被災地応援ファンド 2015年1月21日 22:41

矢部園(宮城県塩竈市/お茶等の製造・販売)の場合

東日本大震災から4年。
被災地の37社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。
 
 
【矢部園の場合】
 
◆この1年間を振り返り、事業全体の進捗を教えて下さい。

(a)ファンド募集時に作成した事業計画に比べ、いかがですか
当初の計画より進んでいない
 
(b)昨年に比べると、いかがですか。
ほぼ同じ


◆その原因や昨年との違いなど、具体的に教えてください。

昨年2013年に比べて、2014年は被災地の情報が色あせていることや、
いっこうに進んでいかない復旧・復興に向けての商業地域の疲弊感が強く、
販路の獲得をよりしっかりしていなくてはならない。

具体的な手法としては、WEB情報の実質的な形での発信強化、
販売先のニーズをもっと細かく踏み込んで結果にこだわっていきます。


◆現在、直面している課題を教えてください。

資金調達、原発・風評被害、販路の開拓、商品開発

①第1種市街地再開発の手法をつかって権利者主導の街の再生を
行っていきます。そのため、2011年7月末に再開した店舗を
今一度壊さなければならない状況です。
本当の復興への闘いはこれからです。
被災沿岸部を有する3県の中で権利者主導型の商業開発の中では
塩竈市海岸通が最速となります。ロールモデルとなるよう進めます。

②今までの販路や売り方ではなく、商材の魅力を
違った角度から伝えていく必要があります。

③今までよりも強く全国の皆様に発信していきます。


◆課題の中で、出資者もしくは弊社がお役に立てそうなことがあれば教えてください。

当時、政権与党だった民主党がつくった震災後の復興スキームでしたが、
それは実施状況とは大きく乖離したもので、あれほどの被災が
あったにもかかわらず、現況の停滞を余儀なくされています。

今回の成功事例をつくれなければ、今後おきるであろう
東日本大震災級の災害の出口をつくることができません。
民間による出資がある程度必要になります。
震災を本当に前に進めていけるのは、
後にも先にも1つひとつの中小・零細の会社であり、
1人の個人の善意の集合体であると強く思います。

継続的なご支援だけではなく、その行く末を
どうか見守っていただきたく存じます。


◆今後、事業を進める上で、国や行政、金融機関や企業、個人等から期待する施策や取り組み、関わり方等、あれば教えて下さい。

上記と同期します。

 
◆この1年、出資者とのつながりの中から起きたことで、何か印象に残っていることはありますか。

やはり、8月の暑いなか行われています銀座の「銀ぶら2013、2014」に
て出資者の方々が連続で来て下さったことです。
また、ミュージックセキュリティーズの事務所などで
日本茶の煎れ方などをコミュニケーションできたことでしょうか。


◆2015年の抱負を教えてください。

発災から4年が経つであろう2015年は、いよいよ街づくりとしては
形に残せるように踏み込むと同時に形にしていくことにこだわっていきます。

商売の相当な時間を削っての街づくりですが、
商売も街づくりもさらに加速させていきます。


(→他の事業者のアンケートを見るにはこちら


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矢部園伊達茶ファンドの詳細・お申込はこちら:
https://www.securite.jp/fund/detail/372
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