被災地応援ファンド 2016年2月16日 23:40

のり工房矢本 (宮城県東松島市/海苔の加工・販売)の場合

東日本大震災から間もなく5年。
被災地の37社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。
(アンケート実施期間:2015年12月~2016年2月)

◆この5年間を振り返り、ファンド募集時に作成した事業計画に比べ、事業の進捗はいかがですか。

当初の計画より進んだ


◆この1年間を振り返り、昨年に比べ、事業の業況はいかがですか。

今年の方がよい


◆上記について、具体的な内容やその要因などを教えてください。

市外や見学のイベントへの出店は、地元アンテナショップに委託したり、ショップ内での販売強化など、地元での販売拠点の強化を続けることで、徐々に東松島市のお土産品として定着をし始めてきていると感じている。


◆現在、直面している課題を教えてください。

パッケージやデザインなど、地場産品である事を認知してもらえるような物がないかを考えている。


◆今後、出資者や個人の方、もしくは弊社がお役に立てそうなことや期待されることがあれば教えてください。

出資者の方々にも、新商品やギフト品をもっと知って欲しいため、定期的にカタログの発送や、メールマガジンなど告知の機会があればやりたい。加えて地元の東松島市の良い部分を知って欲しい。


◆今後、事業を進める上で、国や行政、金融機関等から期待する施策や取り組み、関わり方等、あれば教えて下さい。

海苔の生産者としてTPP輸入枠の拡大など、問題はあるが、安心安全な食品を作り続けられる仕事に対する環境面のサポートなど。


◆震災から間もなく5年を迎えるにあたり、あらためて出資者や応援して下さる全国の皆さまへのメッセージをお願いします。

ここに至るまで、本当に多くの方のご支援と応援を頂き頑張ってこれました。

私達が住んでいた地域は今後住めなくなってしまいましたが、海苔養殖は協業という形で2012年から再開し、これまで3年間一生懸命海苔を作ってきました。

そして2015年シーズンからはその協業期間も終え、津田家としての海苔作りの再スタートにもなります。「のり工房 矢本」としても、震災後ずっとお世話になっていた仮設工場を卒業し、震災後再建した自宅敷地に新しいのり工房矢本を建て、転居も完了し少し手狭にはなりましたが、相変わらず賑やかに仕事をしています。私たち工房スタッフの笑顔は塩のりの美味しさのエッセンスになってくれています。

新しい取り組みにもどんどん挑戦をしており、2015年の夏から、畜農家さんとコラボした「塩のりアイスクリーム」を製品化しました。スイーツと海苔をマッチングさせてみて意外な美味しさに驚きました。栄養価に優れた海苔をもっと気軽に食べていただけるよう商品作りをして行きたいと思っています。

夫や息子が育てた海苔でまた、皇室御献上の浜が復活できるよう意気込んでいます。大曲浜の海苔の復活と、その商品を東松島のブランドにできるよう、この仕事を続けていきたい。これからも、東松島の海苔を食べるきっかけになっていただければ嬉しいです。



→他の事業者のアンケートを見るにはこちら)

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