イベント
2018年6月12日 12:28
東吉野村「つくばね小水力発電所」を見学して
私が見学に行ったわけではないのですが、「東吉野村 つくばね小水力発電復活ファンド」の出資者の岩田岳久さんが、ファンドの特典にもなっている現地見学ツアーに参加し、素敵なレポートを書いて下さいましたので、ぜひこちらでもご紹介したいと思います。
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当日は、最終的に11名の参加者が13時に近鉄榛原駅に集合し、小型バスに乗り、東吉野水力発電株式会社の大谷様のご案内で、まず丹生川上神社に参拝した後、つくばね発電所を見学しました。位置的に関西方面に住んでおられる出資者が多く、また東日本大震災の被災企業支援のファンドにも出資されている方が複数おられました。
榛原駅を出発すると、道路はすぐにこんもりとした山林部に入って行き、事前に観光案内で調べていた「天誅組」(幕末に結成された倒幕のための組織のひとつ)の終焉の碑を道路わきで眺めながら丹生川上神社に着きました。
ここで、同社の森田代表取締役ほか役員の方々にお迎えいただき、同神社が水神を祭っていることから豊富な水量に恵まれた山林であることなどをお聞きしました。
つくばね発電所はこの神社のまさに裏手に位置し、近くの川辺のキャンプ場施設も同社が管理していました。
同発電所は、大正3年に地元の有力者、船津弥八郎氏らによって林業を育成するための電力供給を目的として建設され、昭和38年に老朽化を理由に停止されてものを29年7月に同じ場所で復活させたものです。
そこで以前の発電小屋など一部施設を残し、その横に新たな発電所が作られました。したがって、新たな発電所の少し手前からくの字に水道管が曲げられていましたが、そのほか取水口などの設置場所は昔のままでした。(説明では水力は落差(105メートル)によって決まるので、管を曲げても減らないとのこと)
発電機は、チェコのシンク社製クロスフロー水車で、水量にうまく対応でき、葉などが詰まりにくい構造だそうです。
竣工式にはチェコ大使も奈良県議会議員などと共に参列されたとのこと。
発電量は最高毎時82KWhで、今年の3月の発電量は昨年8月の発電開始以来月間最高の59,490KWhを記録しました。
ちなみに中部電力への売電金額も過去最高の2,202,061円に達しました。
森田社長の話では、これからの時期は水量が増えるので、最大の発電量を継続する見通しとのことでした。
(古民家を改装した事務所)
ミュージックセキュリティーズによれば、同ファンドの年間損益分岐点売上金額は、19,090,909円で、昨年8月から今年3月まで8ヶ月間の売上金額の累計13,460,850円から単純に初年度の年間売り上げ見通しを算出すると、
20,191,275円となり、損益分岐点売上金額を上回ると見られます。
同発電所は、その利益を東吉野村の活性化に当てることにしていて、環境教育の場の設営、林業再生に向けた支援を行うとしています。
実際、再生エネルギー供給の観点から数少ない民間主導の事例として多くの視察が行われていて、学校教育の一環としても利用されています。
初夏には水辺をほたるが乱舞するそうで、一度キャンプをしながら見に行きたいと思いました。
林業再生のために、村に1件しかなくなった木材加工業者を増やしたり、木工作家の移住を勧めたり、様々な活動をしているようですが、同じく居住者の減少問題を抱えているその他多くの山間部との協力体制なども必要と感じられました。
ひとつの光明は、今回のツアーの募集から案内までしてくれた大谷様は、お子様を含め1家で東吉野村に移住してきて、同社の業務を担っていることで、このような若者が一人でも多く新たな生活の場を東吉野村に求めやすくするような活動を続けていただければよいなと感じました。
最後になりましたが、森田社長ほか今回のツアーでお世話になった皆様にお礼を申し上げると共に、これからも目標達成のためにご活躍されることを願っております。
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これを読むと、改めて素晴らしい事業をされているな、と嬉しく思いました。
現在、セキュリテでは、再生可能エネルギーのファンドを複数募集しています。
太陽光エネルギーファンドの他、途上国の電力問題に真っ向から取り組むファンドもあります。
おまとめ記事から、ぜひご覧ください。
最後に。上記ツアーでは見学後は、地元旅館「高見山荘」にて、アマゴ(アメゴ)の塩焼きやマスのお造りをはじめ、たくさんのお料理で、懇親会があったそうです。きっと盛り上がって、皆さんでいい時間を過ごされたことでしょう。お食事も美味しそうですね!
セキュリテの「顔の見える投資」、こうした機会をもっと増やしていければな、と思います。
(ミュージックセキュリティーズ・杉山)
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東吉野村「つくばね小水力発電所」を見学して
岩田岳久
榛原駅を出発すると、道路はすぐにこんもりとした山林部に入って行き、事前に観光案内で調べていた「天誅組」(幕末に結成された倒幕のための組織のひとつ)の終焉の碑を道路わきで眺めながら丹生川上神社に着きました。
ここで、同社の森田代表取締役ほか役員の方々にお迎えいただき、同神社が水神を祭っていることから豊富な水量に恵まれた山林であることなどをお聞きしました。
つくばね発電所はこの神社のまさに裏手に位置し、近くの川辺のキャンプ場施設も同社が管理していました。
同発電所は、大正3年に地元の有力者、船津弥八郎氏らによって林業を育成するための電力供給を目的として建設され、昭和38年に老朽化を理由に停止されてものを29年7月に同じ場所で復活させたものです。
そこで以前の発電小屋など一部施設を残し、その横に新たな発電所が作られました。したがって、新たな発電所の少し手前からくの字に水道管が曲げられていましたが、そのほか取水口などの設置場所は昔のままでした。(説明では水力は落差(105メートル)によって決まるので、管を曲げても減らないとのこと)
発電機は、チェコのシンク社製クロスフロー水車で、水量にうまく対応でき、葉などが詰まりにくい構造だそうです。
竣工式にはチェコ大使も奈良県議会議員などと共に参列されたとのこと。
発電量は最高毎時82KWhで、今年の3月の発電量は昨年8月の発電開始以来月間最高の59,490KWhを記録しました。
ちなみに中部電力への売電金額も過去最高の2,202,061円に達しました。
森田社長の話では、これからの時期は水量が増えるので、最大の発電量を継続する見通しとのことでした。
(古民家を改装した事務所)
ミュージックセキュリティーズによれば、同ファンドの年間損益分岐点売上金額は、19,090,909円で、昨年8月から今年3月まで8ヶ月間の売上金額の累計13,460,850円から単純に初年度の年間売り上げ見通しを算出すると、
20,191,275円となり、損益分岐点売上金額を上回ると見られます。
同発電所は、その利益を東吉野村の活性化に当てることにしていて、環境教育の場の設営、林業再生に向けた支援を行うとしています。
実際、再生エネルギー供給の観点から数少ない民間主導の事例として多くの視察が行われていて、学校教育の一環としても利用されています。
初夏には水辺をほたるが乱舞するそうで、一度キャンプをしながら見に行きたいと思いました。
林業再生のために、村に1件しかなくなった木材加工業者を増やしたり、木工作家の移住を勧めたり、様々な活動をしているようですが、同じく居住者の減少問題を抱えているその他多くの山間部との協力体制なども必要と感じられました。
ひとつの光明は、今回のツアーの募集から案内までしてくれた大谷様は、お子様を含め1家で東吉野村に移住してきて、同社の業務を担っていることで、このような若者が一人でも多く新たな生活の場を東吉野村に求めやすくするような活動を続けていただければよいなと感じました。
最後になりましたが、森田社長ほか今回のツアーでお世話になった皆様にお礼を申し上げると共に、これからも目標達成のためにご活躍されることを願っております。
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これを読むと、改めて素晴らしい事業をされているな、と嬉しく思いました。
現在、セキュリテでは、再生可能エネルギーのファンドを複数募集しています。
太陽光エネルギーファンドの他、途上国の電力問題に真っ向から取り組むファンドもあります。
おまとめ記事から、ぜひご覧ください。
最後に。上記ツアーでは見学後は、地元旅館「高見山荘」にて、アマゴ(アメゴ)の塩焼きやマスのお造りをはじめ、たくさんのお料理で、懇親会があったそうです。きっと盛り上がって、皆さんでいい時間を過ごされたことでしょう。お食事も美味しそうですね!
セキュリテの「顔の見える投資」、こうした機会をもっと増やしていければな、と思います。
(ミュージックセキュリティーズ・杉山)
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