被災地応援ファンド 2014年2月2日 18:13

いわ井 (岩手県陸前高田市/和雑貨等)の場合

東日本大震災から3年。
被災地の37社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。

【いわ井の場合】


◆この1年間を振り返り、事業全体の進捗を教えて下さい。

(a)ファンド募集時に作成した事業計画に比べ、いかがですか。
当初の計画より進んだ。

(b)昨年に比べると、いかがですか。
今年の方がよい。

 

◆進んだこと、進まなかったこと、その原因など、具体的に教えてください。

進んだ点は酒類部門で地酒酔仙のラインナップが充実し販売機会を逃すことが少なくなったことや、
料飲店・宿泊施設の復活・新設が進み、その流れに乗り、売り上げを伸ばすことができた事です。

進まなかった点はお客様の層がより地元(周辺市町を含む)にシフトしてきたのに、
震災前に地元のお客様に喜んでいただいていた日頃実際に手に取ってみることのできない品物や、
技術の展示会などの催事やホームページの大幅な見直しが忙しさにかまけて進まなかったことです。


◆現在、直面している課題を教えてください。

土地の確保, 販路の開拓, 商品開発

土地の確保に関しては、都市計画がようやく少しずつ示されてきたので、これから具体的に
本設店舗をどこに、どのような形で建設するのかを検討しなくてはなりません。

販路開拓/商品開発に関しては、商圏人口が今後もより減少することから商圏外への販売を拡充させることが課題です。
そのためにもオリジナルの商品を充実させたいと思います。


◆課題の中で、出資者もしくは弊社がお役に立てそうなことがあれば教えてください。

出資者の皆様には店や商品を一人でも多くの方に紹介していただければ幸いです。
貴社には、商品開発のノウハウやデザインなどの面で支援いただければありがたいです。

 

◆今後、事業を進める上で、国や行政、金融機関や企業、個人等から期待する施策や取り組み、
関わり方等、あれば教えて下さい。

同じ被災地でも事情がそれぞれ違います。
あえて言わせていただければ、一律の制度に地元が合わせるのではなく、
地元に制度を合わせていただきたい。
地域の実情に合わせた制度づくりが本当の平等なのかなと思います。
フェアであれば不満は出ません。

◆この1年、出資者とのつながりの中から起きたことで、何か印象に残っていることはありますか。

遅ればせながら特典でお送りした奇跡の一本松の絵手ぬぐいですが、
「大事に飾っています」と、たくさんの方々からお手紙やお葉書、メールを頂戴いたしました。
思い切って作ったオリジナルの品だった事もあり本当にうれしかったです。
また、ご来店して下さった方と神戸での震災の経験もふまえて、
この町の将来のことを語り合えたことや、私たちが知らない被災地のことや、
私たちが気付かないこの町の良いことを教えていただいたこと、
そして帰り際に笑顔で「また来ます」と言って下さったこと、印象深く心に残っています。


◆2014年の抱負を教えてください。

新しい街づくりの計画がいよいよ始まります。
今年は中心市街地への本設店舗出店の決断の年となります。
じっくり考え勇気を持って決断できればと思います。

iwai

 

→他の事業者のアンケートを見るにはこちら
→「震災から2年。現在の課題と求められるもの」はこちら

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