プレスリリース2024年6月3日 12:00

『重症型薬アレルギーの早期診断と迅速診断法の開発』プロジェクト開始のお知らせ

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2024年6月3日
ミュージックセキュリティーズ株式会社
産学官連携推進室

 

重症型薬アレルギーの早期診断と迅速診断法の開発
~薬アレルギーでの後遺症や死亡をなくすことを目指して~

 

この度、弊社ミュージックセキュリティーズ株式会社の産学官連携推進室が運営する「Securite ACADEMIA」において、山梨大学大学院総合研究部医学域皮膚科学講座が進める「重症型薬アレルギーの早期診断と迅速診断法の開発」を支援するプロジェクトを開始しました。

薬にはさまざまな副作用がありますが、どの薬剤にも共通して、薬アレルギーを起こす場合があります。
薬アレルギーは一過性、軽症で済むものもありますが、稀にスティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症と呼ばれる重篤な薬アレルギーを発症することがあり、この場合、失明や死亡に至る危険があります。


しかし、この重篤な薬アレルギーを進行する前に診断し、確実に死を防ぐのは難しいのが現状です。
山梨大学大学院総合研究部医学域皮膚科学講座は、重篤な薬アレルギーを早期に診断する検査法と、より良い治療法を開発し、重篤な薬アレルギーによる後遺症や死亡をなくすことを目指しています。
 

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山梨大学大学院総合研究部医学域皮膚科学講座では、これまでに、この重篤な薬アレルギーにかかった患者さまのご協力を得て、血液などを頂いて解析を行ってきました。

すると、薬アレルギーを持った患者さんのうち、重篤な薬アレルギーの患者さんでは好中球と呼ばれる血球が異常に活性化していることが判明しました。

そこで、この好中球を活性化にする物質(NGAL)や、活性化した好中球から出てくる物質(LL−37、MPO-DNA複合体)を調べることで、重篤な薬アレルギーを早期に発見することができ、病気が進行する手前の段階で診断ができると考えて研究を進めています。

また、活性化した好中球を抑えることで、新しい治療法が開発できると考えています。

これまでは公的な競争的研究費(科研費、医療研究開発推進事業費補助金(AMED) 橋渡し研究戦略的推進プログラム補助事業 シーズAなど)を獲得し、研究を継続してきました。

しかし、患者数が決して多くないスティーブン・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症の患者検体を前向きに解析するには、検体収集に時間がかかること、また日本での臨床応用の行政認可手続きに時間がかかることが課題となっています。

国内の競争的研究費は3年前後の短期間に成果が出やすいプロジェクトが採択されやすく、社会的に重要な疾患であっても、中〜長期に渡るプロジェクトは採択されにくいという現状があります。

さらに、昨今の物価上昇基調により研究物資の費用が高騰していること、科研費を中心とした競争的研究費は横ばいで、大学に対する運営費交付金は減少し続けています。

このように公的資金を中心とした研究資金だけでは研究の継続が困難です。

 特に地方国立大学での研究環境は、大変厳しい状況です。

本プロジェクトを通じて、一人でも多くの方に本研究の趣旨にご賛同頂き、ご支援を賜れましたら幸いです。

【目標金額】3,500,000円

【募集期間】2024年6月1日〜2024年 12月31日

【基金の使途】

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【寄付特典】寄付金額に応じた特典をご用意しております。

【プロジェクトURL】https://academia.securite.jp/donation/detail?c_id=30

※なお、本基金は、税法上の優遇措置が適用されます。


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