被災地応援ファンド 2013年2月22日 12:16

佐藤造船所(宮城県石巻市/造船)の場合

東日本大震災から2年。
被災地の36社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。

【佐藤造船所の場合】

◆2012年を振り返り、事業全体の進捗はいかがですか?

当初の計画より進んでいません。

特に、施設の復旧が進んでいません。目で見える形では進んでいませんが、
昨年後半に当所沿岸部の防潮堤工事の線引きが概ね決定し、
与えられた現状の中で防潮堤工事との兼ね合いを見ながら、
施設復旧計画の具体的な検討が始められる様にはなりました。


◆現在、直面している課題を教えてください。

資金調達です。

当所は、創業当初より施設の設置において、一部海面を使用する事で、
行政の認可(漁港施設の占用許可)を受け、年使用料を納め、
震災前まで事業を行ってきました。

当然ながら、震災後も現地での原形復旧を基本に検討しておりましたが、
海底(地形)の激変等に伴い、大幅な施設設備の変更を余儀なくされ、
現状での新たな設備の設置については、改めて行政・近隣の
各漁協支所の許可並びに承認を頂く必要があり、現在、交渉中です。


◆今後、誰からどんな施策や支援があると、助けになりますか。

具体的には控えさせていただきますが、官民の枠を超え、
中小企業の現状に即した長期を見据えた支援があると助けになります。


◆ファンドをやって、一番嬉しかったことや、今後、出資者の方と取り組んでみたいことはありますか。

当所を応援してくれる431名の方々がいて下さったことですが、
特に長野の小学校の子供たちの手造りのメッセージを頂いた事です。
子供たちにはビデオレターを贈らせていただきました。

佐藤

出資者の方で、数名の方々が遠方より訪ねて来て頂きました。
先ずはこの場を整えて早く皆さんに会いたいです。


◆2013年の抱負を教えてください。

お陰様で、この現状ある環境下の中で、常に心身共に最善を尽くして
これましたのも多くの先人達を初め、皆様の温かい支えがあったからです。

私達は、単なる震災からの復旧復興ではなく、
この天災で生かされた事に天命を感じ、
この震災を契機に、これまでのあらゆる価値観を見直し、
確認できた事を最大限活かすという観点に立ち、
早急にこの事業の柱となる設備の復旧復興に全力を注ぎ、
どんな現状を押し付けられようとも、決して揺らぐことのない場づくり、
仲間づくりに繋げてゆき、多くの仲間と共に力を合わせ、
これまで通り、理念の遂行に最善を尽くし、
「あらゆる命を輝かせ一つと成す」、
この真髄を誇りと使命をもって伝えていきます。

本年も、多くの皆様、私達にとっても昨年以上に心身共に
健康で充実した一年に成ります事を信じております。

想いは、必ず形になります。
今後共よろしくお願い致します。
ありがとうございます。
佐藤造船所 佐藤

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【ファンドで応援】 佐藤造船所と同じ石巻から、
「とらやのたらこ・明太子ファンド」(1口1万500円)募集中!

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