被災地応援ファンド 2014年1月26日 19:13

東北とらやフーズ(宮城県石巻市/水産加工)の場合

東日本大震災から3年。
被災地の37社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。

【東北とらやフーズの場合】

◆この1年間を振り返り、事業全体の進捗を教えて下さい。
まだ判断できない


◆進んだこと、進まなかったこと、その原因など、具体的に教えてください。
考え方として、ファンド募集時に作成した事業計画とは大幅に異なっています。
数字的に同じでも、意味合いは違ってきています。(説明が難しいです)

夢として描いていた事業が現実的となり、相手先からの要望の大きさと、今後の展開の広さに「人材と資金」が伴っていないのが現状です。

「こんな企業になりたい」「こんな仕事がしたい」という理念のもとに、現状の問題をクリアにして行きたいと思います。


◆現在、直面している課題を教えてください。
資金調達、人材の確保

外資系の大手水産会社との取り組みが今年の9月から始まり、当初の目標を大幅に上回る事業となりそうですが、始まってみると「人材不足」や「運転資金の不足」により相手先からの発注に対応できていないのが現状です。当社の商品を評価して頂いているだけに、早めの対応をしなければなりません。


◆今後、事業を進める上で、国や行政、金融機関や企業、個人等から期待する施策や取り組み、関わり方等、あれば教えて下さい。
個人的な意見ではありますが、行政や金融機関などは机上の数値のみで判断する場合が多く、実際の現場の状況や業界の未来予想が見えてない方が多いのでは?と感じます。震災から1000日を超え、「震災」という記憶が消えていく現状を目の当たりにすると、「震災からの復興」というスタート地点が間違っていたのか?という疑問となり、戸惑っています。

対照的に個人の方々には、純粋に当社の製品を評価していただき、感謝しております。

さほど変わらない被災地の現状を見ていると、行政や企業が「被災地の復興」と看板を揚げて行った事は、最後まで責任を持って成し遂げて欲しいと願うばかりです。


◆この1年、出資者とのつながりの中から起きたことで、何か印象に残っていることはありますか。
1年半ほど前に、東松島市で開催したセミナーに参加して頂いた方々が、ご夫婦で当社を訪問していただいたり、年に数回行う「池袋/宮城ふるさとプラザ」での催事販売の際に、「ファンドの出資者です。」と来店して頂き、直接お話しが出来るのが嬉しいです。


◆2014年の抱負を教えてください。
1)「出来ない理由を考える」よりも『出来る方法を考える』

2)人を売らずに 物を売る

3)被災地色からの脱却



(→他の事業者のアンケートを見るにはこちら)
(→「震災から2年。現在の課題と求められるもの」はこちら

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