マイクロファイナンス

現地訪問記2012年10月2日 13:50

【マイクロファイナンス機関の顧客】 返済遅延のケース

カンボジアのマイクロファイナンス機関セイラニティの顧客をご紹介いたします。
セイラニティは、マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド「カンボジア3」の投資先です。

セイラニティの場合、約99%の顧客は、借り入れたお金を
期日通りに返済できていますが、残り約1%の方々は
期日通りに返済することができていません。
今回の「顧客のストーリー」では、その約1%の方へ着目をし、
返済が滞ってしまった顧客へインタビューをしてみました。

マイクロファイナンスは、ビジネスを行う意志のある方々へ
機会を提供しますが、貧困削減のための万能薬ではありません。
しかし、私たちにとって銀行が必要不可欠なのと同じように
カンボジアの貧困層の方々にとってもマイクロファイナンス機関は必要不可欠です。


【Chuobさんへインタビュー】
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年齢:50歳
性別:女性
家族構成:7人(夫・娘3人・息子2人)
職業:農業
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ローンについて
回数:2回目の借入
種類:個人ローン
金額:600ドル
借入期間:12ヶ月
業種:農業
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Q. なぜローンの返済が滞ってしまったのでしょう。
Chuobさん: 
セイラニティのポリシーに問題があったとは思いません。
雨季のせいで、育てていた大豆がだめになってしまい、
借入金額のうち220ドルの返済が遅れてしまっています。

Q. セイラニティはChuobさんや他の顧客に対して
どんなサポートをしてきましたか。
セイラニティ:
私たちの顧客に対しては、一生懸命働くこと、
より利益を出すことのできるビジネスに携わること、
ひとつの収益源に頼らないように指導しています。
Chuobさんのケースもひとつの作物に頼らず、
他の作物を取り入れるべきだったかもしれません。

Q. Chuobさんは、現在どうしていますか。
セイラニティ:
Chuboさんは、自分の作物がだめになってしまったので、
家族を離れてラタナ・キリ州に出稼ぎに行っています。
労働者として収入を得ています。

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