【第5回】食の安全を願う生産者ファンド2016~生産者紹介連載~
2017年1月9日
食の安全を願う生産者ファンド2016
お世話になっております。
現在募集中の【食の安全を願う生産者ファンド2016】をより身近に感じていただくために、素晴らしい商品を作っている生産者の方々をご紹介する連載第5回目の今回は、青森県中泊町にて長年にわたり「自然農法」を用いて品質を重視した米づくりを行っている、「瑞宝」の三上新一さんを2回に亘りご紹介致します。
津軽半島のほぼ中央に位置する青森県中泊町。中泊町内の延長8979mを含み、津軽半島を南北に結ぶ「こめ・米 (マイ) ・ロード」には、「農村地域の夢と希望をこめた農道、稲作 (米) 地帯を貫く農道、農村地域に密着した私 (マイ) の農道」という三つの意味合いが込められている。
「生産調整が実施されても、この町は減作未達成で青森県からよく叱られました。よその町は田んぼの他にもあるけど、ここは水田しかない。米にこだわってきたんです」と話すのは、農薬・化学肥料・除草剤不使用で自然農法の米を栽培する三上新一さん。現在は、水稲 23 、大豆 60 、にんにく2・5ヘクタールで有機JAS認定を受けている (一部転換期間含む)。農産物加工施設も建設し、有機大豆をみそや豆腐、醤油や水煮大豆などに加工し、販売中だ。
三上さんは2016年春、青森県内 10 人の褒章受章者のうちただひとり、仕事に励み、他の模範となる技術や実績を持つ人に贈られる「黄綬褒章」を受章した。
このことを機に、自然農法が地域の農家から注目され、社会的にも評価されるようになりました。「うちの子どもがアトピーだから」「化学肥料を何も使わないから」と、仲間に入れて欲しいという地域の若手農業者たちが集まり、翌年には地元農家 32 戸で「中里町自然農法研究会」を設立、行政や県も見直してくれました。高齢化により、いまは人数が減りましたが、互いに支え合い、農業技術の向上や普及に努めています。
連載第5回目はいち早く自然農法による米づくりを行ってきた「瑞宝」の三上新一さんのご紹介を致しました。
次回の連載6回目は三上さんの自然農法がどのように確立されたのかをお伝え致します。
https://www.securite.jp/fund/detail/2673
現在募集中の【食の安全を願う生産者ファンド2016】をより身近に感じていただくために、素晴らしい商品を作っている生産者の方々をご紹介する連載第5回目の今回は、青森県中泊町にて長年にわたり「自然農法」を用いて品質を重視した米づくりを行っている、「瑞宝」の三上新一さんを2回に亘りご紹介致します。
県も国も認める、 自然農法への長年の貢献
津軽半島のほぼ中央に位置する青森県中泊町。中泊町内の延長8979mを含み、津軽半島を南北に結ぶ「こめ・米 (マイ) ・ロード」には、「農村地域の夢と希望をこめた農道、稲作 (米) 地帯を貫く農道、農村地域に密着した私 (マイ) の農道」という三つの意味合いが込められている。
「生産調整が実施されても、この町は減作未達成で青森県からよく叱られました。よその町は田んぼの他にもあるけど、ここは水田しかない。米にこだわってきたんです」と話すのは、農薬・化学肥料・除草剤不使用で自然農法の米を栽培する三上新一さん。現在は、水稲 23 、大豆 60 、にんにく2・5ヘクタールで有機JAS認定を受けている (一部転換期間含む)。農産物加工施設も建設し、有機大豆をみそや豆腐、醤油や水煮大豆などに加工し、販売中だ。
三上さんは2016年春、青森県内 10 人の褒章受章者のうちただひとり、仕事に励み、他の模範となる技術や実績を持つ人に贈られる「黄綬褒章」を受章した。
食べる人の安全を第一に
大冷害で立証された自然農法の生命力
平成5年、100年に1度あるかないかという未曾有の大冷害に見舞われ、青森県の稲作は全滅に近い落ち込みでした。中里町(現中泊町)も作況指数 18 という最悪を記録する中、私の圃場は例年並みの収穫量を確保したのです。慣行農法の圃場の稲は米粒のない「不稔」状態で緑色のまま立っていましたが、私の圃場の黄金色の稲穂は実り豊かに頭を垂れ、その差は一目瞭然でした。そのときに、「この作り方でいいんだな」と実感しました。ただあてがわれたものだけで育つと、稲自体が努力をせず、さんざんな出来になります。自然農法の稲は生命力が強く、自分の力で育つから、冷害にも強いのです。このことを機に、自然農法が地域の農家から注目され、社会的にも評価されるようになりました。「うちの子どもがアトピーだから」「化学肥料を何も使わないから」と、仲間に入れて欲しいという地域の若手農業者たちが集まり、翌年には地元農家 32 戸で「中里町自然農法研究会」を設立、行政や県も見直してくれました。高齢化により、いまは人数が減りましたが、互いに支え合い、農業技術の向上や普及に努めています。
連載第5回目はいち早く自然農法による米づくりを行ってきた「瑞宝」の三上新一さんのご紹介を致しました。
次回の連載6回目は三上さんの自然農法がどのように確立されたのかをお伝え致します。
現在募集中のファンド
【食の安全を願う生産者ファンド2016】https://www.securite.jp/fund/detail/2673