西日本支社
2015年10月30日 08:13
初回面談から15カ月~ファンド誕生秘話~
皆さん、こんにちは。西日本支社長の杉山です。
少し前の話ですが、6月にメルマガの中で「牛の肥育農家のファンドについて」という名のアンケートを実施しました。 本日はあらためてアンケートの内容と結果を共有させていただきたいと思います。
結果から申し上げますと、皆さんからいただいた意見を参考に、今週ついに「近江牛のまる亀こうし牧場ファンド」を募集することができました。 今は、数時間おきにファンドのページを見ながら、皆さんにどう評価していただけるのか、ドキドキしております。
今回のファンドが生まれるまでには様々なドラマがありました。 アンケートを実施したのもその一端でした。
アンケートは次のような形でお願いしました。鈴木というのがこのファンドの担当者になります。
============================
◆アンケートご協力のお願い(牛の肥育農家のファンドについて) ◆
皆さん、こんにちは。
西日本支社の組成チームの鈴木です。
日々多くの事業者の方にファンド組成のご相談を頂き、 大変有難く、
事業者の皆様のお役に立てるよう、邁進しております。
実は先日、 あるブランド牛の肥育農家の方からファンド組成のご相談を頂きま した。
ファンドが必要な背景や現在に至るまでの経緯、 肥育にかける想いを聞き、またとても魅力的な
事業者の方なので、ぜひお手伝いをできればと思いました。
しかしながら、牛の事業ですが、肥育農家であるため、 精肉加工などは行っておりません。
そのため、ファンドを募集する場合にも、「お肉」 の投資家特典をお送りすることはできません。
そういったファンドであっても、ご出資頂けるのか、 日頃弊社をご愛顧いただいている会員の皆様に、
ぜひご意見を頂戴できればと思い、 アンケートを作成いたしました。
皆様の率直なご意見、ご感想をお寄せいただけますと幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。
【アンケートはこちらから】 ※ぜひクリックして内容も見てみてください。
============================
・・・いかがでしょうか? (今からご回答いただいても結構です。ご協力いただける方はぜひお願いします!)
要は、「投資家特典の無いファンドは売れるか」ということをお聞きしたかったのです。
これは、今の私にとって(セキュリテにとって)非常に重要なテーマです。
これについて、私の考えについてはまた別の機会にしっかり書かせていただくとして、 今日は、アンケートの結果をご報告します。
■次のようなファンドに出資したいと思いますか?
18名の方から「はい」の回答をいただきました。 (関心がある方の回答なので、割合はあまり参考にしていません)メルマガの最後の方にさりげなくいれていましたので、アンケートを何人の方がご覧いただいたかは分かりませんが、こうした18人の方の存在を確認できたことは、ファンドをつくる上で、非常に励みになりました。
■「はい」と答えた方。その理由はなぜですか?(複数回答可) 一口いくらが適当ですか?
■自由記述欄
一部抜粋してご紹介します。
l特典がないなら、体験や食などを通してかかわれるもの。参加費用が相当安価である点も大切だと思います。
l応援したくなる事業内容というのは投資において大切。自分のお金を有効に使ってほしい、誰かの役に立ったら嬉しい、という気持ちでセキュリテのファンドに投資をしています。
l特典は、別になくてもいい。 特に最近の特典は、複雑で、内容が分かりにくい。仕事が忙しい中、受け取るにもアンケートがあったり、面倒。 欲しいものがあれば自分で買うので、ファンドは面白い事業を応援できて、大体お金が戻ってきたら、それで満足。
l事業の進捗状況の報告はきちんとしてほしい。いろんなファンドに応募しているが、数値での進捗状況を伝える報告があるのはベトナムやカンボジアなどマイクロファンドなど、きわめて限られている。ものがほしくてお金を出しているのではない(ものが欲しいなら店で買えばすむこと)。
l特典がなくても、しっかりとした事業計画、利益が出る見通し、利率10%以上(MSへ払う手数料+α)あれば出資する。
ーーーーーー
会員の皆さまの声を聞くことは、何より参考になります。 アンケート以外にも、何人かたの方には個別にメールや電話、対面でヒアリングもさせていただきました。あらためて、ご協力いただいた皆様、どうも有難うございました。
このアンケートの後も、いろいろと検討を重ね、事業者さんや紹介元の滋賀銀行にもいろいろとご協力いただき、知恵を絞る中で、今回、投資家特典を1口の方からプレゼントすることができるようになったのです。
皆さんのご希望の1口価格より、高めの1口5万円となったのは、そういう背景です。
今回、このファンドを見たときに、「お肉」の特典を期待した方。
どうか、ファンド詳細をみて「お肉は10口からか」と、がっかりされないでください。
1口の方へのプレゼントである「ホルモン」。これが、絶品なのですから。
「近江牛のホルモン」なんて、食べたことありますか?
最近になって、まる亀こうし牧場では、自分が出した牛のホルモンを買い戻すことができるようになったそうです。
「ホルモンの特典がつけられる」と聞いたとき、まずは送っていただきました。 そしてすぐにオフィスで調理して、スタッフみんなで食べました。 「これならいける!」と確信した瞬間でした。 ですので、皆さん、1口の場合でも、ぜひご期待ください!
ただ、私は本音で言えば、このファンドは「投資家特典なし」のままでも募集してみたかったです。なぜなら、自分自身が心から共感し、これからの時代に育てていきたいと思える事業だったからです。
だからこそ「投資家特典がないと売れないよ」という声や「やっぱり投資家特典はほしい」という声にも、最大限応えたいと思って、このファンドをつくってきました。
振り返ると、滋賀銀行の近江八幡支店からのご紹介で、まる亀こうし牧場の亀井頌司さんと初めてお会いしたのは、2014年7月31日でした。なんと、ファンドを募集開始するまでに15カ月かかりました。
主な課題は、以下の点でした。
・創業まもないこと (牛の肥育に20カ月かかるため、一番最初にお会いした時はまだ売上が立っていませんでした)
・とても儲かる、というビジネスではない上、リスクもあること (利幅は薄いと言わざるをえません。近年、仔牛価格は高騰していますが、仔牛を買って、20カ月育てても、販売価格は非情にもマーケットに左右されます。農家に価格決定権がありません。途中で牛が死ぬ場合もあります)
・特典がないこと(肥育農家さんは「牛」が商品です。「肉」の加工販売や飲食事業はされていませんでした)
今回募集したファンドでは、それらのすべての点がある程度カバーされるようなファンド設計ができました。
多くの方が、ご参加しやすいように、配慮と工夫をたくさんしました。
少し前の話ですが、6月にメルマガの中で「牛の肥育農家のファンドについて」という名のアンケートを実施しました。 本日はあらためてアンケートの内容と結果を共有させていただきたいと思います。
結果から申し上げますと、皆さんからいただいた意見を参考に、今週ついに「近江牛のまる亀こうし牧場ファンド」を募集することができました。 今は、数時間おきにファンドのページを見ながら、皆さんにどう評価していただけるのか、ドキドキしております。
今回のファンドが生まれるまでには様々なドラマがありました。 アンケートを実施したのもその一端でした。
アンケートは次のような形でお願いしました。鈴木というのがこのファンドの担当者になります。
============================
◆アンケートご協力のお願い(牛の肥育農家のファンドについて)
皆さん、こんにちは。
西日本支社の組成チームの鈴木です。
日々多くの事業者の方にファンド組成のご相談を頂き、
事業者の皆様のお役に立てるよう、邁進しております。
実は先日、
ファンドが必要な背景や現在に至るまでの経緯、
事業者の方なので、ぜひお手伝いをできればと思いました。
しかしながら、牛の事業ですが、肥育農家であるため、
そのため、ファンドを募集する場合にも、「お肉」
そういったファンドであっても、ご出資頂けるのか、
ぜひご意見を頂戴できればと思い、
皆様の率直なご意見、ご感想をお寄せいただけますと幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。
【アンケートはこちらから】 ※ぜひクリックして内容も見てみてください。
============================
・・・いかがでしょうか? (今からご回答いただいても結構です。ご協力いただける方はぜひお願いします!)
要は、「投資家特典の無いファンドは売れるか」ということをお聞きしたかったのです。
これは、今の私にとって(セキュリテにとって)非常に重要なテーマです。
これについて、私の考えについてはまた別の機会にしっかり書かせていただくとして、 今日は、アンケートの結果をご報告します。
■次のようなファンドに出資したいと思いますか?
18名の方から「はい」の回答をいただきました。 (関心がある方の回答なので、割合はあまり参考にしていません)メルマガの最後の方にさりげなくいれていましたので、アンケートを何人の方がご覧いただいたかは分かりませんが、こうした18人の方の存在を確認できたことは、ファンドをつくる上で、非常に励みになりました。
■「はい」と答えた方。その理由はなぜですか?(複数回答可) 一口いくらが適当ですか?
■自由記述欄
一部抜粋してご紹介します。
l日本の畜産農家は、TPP等の自由貿易により、暗い見通しですが、将来の事を考えて事業として成り立つように応援したい。
lブランド牛が軒並み値上がりし続けているので、気になっていました。
国内外問わずに需要が増えているので、それにあわせて供給も 増やせたら良いのにと思っていました。
l特典がないなら、体験や食などを通してかかわれるもの。参加費用が相当安価である点も大切だと思います。
l応援したくなる事業内容というのは投資において大切。自分のお金を有効に使ってほしい、誰かの役に立ったら嬉しい、という気持ちでセキュリテのファンドに投資をしています。
l特典は、別になくてもいい。 特に最近の特典は、複雑で、内容が分かりにくい。仕事が忙しい中、受け取るにもアンケートがあったり、面倒。 欲しいものがあれば自分で買うので、ファンドは面白い事業を応援できて、大体お金が戻ってきたら、それで満足。
l応援したいファンドに投資したいと思っているが、損益分岐点まで行かないこともままあり、そして損益分岐点まで売り上げがあっても手数料があるため、大概は元本が目減りしていく印象をもっている。そのため投資家特典が充実していないと、投資に躊躇してしまう気持ちがある。
l投資特典は無くても良いがその分の上乗せが少しは欲しい。
l事業の進捗状況の報告はきちんとしてほしい。いろんなファンドに応募しているが、数値での進捗状況を伝える報告があるのはベトナムやカンボジアなどマイクロファンドなど、きわめて限られている。ものがほしくてお金を出しているのではない(ものが欲しいなら店で買えばすむこと)。
l特典がなくても、しっかりとした事業計画、利益が出る見通し、利率10%以上(MSへ払う手数料+α)あれば出資する。
会員の皆さまの声を聞くことは、何より参考になります。 アンケート以外にも、何人かたの方には個別にメールや電話、対面でヒアリングもさせていただきました。あらためて、ご協力いただいた皆様、どうも有難うございました。
このアンケートの後も、いろいろと検討を重ね、事業者さんや紹介元の滋賀銀行にもいろいろとご協力いただき、知恵を絞る中で、今回、投資家特典を1口の方からプレゼントすることができるようになったのです。
皆さんのご希望の1口価格より、高めの1口5万円となったのは、そういう背景です。
今回、このファンドを見たときに、「お肉」の特典を期待した方。
どうか、ファンド詳細をみて「お肉は10口からか」と、がっかりされないでください。
1口の方へのプレゼントである「ホルモン」。これが、絶品なのですから。
「近江牛のホルモン」なんて、食べたことありますか?
最近になって、まる亀こうし牧場では、自分が出した牛のホルモンを買い戻すことができるようになったそうです。
「ホルモンの特典がつけられる」と聞いたとき、まずは送っていただきました。 そしてすぐにオフィスで調理して、スタッフみんなで食べました。 「これならいける!」と確信した瞬間でした。 ですので、皆さん、1口の場合でも、ぜひご期待ください!
ただ、私は本音で言えば、このファンドは「投資家特典なし」のままでも募集してみたかったです。なぜなら、自分自身が心から共感し、これからの時代に育てていきたいと思える事業だったからです。
だからこそ「投資家特典がないと売れないよ」という声や「やっぱり投資家特典はほしい」という声にも、最大限応えたいと思って、このファンドをつくってきました。
振り返ると、滋賀銀行の近江八幡支店からのご紹介で、まる亀こうし牧場の亀井頌司さんと初めてお会いしたのは、2014年7月31日でした。なんと、ファンドを募集開始するまでに15カ月かかりました。
正直、これまでにつくったファンドの中で一番の難産でした。
主な課題は、以下の点でした。
・創業まもないこと (牛の肥育に20カ月かかるため、一番最初にお会いした時はまだ売上が立っていませんでした)
・とても儲かる、というビジネスではない上、リスクもあること (利幅は薄いと言わざるをえません。近年、仔牛価格は高騰していますが、仔牛を買って、20カ月育てても、販売価格は非情にもマーケットに左右されます。農家に価格決定権がありません。途中で牛が死ぬ場合もあります)
・特典がないこと(肥育農家さんは「牛」が商品です。「肉」の加工販売や飲食事業はされていませんでした)
今回募集したファンドでは、それらのすべての点がある程度カバーされるようなファンド設計ができました。
多くの方が、ご参加しやすいように、配慮と工夫をたくさんしました。
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