マイクロファイナンス

動画コレクション2011年5月7日 10:31

スタディツアー報告 vol.7:自分が投じたお金が海を越えて

ミュージックセキュリティーズの杉山です。今回は、第2回のスタディツアーに参加された投資家の宮寺さんの感想をご紹介します。

「マイクロファイナンスが現地の人の可能性を切り開いていく現場に、投資家として立ち会えたことで、この旅での自分の目標は達成できたと思っています。」


こう言っていただけるとツアーを企画した甲斐が本当にありました。宮寺さんは、このツアーのあと、LIPの活動にもご興味をお持ちになり、今度ミーティングにも見学にいらっしゃるそうです。「投資」がきっかけになり、現場に足を運んでいただいたり、こうして一緒に活動する仲間が増えるのは、とても嬉しいことです。


---

マイクロファイナンス・スタディツアーに参加して

StudyTour2-Miyadera

自分が応援したいと思ったところに自分のお金を投資して、そこでのお金の使われ方を実感として知ることができる。そんな投資の醍醐味ともいうべき実感を味わいたくて、マイクロファイナンスファンドに投資しました。

少額ではあれど自分が投じたお金が海を越えたところで何かしらの生産活動を助け、人々の生活が充実して、一つの経済が循環していく。そんなダイナミズムを生で味わいたくて、カンボジアスタディツアーに参加しました。

マイクロファイナンスへの興味だけはあれどほとんど知識はなく、英語力もイマイチ(もちろんクメール語は全くわかりません)。「海を越えた自分の投資を実感したい。しかもマイクロファイナンスという、いわば人々の自立・可能性を切り開いていく分野の投資を。」本当にそんなシンプルな動機だけで参加を決めたツアーでした(事前勉強もほぼしないで…)。

そんな自分なので、「この目で見たマイクロファイナンスの実態はこうで、現場の課題はこんなところにあるようです」などといった、含蓄ある、実益性のある報告は残念ながら難しいです。
自分に報告できることがあるとすれば、このツアーはここがよかったな、という率直な感想をお伝えすること。(1)リアルな現地の生活に投資家として触れられるツアーであったこと、(2)参加者が自分たちでつくっていくツアーであったこと、の2点です。

1点目。
借り手の方を一軒一軒訪問しお話をお伺いすることがメインのツアーであるため、現地の方々のリアルな生活を垣間見ることができます。現地の人々のリアルな生活に、しかも投資家の立場から触れられるという経験は貴重でした。いわゆる観光客向けのスポットだけ見て回って帰る一般的なツアーとは一線を画する経験をいただいたと感謝しています。
普通の海外旅行であったのであればバスの中から横目で見るだけだったかもしれない農場、牧場、あるいは雑貨屋さんが、自分の投資したお金が通い活かされる場所として意味を持ち、ストーリーが生まれ、つながりが紡がれます。もちろん休暇として行く旅行にそういった要素を求めることについて、面白いと思うか面倒と思うかは人によって分かれるところかとは思います。が私はそれ目当てで参加をして、そして実際このツアーでなければできない経験をたくさんいただきました。
マイクロファイナンスで得た資金が子供の教育への原資になったり、自分の夢の実現への足がかりになったり。マイクロファイナンスが現地の人の可能性を切り開いていく現場に、投資家として立ち会えたことで、この旅での自分の目標は達成できたと思っています。(事前準備を怠けずしっかりやっておけば充実度は更に高まったはずなのですが…)。

2点目。
このツアーは、LIPが内容を主に企画しHISがツアーとして提供するという、一風変わった形で成立しているものです。旅行会社が提供するツアーでありながら、ツアーの核となるマイクロファイナンスに係るコンテンツについてはLIPが担っていて、そのLIPはパートタイムNPO(本業をそれぞれ持っている方たちがパートタイムで時間を割き運営しているNPO)であるという事実。ツアーにはLIPの方も参加されますが、彼ら彼女らはツアーの企画者であり同時に参加者でもあるという、これまた面白い事実。
スタディツアーであるため参加者それぞれが学びを持ち帰ることが大事で、そのために参加者一人一人の学びを全体で共有することは大きな意味を成します。LIPのスタッフでない参加者からの自発的な提案により、一日の終わりに簡単なミーティングをして情報・学びの共有の機会が設けられることになりました。毎日のミーティングのおかげでツアー参加者の主体的な参加が促進され情報の共有も進み、一日ごとにミーティングの成果が反映されてその翌日、そのまた翌日とツアーが見る見る充実していったのが印象的でした。
旅行会社が全てお膳立てしてくれる旅ではなく、自分たちで自発的にミーティングをして、自分たちで旅を形作っていく。パッケージの組まれたツアーの中で能動的な参加が要求されることについて面倒と思うかそうでないかも、もちろん人によって分かれるところだとは思いますが、少なくとも私は、旅行会社が用意するツアーとしての要素も楽しみつつ「自分たちでつくりあげるツアー」も同時に経験できたこと、すごく感謝しています。

ツアーの内容、素敵なガイドさん、LIPのスタッフの方の素晴らしいリード、何より素敵な参加者の皆さん。それら全てに恵まれた、すごく充実した旅でした。ありがとうございました。


宮寺 修也

---
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
取扱手数料及びリスクはファンドによって異なりますので、詳細は各ファンドの匿名組合契約説明書をご確認ください。
ミュージックセキュリティーズ株式会社 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号 加入協会:一般社団法人第二種金融商品取引業協会
Copyright (C) 2024 Music Securities,Inc. All Rights Reserved.