被災地応援ファンド 2015年2月21日 20:23

いわ井(岩手県陸前高田市/和雑貨等の販売)の場合

東日本大震災から4年。
被災地の37社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。
 
 
【いわ井の場合】
 
◆この1年間を振り返り、事業全体の進捗を教えて下さい。

(a)ファンド募集時に作成した事業計画に比べ、いかがですか
当初の計画より進んだ
 
(b)昨年に比べると、いかがですか。
ほぼ同じ


◆その原因や昨年との違いなど、具体的に教えてください。

(a)については早い事業のスタートが、改めて大きく影響していると思います。
(b)については入込客数の大幅な減少があったが、復興需要での飲食宿泊業の復活で相殺されました。


◆現在、直面している課題を教えてください。


資金調達、土地の確保、販路の開拓

仮設店舗から新しい市街地への本設店舗出店に伴う資金の確保と経営計画の策定が課題です。


◆課題の中で、出資者もしくは弊社がお役に立てそうなことがあれば教えてください。


個々の事業者が復活しなければ町が復旧する事すら不可能なのですが、復活するにたる援助を受けられない事業者がたくさんいます。行政の施策では救えない事業者に支援をお願いしたいと思います。やる気も実力も実績もあるが資産がない大きなダメージを受けた小規模事業者を支援していただきたいと思います。


◆今後、事業を進める上で、国や行政、金融機関や企業、個人等から期待する施策や取り組み、関わり方等、あれば教えて下さい。

まず、今は有事であることを忘れないでいただきたいという事です。被災地全体の傾向を測り平均的なモデルを想定して、制度を運用しようとしても実際にはほとんど該当者がいないような制度に被災者自身が無理して合わせているのが実情です。
「急がば回れ」個々の事情を洗い出す作業を今からでも実施し、その結果に基づき制度をつくらないと復興どころか復旧すらできません。つまり、優等生しか救われないのが実情です。弱い立場の事業者は新しい街には残れない可能性があります。通常の制度の運用方法では考えられない特別な支援がなければ復旧できません。


◆この1年、出資者とのつながりの中から起きたことで、何か印象に残っていることはありますか。

東京出身の出資者の方で陸前高田市役所に職員として自らの意志で単身お出でになり、煩雑な窓口業務をやって下さった方がおりました。市役所にも近い私の店にも時々お出でになってお買い物をして下さったり、楽しく世間話や、まちづくりの話をしたりしていたのですが、慣れない環境で無理をしたのだと思います、体調を崩され、残念ながら帰京されたのです。この町に懲りてもう来てはくれないのかなと思っていましたら、元気になってまた訪ねてきてくれました。これは嬉しかったです。その後もこの町のことを気にかけて下さりフェイスブックで繋がっていただいています。


◆2015年の抱負を教えてください。

来年の暮れごろから、新しい街に出店が可能という事ですので、できるだけ早く出店できるように、精神的にも経済的にも店の骨組みをしっかり組み立てられたらと思います。

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