マイクロファイナンス 2011年03月

動画コレクション2011年3月14日 16:49

カンボジアからのメッセージ

この度の東日本大震災について、カンボジアのマイクロファイナンス機関からもお見舞いのメッセージをいただきましたので、共有いたします。

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【サミックのジェネラルマネジャーカリヤン氏より】

日本の地震と津波の報を聞き、大変心を痛めております。日本の人々や政府にとって、大変な損失と苦しみであると思います。

私には、日本の関係者やご家族の皆様に、この災難の影響がどう及んでいるのか、想像もつきません。しかし、私たちも、皆様と共に、この苦しみと悲しみを分かち合っているということをどうぞ知ってください。

King Kap Kalyan
General Manager
SAMIC-Limited

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【セイラニティのCEOセタ氏・ViceCEOのファリド氏より】

今回の津波で被災された方に、心よりお悔やみ申し上げます。
皆様のご家族やご友人、少しでも多くの方のご無事をお祈り申し上げます。


Kuch Setha
CEO
Seilanithih-Limited

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大震災と津波によって、数千という命が失われた事に対して、私たちは深い衝撃を受け、心より悲しんでいます。

セイラニティ社員一同、犠牲になった全ての方に、哀悼の意を表明申し上げます。
また、皆様やご家族、ご友人、全ての方のご健康を心よりお祈り致します。

神のご加護がありますように。

Farid Ahmed,  
Deputy CEO
Seilanithih-Limited

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現在、必死の救助活動が行われておりますが、
少しでも多くの方が救われるよう、心よりお祈り申し上げます。

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動画コレクション2011年3月10日 13:50

スタディツアー報告 vol.4:借り手が返せなくて困るということは、私たちも困るということ

ツアー参加者の方の感想です。是非ご覧下さい。

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昨今、マイクロクレジットは、いろいろな国、地域に登場してきている。それと同時に、マイクロクレジットがビジネスとして利益を上げ得るということで、巨大資本が流入し、マイクロクレジットの多重債務者が生まれてきているなど、その弊害を伝える報道をしばしば耳にするようになった。では、実態は、どうなのだろう、そんな興味からこのスタディツアーに参加した。
 
数か所のマイクロクレジットを扱う団体を訪れ、それぞれ担当者から、詳細な説明を聞いた。もちろん私たちが知り得たのは、ほんの表面的な事だけだったかもしれないが、私が強く印象に残ったのは、“借り手が返せなくて困るということは、私たちも困るということだ”、と、借り手と同じ目線に立って働こうとする彼らの真摯な姿勢だった。また、私たちは、何人かの借り手を訪れ直接話が聞けた。最初に訪れた借り手の女性は、今の融資が8回目だと言う。一つ返し終わらなければ次は借りられない。だが、着実にそれを繰り返していくことで、少しずつ、生活状態をよくしていくことができる。
 
ただ、貧しさの中で、そのまま流れていくに任せるだけの生活から、自分の力で生活を向上させていく事が出来るという事を彼らはマイクロクレジットを通じて、実感しているようでもあった。そういう意味では、マイクロクレジットは、人々の意識の啓蒙という役割すら担っているのかもしれない。借りた数百ドルの資金で、何かが劇的に変化するということはおそらくない。だが、自分の努力で、計画的に生活をよくしていく事が出来るということは、やはり、人々の大きな希望になり得ると思う。
 
あるマイクロクレジットバンクのCEOは、人々は、マイクロよりもう少し大きな資金を借りたいと思うようになってきた。だが、銀行には、貸し出せる資金がない、と言った。“応援してみたいな、カンボジアⅢも参加しよう、“ そう思いながら帰国の途に就いた今回のツアーだった。

ソチアさん
(笑顔が素敵なソチアさん。カンボジアを愛し、日本と日本語が大好きなガイドさんです。このツアーがこれだけ素晴らしいものになったのは、彼の存在が大きいです。)


増山利子 
 
現地日本語係員の方です。

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「早くスタディツアーを企画して下さい。」以前、Living in Peace主催の懇親会でお会いした際に、投資家の増山さんに言われた言葉が、ずっと心に残っていました。

ファンドを企画する際、投資家特典として「スタディツアー」を考えましたが、実際の所、投資先を本当に見に行きたい方がいらっしゃるのか、正直よく分かっていませんでした。

今回初めて企画・開催したツアーで、お申込期間が短かったこともあり、当初なかなかお申込は増えませんでした。しかし、増山さんは率先してご参加下さり、このような感想を頂き、改めて、実際にマイクロファイナンスの現場を見ていただくことの大切さを思いました。

当然、全ての方が、ツアーに参加できるわけではありませんので、こうしてブログ等を通して、他の投資家を始め、多くの方と経験を共有できるよう、担当者としては努力をしていきたいと思います。

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現地訪問記2011年3月8日 18:14

スタディツアー報告 vol.3:優秀な人の「就職先」としてのマイクロファイナンス機関-参加者の感想②

今回は、ツアー参加者の一人、古川さんから寄せられた感想をご紹介します。古川さんは、大学4年生で、卒業式と就職を目前に控えてのツアー参加ということだけあり、雇用の受け皿としてのマイクロファイナンス機関という、投資家目線とはまた異なる観点から、コメントを頂きました。

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マイクロファイナンス・スタディーツアー感想

こども
(珍しそうに私たちを見つめるこの男の様子が印象的だったと、古川さんが選んでくれた1枚です。)

私が今回このスタディーツアーに参加した動機は「マイクロファイナンスの現場を知りたい!特に融資を受ける側!」という一点でした。二年前にムハマド・ユヌスさんの自伝を読んで以来、マイクロファインスについて学んでいましたが、現場がわからなかったため勉強のイメージ・方向性があいまいのまま学んでしまったという反省がありました。その現状を打開しようと思い、今回参加を決意しました。

実際にツアーに参加させてもらい、当初の現場を見るという目標を達成したのみならず、融資側からの話を多く聞けて、マイクロファイナンスに関する知識も深める事が出来ました。特に印象的だった事はカンボジアと日本のマイクロファイナンスに関する認識の広がり・深さの違いというものです。具体的にマイクロファイナンス機関で働いている人の(日本の銀行業でMBAを持っている人に比べて)非常に多くの方々がMBAを持っており、またビジネススクールではマイクロファイナンスを仕事とするための勉強を行っている、という話を聞いた時の事です。

国の経済力の違いがあるので一概に比較はできないと思いますが、非常に優秀な方々がマイクロファイナンス機関に勤めており、勤め先として超一流であるという事実は、日本で学んでいた時には想定していなかった事でありました。カンボジアにおいてはMBAを持つ非常に優秀な人材を集めて、よりよい融資をしていきたいというマイクロファイナンスに対する認識の深さと、MBAを持っている人の就職先としてマイクロファイナンス機関が選ばれる認識の広さの両面を実感しました。

そして何よりの収穫は、人との出会いです。マイクロファイナンスに対する思いは共通のものとして持っていても、非常に様々なバックグランドを持った方々が参加者として集まり、6日間終始共に行動し、話をしていく中で参加者の方々の中からも非常に多くの事を学ぶ事が出来ました。特にLIP所属の杉山さん、大杉さん、現地ガイドのソチアさん※1、HISの木村さん※2のおかげでこのツアーがより充実したものとなりました。本当にありがとうございました。
LIP、ミュージックセキュリティ、HIS、そして参加者の方々の今後の発展を心より祈念しております。


古川隆太郎

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4CO
(チャンカールー支店の融資担当者達。右端はまだ新卒・入社1週間の新人。その隣は、働きながら大学院に通うベテランスタッフ)

今回、セイラニティ本社での講義の中で、CEOのセタさんから、セイラニティの人事や採用についてのお話も伺いました。設立当初は、内戦の影響等もあり、学歴の高い人材はあまりなく、高卒の人でも雇っていたが、最近は、大卒というのを採用条件にしている、と言っていました。国が安定してきたこと、そして、マイクロファイナンス機関の業務が非常に専門化していることの現れであると感じました。

※1現地日本語係員の方です。
※2本スタディツアーの担当者の方です。

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