被災地応援ファンド 2015年2月6日 00:05

星のり店 (宮城県七ヶ浜/海苔養殖・加工)の場合

東日本大震災から4年。
被災地の37社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。
 
 
【星のり店の場合】
 
◆この1年間を振り返り、事業全体の進捗を教えて下さい。

(a)ファンド募集時に作成した事業計画に比べ、いかがですか
当初の計画より進んでいない
 
(b)昨年に比べると、いかがですか。
今年の方がよい


◆その原因や昨年との違いなど、具体的に教えてください。

・漁場使用場所が限定されているため、規模拡大が出来ない。
27年度は多少増加または自由に使える漁場が出る可能性がある。
仙台湾内の復旧工事が終了しなければどのような状況になるか今のところつかめない。

・事業計画に沿って、規模拡大を図るか、品質向上に重点を置くか、検討中の部分もある。


◆現在、直面している課題を教えてください。

販路の開拓、商品開発

大量販売のためにスーパー、百貨店、食品問屋等と商談をするが
販売手数料が大きいため、利益が出なくなるケースが殆どです。
利益を出すために上代価格を上げると、従来の当店顧客へ高い海苔を
提供するようになる。当店は多くの方々に 手軽に沢山食べていただきたい
という従来の考えから外れてしまう。
とはいえ、作ったら売らなければならない、買っていただかなければならない。
一人一人のお客様を大事に守るか、大手にゆだねるか、悩むところです。


◆課題の中で、出資者もしくは弊社がお役に立てそうなことがあれば教えてください。

海苔は冠婚葬祭、お歳暮、お中元ギフトで頂くことの多い商品で、
殆どのご自宅にストックがあると思いますが、
うっかり切らす時もあると思いますので、
そんな時は是非当店HPへアクセスしてください。
送料を格安にする方法もありますので宜しくお願いします。


◆今後、事業を進める上で、国や行政、金融機関や企業、個人等から期待する施策や取り組み、関わり方等、あれば教えて下さい。

当店は加工業者ではなく、生産者であるため漁協という組織に
準じなければならないことが多すぎて、組織からの束縛に悩むこと多々あります。
農協改革進む現在、漁協の封建的体制も見直す時期かと思うので、
国、行政の指導があればと思う。


◆この1年、出資者とのつながりの中から起きたことで、何か印象に残っていることはありますか。

出資者の方が当店を訪ねて下さることが度々あり、
遠路、わざわざ、本当に嬉しいかぎりです。


◆2015年の抱負を教えてください。


口に入る物は 安心・安全が100%でなければならない。
そのために海苔養過程における薬剤不使用、海苔乾燥過程の
水道水から塩素除去、加工過程時に化学物質不使用徹底。
(食品における異物混入が問題となっているが、異物除去は基本の基本で安全の定義ではない、安全、安心は作る過程で何を使ったかが問題です)

(→他の事業者のアンケートを見るにはこちら

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