ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~

ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~

sugi2019年8月30日 16:40

「インパクト投資」を考える

先日、セキュリテで2009年に募集したファンドが10年間の時を経て償還した。株式会社トビムシの「西粟倉村共有の森ファンド」だ。10年間のファンドというのは、当時も今も変わらず、事業者さんにとっても、投資家にとっても、当社のような運営会社にとっても、いろいろな意味で一大事だ。

ただ、実を言うと私自身は、このファンドのことを、ミュージックセキュリティーズに転職する前に、第三者的な立場で知った。 「先人たちの思いをつなぐ『百年の森林構想』を、個人が小口で10年間のファンドで支えることができる」というセミナーでの竹本社長の話に、ただ純粋にとても感動したのを今でもはっきり覚えている。そして、その感動は、当時は途上国のマイクロファイナンスのことしか関心の無かった私が、こういうファンドを扱う会社であるミュージックセキュリティーズに転職を決める大きな理由の一つにもなった。なので、私はこのファンドに対して思い入れがある。

しかしながら、どうせ分かることでもあるし、公開もしているので、償還結果をお伝えすると、残念ながらこのファンドは、出資金額を超える分配ができなかった。つまり、元本割れのファンドとなってしまった。

<償還率>
「西粟倉村共有の森ファンド2009」(2009年4月募集)の償還率:77.81%
「西粟倉村共有の森ファンド2010」(2010年6月募集)の償還率:66.16%
※償還率は出資金額に対する分配金額の割合。

この事実は受け止めるしかない。だが、その上で、では、事業自体はどうだったのか。分配金という投資家への金銭的リターンとは別に、このファンドによって実現しようとしていたことはどうなったのか。その答えを探しに、先日、西粟倉村まで行ってきた。

そして、その答えを動画にまとめたので、ぜひ見てほしい。特に投資家の方には、皆さんの投資のその先で、この10年間にとても大きな価値が生まれていたことを知ってもらえたらと思う。


 

トビムシと投資家がもたらした価値


すぐに動画を見られない人のために、その答えを端的に示す言葉を下に紹介しておきたい。「西粟倉村共有の森ファンド2009」を募集した当時はこのファンドの営業者である株式会社トビムシの取締役で、今は株式会社西粟倉・森の学校の代表を務める牧大介さんが話してくれた言葉だ。
 

「10年間でこの西粟倉村で34社新しくローカルベンチャーが生まれ、そこで200人近い雇用が新しく生まれて、売り上げの合計としては15億円ぐらいまで村の経済も成長してきた。
 
この西粟倉村の経済は(略)森を起点に成長することができたことは間違いなくて、森を起点にして経済が成長していくっていうのは良質な人の繋がりが沢山ここに蓄えられて、応援してくださる方がいて、いいお客様になってくださって、社員になってくれる人たちもいてって中で経済ってのはできてますから、本当にファンドメンバーの方々が起点になって、お金を出していただいただけではなくって、色んな大事な人の繋がりが集積していったこの10年だったと思います。」(9’28~)


セキュリテでは、数年前から「インパクト投資」のプラットフォームであることを掲げている。「西粟倉村共有の森ファンド」を募集した頃には、インパクト投資という言葉は使わず、経済的なリターンと「コミュニティリターン」の両方を重視する投資だと説明していたが、当時も今も意図するところは変わらない。

今回、現地に行き、「百年の森林構想」を取り巻く大きなエコシステムの中で、ファンドが寄与したのは西粟倉村の成長のごく一部であったとしても、トビムシのファンドを通じた取り組みは、地域に少なからぬインパクトをもたらしたのだということが、私には実感できた。この動画を通じて、私が見て、聞いてきたことを投資家の皆さんに共有できればと思う。


仕組図
 

絶えず挑戦を続けること


上述の株式会社西粟倉・森の学校は、トビムシや西粟倉村、村民が出資してつくった会社で、トビムシが進めていた「共有の森事業」を支える事業の一つだが、2010年には「ユカハリファンド」を募集した。これについては、牧さんはこう振り返っている。
 

「創業から赤字の会社に銀行もお金を貸してくれない中で、ユカハリファンドで応援していただいた方々のお陰で倒産をせずにすみ、売り上げが伸びて黒字転換に向かっていく中で増資もできて債務超過も解消していって今も安定した経営ができているし、(略)10年間潰れずに済んだし、今も成長できている。その一番苦しい時に沢山の方に応援していただいた支えていただいたのがユカハリファンドでした。」(5’49~)


また、トビムシが進めていた事業の中に、間伐材を使った割り箸の製造・販売を行う事業があり、実はユカハリファンドより前に、関連会社のワリバシカンパニー株式会社が「ワリバシファンド」を募集したこともあった。

結果的に、ユカハリファンドはプラス償還し、ワリバシファンドはマイナス償還した。

<償還率>
「ワリバシファンド」(2010年9月募集)の償還率:87.95%
「ユカハリファンド」(2012年9月募集)の償還率:122.24%

西粟倉村の「百年の森林構想」を支えるトビムシの「共有の森事業」において、2009年からのわずか3年の間に、3つの異なる営業者がそれぞれ違う事業にチャレンジし、4つのファンドを募集した。こういう言い方は不適切かもしれないが、償還結果を見れば、投資家にとっては、4ファンド中、1勝3敗で負け越しだ。

しかし朗報は、ここで試合が終わったわけではないということだ。西粟倉村での10年は、まだたったの10年だ。ようやく種まきが終わり、これから芽が出て育つ段階だ。事業をあきらめず、続けていく限り、負けは確定ではなく、挽回できる。もしかしたら、後から振り返れば、それは97勝3敗の最初の3敗に過ぎなかったと言える日がくるかもしれない。

前人未到のチャレンジにはリスクはつきものだ。セキュリテのインパクト投資にもリスクは伴う。元本が割れることもままある。審査では「リスクが高い」というそれだけの理由で、審査を中止することはない。それは同じリスクの高さでも、リスクの性質によって、セキュリテとして許容できるものと、できないものがあり、また、投資家個々人によっても、その線引きは異なるからだ。

「自分が直接事業をすることではできないけど、自分に代わって、この事業者さんにチャレンジしてほしい」と思わせる事業が世の中にはあること、そういう事業に対して、人は時に元本が割れるリスクに関わらず、投資で応援しようとすることが、これまでの経験の中で分かっている。

そうした時に、プラットフォームの役割として大切なことは、投資家がそのリスクを自分で負ってもいいリスクかどうかを自分で判断できるだけの情報をしっかりと開示できるかどうかということだろう。そして、事業者にとっては、リスクを承知でも、それでも投資をしたいという個人を事業の仲間として集められることが、プラットフォームの魅力になってくる。

と、ここまで書いて、昔の牧さんへのインタビュー記事を思い出した。
成功には、リスクを承知で応援してくださる方々が不可欠 森の学校 牧代表 インタビュー(2012年9月14日)

長くなったが、トビムシや西粟倉・森の学校には、まだまだこれからも果敢に挑んでいってほしい。そして、私たちは「リスクを承知で投資をしてくれる仲間」を集めるお手伝いを、投資家にきちんと金銭的にもプラスのリターンを出せる時まで続けていきたい。そのためには、プラットフォーム自身に高いレベルの信用が求められるということも肝に銘じたい。募集時から償還時まで、審査からモニタリング・監査・IRまで、私たち自身も、事業者と投資家の皆さまの期待と信頼に応えられるよう、理想のインパクト投資プラットフォームの実現のためのチャレンジを続けていきたい。
 

西粟倉アプリ村民票


最後に、取材にご協力頂いた、ファンドの出資者でもあり、現在、西粟倉・森の学校の事業部長でもある坂田さんからのリクエストにお応えして紹介するのが、「西粟倉アプリ村民票」だ。登録すると、村の情報が届いたり、西粟倉のイベント等でIDとしてもつかえる「アプリ村民票」が発行される。私も既にアプリ村民だ。皆さんも是非どうぞ!

▶​「西粟倉アプリ村民票」の詳細はこちら


(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

<動画制作>
企画・撮影・編集:杉本
ナレーション:加藤
インタビュー:杉山

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sugi2019年7月31日 23:31

日本人移住120周年の国から

先日、眞子さまがご訪問されたことで、その事実を初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
今年は、日本人がペルーに初めて移民として移住してから、120周年の年にあたります。

ペルーが皆さんにとって、距離的にも、心理的にも、とても遠い国だろうということを、私はよく理解しています。
私自身を振り返っても、仕事でペルーに関わる以前はそうでしたし、今でも、距離については慣れるということもなく、出張で行くたびに、その遠さにはクラクラしてしまいます。

でも、そんな遠い国に、今のように簡単に通信や往来できる技術もない時代に、おそらく十分な情報もないまま、日本から移住した先人たちがいて、現地で生活基盤を築き、今日まで脈々と暮らしてこられているということに、驚きと畏敬の念を禁じえません。
私たちが想像もできないご苦労があったことでしょう。

言葉も通じず、他に頼れる人もいない異国の地で、お互いに支えあい、生活や事業を進めるために始めたのが、日本の「頼母子講(たのもしこう)」と言われる相互扶助の金融であり、これがAbacoの前身となりました。
そして、今のAbacoにも、そのDNAが脈々と受け継がれています。

私は、これまでのセキュリテの海外のファンドを見てきていますが、特にAbacoが、顕著に違うなぁ、と思うことがあります。
それは、セキュリテの出資金が、「祖国」日本からの、日本の個人の皆さんからの資金であるというそのこと自体に、とても大きな意義と喜びを感じているということです。(Abacoには日系人以外のスタッフもたくさんいますが)。

先日届いたAbacoの副社長のヘルマンからのメッセージを聞きながら、私はそんななことを思いました。
前置きが長くなりましたが、日本語字幕の準備も整いましたので、ぜひ、ご覧ください。
(Youtubeの字幕機能をオンにして視聴ください。字幕機能の詳しい説明はこちらをクリックください。)


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本日は以上です。まだミャンマー滞在中ですがペルーの話題をお届けしました。

本ファンドは、ペルーの中小零細事業者を支援するファンドですが、同時に、ペルーの日系コミュニティへの敬意と連帯の気持ちを表すために出資する、という参加の仕方もあってもいいのではないかと思います。
ぜひご検討ください。

【ファンド詳細はこちら】
Abacoペルーの生産者事業拡大ファンド


(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年7月28日 11:45

お料理、雰囲気、コンセプトのすべてが素晴らしいレストラン

今日は週末ですので、前回の続きは、また改めてするとして、少しセキュリテとは離れた話題を書きたいと思います。
出張からの帰りの日に寄った、あるレストランのお話です。

「行ってみたいレストランががある」と、MJIの加藤さんに言われ、やって来たミャンマーのバガンにある「Sanon」というこのお店。
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一見すると、観光地によくある外国人向けのちょっと高いけど、お洒落なレストランという感じのお店です。
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実際に、何も知らずに食べて帰っても、十分に満足するだろうお料理とサービスを提供しています。
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(私は連日のミャンマー料理に少し胃腸が疲れていたのでチキンバーガーを選択)

しかし、なんとこのお店、「トレーニングレストラン」という、職業訓練のためのレストランで、経済的な理由から高校に行けなかった等、不利な状況に置かれた貧困家庭の若者たちのために、1年間、食住付きで、調理や接客、英会話などをレストランでの実践を通じて教え、就職活動の支援やその後のサポートを行うためのレストランだったのです。
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(ランチ営業がひと段落したタイミングで、マネジャーが皆を呼び、調理や接客についての注意点等をフィードバックしている様子)

食事のあと、自身が料理長というこのレストランのマネージャーの方が、厨房や英語レッスンの様子を見せてくれました。
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厨房はピカピカに掃除されていてとても清潔感があり、英会話のレッスンは、ネイティブの先生による少人数のクラスで、その日は「メニューに載っているお料理の素材や特徴をお客様に説明する」という実践的なレッスンが行われていました。
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一人一人英語で自己紹介をしてくれました。
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このこたちの笑顔とひたむきに働く姿をみて、なんて素晴らしい取り組みなんだ!!!、とこのブログにも紹介することにしました。
この事業、2016年から若者の受け入れを始め、現在、3期生が訓練中ですが、レストランの売り上げだけでは、まだまだ採算ラインには届いていないそうです。
特に今がそうですが、雨季など観光のローシーズンには、集中的に訓練ができるという反面、売り上げ的には厳しいとのこと。
皆さんも、もしミャンマーのバガンに行く機会のある方がいましたら、ぜひ行ってみてください。
胃袋だけでなく、とてもハッピーな充足感に満たされます。
Sanon Training Restaurant

こういう取り組みを知るにつけ、ファンドの募集期間の最終日に加藤さんがファンドニュースに書いていたメッセージが思い出されます。
以下に引用しますね。
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MJIが目指す世界「貧困によって涙を流す子供がいない世界」に向かって

その世界を実現するため、
マイクロファイナンスを通じた事業、家計の向上
情報ギャップ改善を通じた金融知識と教育投資の向上
ファイナンスで改善できない課題へノンファイナンシャルサービスによるアプローチ

マイクロファイナンス業界の現状に改善と改革を求め続ける
自分たち自身に改善と改革を求め続ける

貧困によって流される子供たちの涙がなくなる日まで走り続けます。
世界の中からそんな悲しい子供がいなくなるように、まずはミャンマーから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ちょっと水を差すような話になりますが、マイクロファイナンスというツールは、当然と言えば当然ですが、「貧困によって涙を流す子供たち」に直接アプローチするものではありません。
親や世帯の所得向上を通じて、間接的に子供たちに恩恵をもたらすツールです。

なので、こうしたトレーニングレストランの取り組みなど、直接、子供たちのメリットにつながるような、マイクロファイナンス以外のアプローチがどんどん生まれて根付くことが、MJIが掲げる目標の達成のためには、とても大切だということですね。

加藤さんもそういうことをすべて分かった上で、こういうお店に積極的に足を運んだり、接点を持とうとしているのだと、私なりに理解をしました。
MJIも、ファイナンスで改善できない課題に対して、情報誌「Mango!」の発行など、ノンファイナンシャルサービスによるアプローチにも積極的に取り組んでいますが、引き続き加藤さんには、美味しいジュースや食べ物で十分チャージをしてもらいながら、こんな写真のような笑顔で頑張ってもらいたいですね。

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(食後にフレッシュメロンジュースを飲む加藤さん)


(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年7月25日 11:30

MJIのオフィスにて

この日はほぼ一日、MJIのオフィスにて過ごさせていただきました。

こちらのオフィスは、お客様への貸し出しなどは行っておらず、会社全体の財務、会計、総務、営業統括、IT、内部監査、人事、広報・CSR等のスタッフが15人ほど勤務しています。

この日は、5名のスタッフが、新支店の開設準備のため、PAKOKKU(パコック)エリアに出張しており不在でした。

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私がいたので皆さん緊張していたようで、普段より静かだったようですが、一面全面が外に面してガラス張りで、あかりがたっぷり差し込む明るい室内で、和やかな雰囲気で業務にあたっていました。

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この日、加藤さんは社内報用の写真撮影のために、広報担当の指示でピンクの服に。支店やスタッフが増えてくると、社内広報も必要になりますね。

翌日は、早朝に出発し、長距離バスで10時間かけて、私も加藤さんと一緒にPAKOKKUに向かいました。そう、PAKOKKUは、加藤さんがファンドニュースの中で、不動産探しの様子を紹介していたこちらのエリアです。
https://www.securite.jp/fund/detail/4884?a=17

果たして、新オフィスの契約はできたのか!?
結果が楽しみですね。
夜には、先に現地に来ていたスタッフと合流し、本日の打ち合わせと食事をしました。

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本日は、新支店の採用面接などを予定しているのですが、わずかな告知期間の間に、30名もの応募があったそうです。

聞いたところ、告知方法は、ほぼFacebookのこちらの投稿のみ。
https://www.facebook.com/472642992843601/posts/2318931264881422?s=632865283&sfns=mo

なんと46シェアされています。そもそも人口も少ない地方のエリアなのに、驚きです。
こちらの地域の労働雇用環境やどんな方が応募されているのか、気になりますね。

また後日、ご報告いたします。

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)
 

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sugi2019年7月23日 11:30

ミャンマーへ

昨日の午後、ミャンマーに着きました。
2週間、滞在予定です。
ミャンマーと言えば、そうです。
先日、募集を終了した「LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1」のMJIがあるのです。
このファンドで集まった4,000万円を超える資金を、新たに開設する支店での融資の原資とするための準備が、着々と進んでいます。
この2週間、そんなMJIの加藤さんやスタッフの皆さんの様子に密着し、私の視点からこちらの様子を少しでもご紹介できればと思います。

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こちらは、部屋の窓からの1枚。
現在、こちらは雨季で、昨日私が着いた時も、日本の梅雨のようなしとしととした雨が降っていました。
ヤンゴンの第一印象は、想像以上に発展していることと、緑が多い、ということでした。
雨に濡れた緑は、幾分ボリュームを増した感じがして、少し圧倒されました。

では、今日はこの辺で。

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年7月5日 02:00

肥育屋の技術 ~半分購入・半分投資ファンドのご紹介~

セキュリテで初めてとなる「半分購入・半分投資」のファンドとして募集を開始した「いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンド」。
このファンドの募集にあたり、いわて門崎丑牧場の千葉社長へのインタビューをまとめた動画を公開中です。

この動画の中で私が特にお見せしたい部分をご紹介します。
 
~動画より抜粋(55秒あたりから)~ 
市場の中で必ずしも誰が見てもいい牛は買わない
ちょっと今形が悪いとか、ちょっと発育が悪いとか、そういう牛を選んで買ってます
それは牛そのものの能力が悪くて牛が小さいのか、それともその牛を育てた人の管理の能力が低いのか、それを見極めて私は買い求めます。
トップの牛を買うのは誰でもできますから、そうじゃなくて手のかかる牛をそういう安価な牛を揃えてます。
牛のいいところをいいなりに、いい方向性に持ってけるってことが、肥育屋の技術だと思うんで、それを私はずっと貫いてます。



これをお聞きした時、すごいな、すごい自信だな、と思いました。牛の肥育期間は、2年半ぐらいです。その間、手がかかること込みで引き受けて、最高に美味しいお肉に育てる、簡単にできることではありません。

畜産業界の最大の課題は、収益性の低さだと私は考えています。セキュリテでも、これまでに牛に関するファンドはいくつもありましたが、ファンドをつくる度に直面したことは、ほとんどの事業者さんが、子牛価格の高騰に悩まされているということでした。子牛価格の高騰は、事業性すら危うくするほどのインパクトを持っていました。

5年ぐらい前、私がざっくり理解したところでは、肥育農家の事業モデルはこんな感じでした。1頭の子牛の仕入れに50万円、2年半育てるのに飼料や人件費等で40万円、併せて90万円のコストがかかり、販売価格は100万円、粗利としては10万円程度しか出ない。そんなビジネスでした。

この数字は、正確ではないにしろ、遠からず、の数字だったと思います。そして、当時、50万円ぐらいと聞いていた子牛価格は、今や70万円~80万円まで高騰しています。そうなると、その費用を販売価格に転嫁できない限り、生産者はすぐに赤字になってしまいます。

以下の参考情報に記載の独立行政法人農畜産業振興機構(alic)の資料より、「粗収益と生産コストの推移(肉専用種)」を見てみてください。赤いラインの生産コストは、子牛代と肥育代込みの金額であり、青いラインの粗収益は、牛(肉)が市場でいくらで売れたかの価格ですが、このグラフを一見して気付くのは、ラインが交差することがあるということです。
つまり、実際に赤字の事態が起こっているのです。

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   (出所:alic)

2年半、手塩にかけて育てた牛が、投入した資金より、安い価格で販売されてしまうのです。こんなこと、あっていいのでしょうか。
今の仕組みでは、残念ながら、生産者に価格決定権がないのです。こうした畜産農家のおかれた現状にいつもショックを受けていました。

<参考情報>
「畜産をめぐる情勢(牛肉・肉用牛関係抜粋)」 2018年11月、農林水産省生産局畜産部
「畜産の情報『肥育期間短縮に取り組む黒毛和種肥育経営』」、2016年12月、独立行政法人農畜産業振興機構(alic)

説明が長くなりましたが、だから、いわて門崎丑牧場の千葉社長から、目の前の牛を指して、それが36万円で買った牛であること、今の子牛価格が大体70万円だから半分であることを聞いた時に、心からすごいな、と思ったのです。36万円は、「訳アリ」価格なわけですが、その「訳」が何かを見極めることができるのが、「肥育屋の技術」というわけです。

子牛の購入価格を抑えることができれば、それだけで他の生産者より利益率が上がります。そうなると、会社に利益も出ますが、同時に、直接販売をする場合には、より競争力のある価格で卸すことができるようになります。

ここで、ようやく「半分購入」の話になりますが、今回の「半分購入・半分投資」では、1口30,000円(取扱手数料抜)のお申込額につき、15,000円が出資金として、15,000円がいわて門崎丑牧場のお肉セット(卸価格で15,000円相当、税・送料込)購入分として営業者へ支払われます。

注目すべきは、「卸価格」です。普通に1万5千円相当で想像するより、はるかにたくさんのお肉になると思います。パーティーなどで使って頂いてもいいですし、適切な量をお送りするため、複数回に分けての発送を予定しているので、量についてはご安心してお申し込みください。

最後にちょっと、セキュリテ裏話を。

実は「半分購入・半分投資」の構想は、大分前からありました。「半分寄付・半分投資」の被災地応援ファンドをつくった、ちょっと後には、社内に半分購入のファンドをつくりたい、という声はありました。いろいろな事情から、これまでつくらないできたにも関わらず、今回に限って、やってみようとなったのは、ひとつは、いわて門崎丑牧場さんの牛肉のクオリティに間違いがないという事実、そして、それを投資家の方にまずは十分食べてみていただきたいと思わせられたこと、あとは、ここだけの話ですが、やはり当社の担当者の熱意というのも大きかったかな、と思いました。担当者が熱心になるファンドは、つまり事業者さんが良いからなので、結局は事業者さんが良い、という話に戻ってしまいますね。

このように満を持して登場したセキュリテ初の「半分購入・半分投資」ファンド。
いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンドの詳細をぜひご覧ください。

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年7月1日 00:03

心機一転

この度、取締役を任期満了にて退任することになりました。

念のためお伝えしますと、クビになったわけではありませんし、会社も辞めません。
私の希望があり、社長の小松さんに相談し、このタイミングで役員としては一度区切りをつけました。
私にとっては、このタイミングはミュージックセキュリティーズ(MS)で10年、そして42才になったというタイミングでした。
MSにとっては、セキュリテローンチから10年、そして事業年度としては今期が第19期で、オリンピックイヤーである来年2020年が第20期、創業20年の年になります。

「働き方改革」とか「ワークライフバランス」という言葉があります。
私の場合、育った環境の影響だと思いますが、ワーク is ライフ なところがあります。
「世のため、人のため、動物のため」が口癖で、急患があれば夜中でも診療し、週末も年末年始もなく対応する、開業獣医師である父の働き方が私にとっての普通の働き方でした。
そして、日頃、私が共感し、尊敬するセキュリテの事業者さんの多くも、それに通じるものがあります。
特に、ファミリービジネスと言われるような小さい事業だと、それが自然なことなのだろうと思います。
私が入社した頃のMSも、社員は10人ぐらいで、まさにそんな感じでした。
とにかく夢中で働いてきた10年だったと思います。
気付けば社員も40人を超え、自分の家族を持つ人も増えました。
じわじわと、私も自分のワークとライフのバランスのとり方を、チューニングしたいと考えるようになりました。

私は今、海外事業を担当しています。
まだ事業は開始していませんが、今年の4月にはペルーにMusic Securities Peruという新会社もつくりました。
インパクト投資が求められる市場を見渡した時、それは全世界に広がっています。
セキュリテの次の10年、そして私の次の10年を考えた時、私は海外を主たるフィールドに据えていきたいと考えています。

先日、日経電子版のストーリーで私のことを取り上げていただきました。
軽い気持ちで受けた取材ですが、取材を通じて、自分の半生とセキュリテの取り組みをみっちり振り返ることになりました。
自分の原点とは何か、働く上で今後も大切にしたい価値観とは何か、自分の軌跡でありながら、記者や編集の方の目を通して書かれることで、あらためて客観的に理解することができました。
宜しければ是非ご覧ください。
復興の地に生んだ「小さな資本市場」ー脱藩金融人がゆく(4)(日経電子版 2019年6月2日)
(なお、 この記事にも紹介されている陸前高田での音楽イベントは、来年の開催になりそうです。)

今後ですが、少し長めに有給休暇を使わせもらいながら、次のステージに向けた助走を始めたいと思います。
ワークもライフも。
このブログも、取締役になったことをきっかけに始めたものですが、続けていくつもりです。
今までより時間ができる(はずな)ので、これまで書きたいと思っていても書けなかったことなども含め、もっと書いていきたいと思います。

今後ともご支援・ご鞭撻いただきますよう、何卒宜しくお願いいたします。



追伸:早速、まずはスリランカにて、憧れのアーユルヴェーダホテルにて、心身を整えてまいります。
スリランカに向かう、羽田空港にて。
(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年6月27日 21:00

セキュリテの貸付型ファンド

少し前になりますが、いわゆるソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)において、「匿名化」の条件が解除され、今後は貸付先情報が開示できるようになったことが、話題になりました。意外に思う方もいるのではないかと思いますが、じつはそれまではルール上、開示することができなかったのです。もともとは、貸金業法においては借り手保護が重視されていたことがその規制の背景ですが、残念ながら一部の事業者の中に、そのことを悪用した不正や詐欺的事案、資金の流れが不透明なソーシャルレンディング事業を行う者がいて問題になっていました。ですので、今回、金融庁がソーシャルレンディングにおける貸付先の情報開示について明確に方針を示したことの意義はとても大きいと思います。

【参考】
「ネット融資仲介を透明化 借り手の情報を開示、金融庁」日経新聞2019年3月12日
「ネット融資、開示強化で淘汰も」日経新聞2019年5月8日 

金融庁から上記の方針が示された後、5月下旬に第二種金融商品取引業協会より「貸付型ファンドに関するQ&A」が出されました。二種業協会の定義によれば、「貸付型ファンド」とは、「主として金銭の貸付けを行うことを出資対象事業(融資型クラウドファンディング、貸付型クラウドファンディング、P2P レンディング、ソーシャルレンディングとも呼ばれる。)とするファンド」のことを言い、実はセキュリテの中にもこれに該当するものがあります。マイクロファイナンスファンドがそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、現在、募集中のマイクロファイナンスファンド「LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1」は、セキュリテにおける数少ない貸付型ファンドの一つですが、その中でも通常の当社のマイクロファイナンスファンドとは異なるユニークな点がいくつかあるので、ご紹介したいと思います。

貸付型ファンド「LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1」の特徴


1.スキーム
出資対象事業が貸付事業だと貸付型ファンドに該当するので、マイクロファイナンス機関のファンドは貸付型ファンドに該当するのですが、このファンドは、当社の通常のマイクロファイナンスファンドとは異なり、マイクロファイナンス機関が営業者になっているのではなく、日本にある親会社、合同会社quarante(キヤラント)がファンド(匿名組合)の営業者となっています。キヤラントが、子会社でミャンマーのマイクロファイナンス機関MJIの資金調達を目的に、ファンドを募集し、集めた資金はその全額をMJIへ貸付けるスキームになっています。
なお、MJIを本匿名組合契約の営業者とせずに、このようなスキームを採用した背景は、ミャンマーの法令等により、MJIが日本法上の匿名組合契約の営業者になることが困難であったためです。
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冒頭の「匿名化」という話に戻ると、このスキームでは、MJIがファンド資金を原資として貸し付ける「マイクロファイナンス利用者」の女性たちについては、匿名化されており、彼女たちの氏名が勝手に公開されることはありません。一方で、営業者であるキヤラントが親子ローンの形で貸し付けるMJIについては、認定NPO法人Living in Peace (LIP)による詳細なレポートを公開し、しっかり情報開示をしております。
もしも、MJIがどこのどんなマイクロファイナンス機関かも分からないとしたら、投資としてはとても不透明で心配になりますよね。その点、このファンドは安心です。ぜひ LIPによるMJI調査レポートをご覧ください。

2.分配方法
セキュリテの通常のファンドは、ファンド対象事業の売上の一部を投資家に分配し、売上は事業の成否等により変動します。しかし、本ファンドに関しては、そこが異なります。実際に投資家の皆さんの資金が活用されるのは、通常のマイクロファイナンスファンド同様、ミャンマーのマイクロファイナンスの現場になりますが、分配の原資となる本匿名組合契約上の対象事業は、キヤラントが、子会社であるMJIに対して行う貸付事業のことであり、その成果をもって、損益の分配及び出資金の返還を行います。別の言い方をすると、投資家は、キヤラントとMJIの間の親子ローンの返済状況に応じて分配を受けることができます。MJIはキヤラントに、利息と元本を返済する予定であり、その返済すべき額は、MJIの業績には左右されません。

以下、ファンド詳細の「分配シミュレーション」のページより、抜粋しますので、具体的な数字で確認してみてください。

---------------------------
本匿名組合事業において、営業者はMJI に対して年利13%の条件で貸付を行う予定です。MJIから営業者へ返済すべき金額にはミャンマーにおける源泉徴収税15%がかかります。返済額は、MJIの事業計画の達成度如何によって影響を受けるものではありませんが、MJIの業績如何では本貸付債権が予定通り返済されず債務不履行となる場合があります。匿名組合員への分配がマイナスとなる場合は、最終分配時に元本から差し引かれます。
 
【条件】
・本匿名組合事業の支払利息等の収益は本貸付元本の13%/年
・ミャンマーにおける源泉徴収税率は15%
・本匿名組合事業におけるその他利益及びその他費用は0円
・取扱者・LIP・営業者の手数料:本貸付の元本の4.675%/年
・日本国内でかかる源泉徴収税率20.42%
・為替レートの変動なし

/data/fund/4884/計算式.jpg

(注1)営業者はMJIに対して、年利13%の条件で貸付をする予定ですが、ミャンマー国内での規制環境の変化等により、利率が変更となる場合があります。上記シミュレーションは、会計期間1年間に予定している収益および費用を元にしたシミュレーションで、実際には3回の分配が行わる予定です。
(注2)本シミュレーションでは、その他の費用を0円と仮定していますが、その他費用が発生した場合には、匿名組合員への分配は減少します。
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つまり、為替レートが変動しないと仮定すれば、投資家は最大で年に6.38%(日本での源泉徴収前)の分配が見込まれます。ただし、為替は日々変動するものであり、本ファンドにおいては為替リスクはヘッジしておらず、投資家負担となっていることには、くれぐれもご留意ください。(ファンド詳細ページより、為替レートによるシミュレーションもご確認ください)

3.経営者、加藤侑子さんの本事業にかける想い
本ファンドの営業者であるキヤラントおよびMJIの代表者は、加藤侑子さんという京都出身の日本人女性です。これについては、貸付型ファンドかどうかとは、関係のないことですし、ファンドの審査等において国籍や性別によって何がどうということもないのですが、日本人が経営者のマイクロファイナンス機関への投資というのは、これまでにはなかった特徴になるので、ここにあげておきたいと思います。

通常、マイクロファイナンスファンドをつくるとき、マイクロファイナンス機関とのコミュニケーションは英語で行っています。それ自体、特に何も思うことはなかったのですが、今回はじめて、日本語でコミュニケーションをできたことにより、よかったなと思うことがいくつかありました。

一つは、上記でも書きましたが、このファンドをつくる際、ミャンマーの法令等により、MJIが匿名組合契約の営業者になることが難しいという壁にぶち当たった時です。普通だったら、その時点であきらめてしまうところですが、加藤さん自身が、日本法上の匿名組合契約というものを日本語で深く理解し、当社やLIPのメンバーとともに、どういうスキームであればファンドをつくることができるかということを真剣に検討し、キヤラントという会社を営業者とする本スキームを実現させたのです。キヤラントは、このファンドのためにつくられた会社なのです。会社を一つつくることぐらい簡単だ、と思う方もいるかもしれません。しかし、今回のスキームでは、様々な状況や選択肢を検討した上で、ミャンマーのMJIを子会社に持つ親会社として日本に新しい会社をつくることに決めたのです。それは容易なことではありませんでした。加藤さんは、当時のMJIの株主の皆さまと丁寧にコミュニケーションを重ね、理解を得ながら、一つ一つのステップを進めていきました。時間や費用など、大きなコストを払って実現にいたったわけですが、それができたのは、加藤さんに強い信念、ミャンマーでの事業にかける強い思いがあったからだと、私は感じています。

もう一つは、加藤さん自身が、「ファンドニュース」を日本語で更新していることです。投資家をはじめ、たくさんの方にミャンマーのマイクロファイナンスの現場で起こることを、ライブ感たっぷりに届けてくれています。これまでのマイクロファイナンスファンドでは、言葉の壁から事業者が直接ブログを更新することはなく、どうしても投資家と事業者との距離感があったのですが、こうして自分の言葉で表現してくれることで、読者は投資先の世界をとても身近に感じられるようになると思います。

ファンドのニュースの記事の中から、「経済的な理由で悲しい思いをする子どもをなくしたい、勉学を諦める子どもをつくりたくない」とマイクロファイナンスの道へ進んだ加藤さんの原体験や想い、スタッフの方のファンドに対する期待が分かる、私のお気に入りの記事を3本ご紹介したいと思います。

ミャンマーとマイクロファイナンスとわたし(前編)
ミャンマーとマイクロファイナンスとわたし(後編)​
イベント直前番外編:スタッフにとってのLIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1​


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(中央のピンクの服の女性が加藤侑子さん)

以上、「セキュリテの貸付型ファンド」の例をご紹介しました。当社のこれまでのファンドとは仕組みは少し異なりますが、内容はこれまでの「マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド」と同様、現地の人々の金融アクセスの向上や事業機会の創出、そしてひいては貧困削減につながるインパクト投資のファンドになっています。本日は、ファンドのスキームや分配方法を中心にご紹介しましたが、ぜひ一度、ファンド詳細ページより、ファンドの全体像をご覧ください。

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1【申込期限:6月30日】
https://www.securite.jp/fund/detail/4884


​<おまけ>「貸付型ファンド」の特徴(番外編)
貸付型ファンドは、法令上、ファンドに出資する際、クレジットカードで決済をすることができません。複数の方からお問い合わせをいただきましたが、セキュリテの他のファンドはできるのに、このファンドだけクレジットカード決済ができないのは、「貸付型ファンド」であることに由来します。

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年6月5日 23:52

大切なものを守る、という投資

今年の2月、セキュリテのサイトオープンから10周年のタイミングで、影山さんと一緒にこの10年間を振り返る対談の企画がありました。(余談ですが、もし仮にセキュリテや当社がそれ以前からやっているファンドの仕組みがクラウドファンディングと見なされるならば、当社の仕組みは、世界的にみても最も早い時期に開始したクラウドファンディングサービスの一つということになりますね。参考:当社の沿革

その企画の中で、久しぶりにセキュリテ開始当時のウェブサイトのデザインを見ました。


(2009年当時のセキュリテのウェブサイト)

「大切なものを守る、という投資」
あらためてみたら、このキャッチコピー、なかなかいいな、と思ったのです。
原点回帰という言葉もありますが、10年経った今、このキャッチコピーが全く時代遅れなものではなく、セキュリテが提供するコアな価値観の1つとして、今日はあらためて皆さんと共有したいと思います。

「クラウドファンディング」というと、何か新しい取り組みに使われると考える人が多いことでしょう。事実、セキュリテでもこれまでに多くの新しいチャレンジを後押ししてきましたし、それはこれからも変わらないと思います。確かに新しいことを始めるのには、かなりのエネルギーが要りますが、しかし、以前から続いてきたことを後世に残すためにも同様に、いやそれ以上に、相当な努力が必要になります。

今、私たちの暮らしは人口減少や急速に進む高齢化、技術の進化に伴う生活様式の変化などに直面し、意識するしないに関わらず、日々残すものと、残さなくていいものの選択を迫られています。残念ながら、残したいと思っていたものでも、何もしないと簡単に無くなってしまいます。世の中には、無くしてはいけないもの、無くしたくないもの、子どもたちの未来に残したい、そういうものがたくさんあります。そして、そのためには、無くならないように、主体的に守っていかないと、残りません。例えば、純米酒や森の事業です。そして、そのためのアクションを起こす人たちを支えることが、セキュリテの「大切なものを守るための投資」です。

そういうことを考えていた時に巡り合ったのが木桶仕込みの醸造文化を守るために立ち上がった人達でした。
詳しくは、「木桶職人復活プロジェクト」の記事に書きましたが、私たちが知らないうちに、大きな「木桶」を作る会社や技術が、この世から失われようとしていたのです。一見すると、木桶など、私たちの暮らしには一切関係がなく、何の影響もなさそうに思えます。しかし、この木桶というのは古来、日本の伝統的な酒や醤油、味噌等の仕込みに使われていたもので、もし木桶をつくる技術が失われてしまえば、孫やその先の世代は、本物の木桶仕込みのお醤油をつくることも、味わうこともできなくなってしまうのです。

こうした状況に対し、岐阜県の山川醸造株式会社は、セキュリテでファンドを活用し、昭和18年の創業以来初めて、木桶を新調しました。この度、そのファンド資金で購入する木桶が、香川県の小豆島で作られるところから、岐阜県の山川醸造に納品されるまでを追っかけた動画が完成しました。山川社長にも事業にかける想いを存分にお話していただきました。ぜひご覧下さい。




(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年4月25日 09:30

4月25日は「For 復興の日」

今日は、個人的にも、セキュリテにとっても、特別な日です。
8年前、4月25日を「For 復興の日」と決め、「セキュリテ被災地応援ファンド」を立ち上げました。
前日の2011年4月24日には、気仙沼のアーバンマリアチャペルにて、セキュリテ被災地応援ファンドの設立記者発表会も行い、25日に​最初のファンド3本を募集開始しました。

ここ数年は、「425祭」と銘打ち、東北の事業者さまを巡るツアーを開催していました。
毎年、楽しみにお待ちいただいている出資者の方がいるのですが、実は今年はそのツアーの開催を延期しています。

2019年2月12日【大切なお知らせ】セキュリテ被災地応援ファンドツアー「425祭」の開催について

上記の記事を掲載して以降、まだ今後の予定をお伝えできておらず、申し訳ありません。
まだ、発表できるところまで決まっていなのですが、企画が動き始めていることだけは、今日はお伝えさせて頂きたいと思います。
当社らしい企画で、事業者の皆さまにも、出資者や会員の皆さまにも、地域の皆さまにも、みんなにとってためになる企画。
震災のことを考えるいい機会にもなるけど、笑いも喜びもあり、しかも美味しい企画を考えています。
9月末か10月初めになりそうです。

告知までは今しばらくお待ちください。
そして、今日のところはぜひ、昨年の425祭ツアーの動画をあらためてご覧ください。



自画自賛ながら、何度見ても感動します。
私が、この仕事を続けていられる理由、力の源泉がここにあるように思います。

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