味分析鑑定コンクール
特別優秀賞
平成17・18・20 年受賞( 品種 夢ごこち・コシヒカリ)
■お米日本一コンテストin しずおか
入賞 平成19 年受賞( 品種 コシヒカリ)
■MOA 自然農法文化事業団 自然米コンクール
銅賞 平成20 年受賞( 品種 コシヒカリ)
連載第1回目は「佐久間権左衛門」の佐久間優さんを紹介させていただきました。
次回は佐久間権左衛門の「亀の尾」誕生と「女鶴」復活の軌跡をお伝えいたします。
現在募集中のファンド
【食の安全を願う生産者ファンド2016】https://www.securite.jp/mypage/investfund/2673