ファンドについて 2012年7月14日 11:00

Kaien就労支援ファンド 第2回 職業訓練修了生の8割が就職 定着率も9割以上

20歳代、30歳代が訓練生の中心


聞き手
Kaienは発達障害の方に対する社会の逆風の中で、
どのようなサービスを行っているのでしょうか。


人材紹介と、職業訓練の運営をしています。
また10代のお子様向けの塾も行なっています。


中心となる人材紹介・職業訓練の事業は、3年前の創業以来、職業訓練の修了生の8割が
就職し、定着率も9割以上という実績を出せています。
Kaienの職業訓練への登録者数は600人を超えました。


今の日本にある仕事の環境は、「対人コミュニケーション」が重要になる
営業・販売や企画・調整という職種がほとんどだと思います。
こういった職種には残念ながら発達障害の人は向きません。
ですので、発達障害の方でもできる、あるいは、発達障害者の人だからこそできる
仕事に訓練を通じてナビゲートすることが重要だと感じています。


当社で注目しているのは「単純知的作業」です。
高度な仕事だけどコミュニケーションが簡素な仕事です。
実はこういった作業は「つまらない」と思われがちな作業です。
必要だけれども、多くの人が好まない作業をコツコツと真面目にする人がいるのは
社会にとっても良いことだと思います。

 

聞き手
どのような方が御社の訓練を受けていらっしゃいますか。


20歳代と30歳代が多いと思います。


中でも20代中盤あたりが最も多いと思います。高校や大学を卒業しても
就職ができない層です。就職活動の初期のころは「就職活動を続ければ結果が出る」と
本人も親も思っているようなのですが、1・2年経つと、「うまくいかない原因が
あるんじゃないか」と思い、その時点で初めて発達障害であると気づく方が多いです。


診断を受けた後、何かサポートを受けられないかと探すなかで
当社にたどり着いているようです。


また、何とか就職はできたんだけれども、最近苦しさが出てきて離職してしまった
という20代後半から30代の人たちも多いです。
毎日毎日怒られて、でも何で怒られているか分からない。
「仕事が遅い」、「何回言ったらわかるんだ」、
「何でお客さんの気持ちが分からないんだ」と言われて、
だんだんメンタル面で苦しくなっていって30歳くらいで離職する。


精神科に行って薬を飲んでも、うつのカウンセリングを受けても、あまり変わらない。
その時点で、どうやって就職をしようかと考えたときに、発達障害の診断を
受けるというのがよくあるストーリーです。

 

Kaienの2つの特徴


聞き手
Kaienの訓練の特徴を教えていただけますか。


修了生の半分くらいが人事や経理、生産管理、販売支援といった事務。
残りの半分がIT系に就職します。


Kaienの特徴の1つは、多様な職種を体験できるような訓練を提供していることですね。


職業訓練というと、資格を取ったりとか、講義を聞いたりとか、覚えるということを
想像される方が多いかもしれません。が、Kaienの場合は、体験することによって、
「こういう職種はできるんだ」とか、「こういう職種は苦手なんだ」と、
本人が実作業を通じて自分の適職を客観視してもらうというのが特徴だと思います。


楽天オークション上で本当の店舗をもっていて、そこで物流や販売業務を
行ってもらってもいます。楽天のオンライン店舗では今は子ども服を売っています。
オンライン店舗は今月に1万円の売上も立たないほどですが、店長業務、発送業務、
業務でのミーティング、トラブル対応、顧客対応といったことを、
全部訓練生のみでしてもらっています。


仕入交渉や商品管理、入金確認、発送と、ビジネスの一連の流れが分かり
とても自信になるようです。アルバイトをしたことのない人もいるので、
就職活動を始める前にリアルの体験ができるというのは大きいと思います。


もう1つの特徴は「働くときのコミュニケーションは何か」ということを
絶えずお伝えしていることです。


仕事というのは、なるべく定量的に計画を立てて、それを上司や同僚と共有して、
タスクに分けて、実行しながら、他の人と相談や連絡をしながら、
納期までに合わせるという作業だと思います。


一般の人は、アルバイトのときや新入社員のときに怒られつつ、
コミュニケーションができていくわけです。
ですが、発達障害の人はきれいに教わらないと知識として腑に落ちない人が
ほとんどです。


Kaienの場合は、擬似職場だったり、オンライン店舗での訓練を行ったりすることで
多くの人が何となく覚える業務上の作業計画の立て方とか、
「報告・相談・連絡・質問の仕方」を体系だって学んでもらっています。


サッカーで例えると、ミニゲームをしているみたいなものです。
ゲームをしつつ、でも止める。そこで、「教科書のここに書いてあるでしょ」と伝えて、
「じゃあ、もう一回」。それを職場に近い環境でしているのが、
イメージとしては合っていると思います。

 

第3回 発達障害者の力を生かしてお金を稼ぐ
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Kaien就労支援ファンドの詳細およびお申込はこちら
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株式会社KaienのHPはこちら
http://www.kaien-lab.com/


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