被災地応援ファンド 2015年3月27日 12:15

出資者がもたらす大きな力「東北の食を楽しむランチ&トークイベント」レポート

みなさま、こんにちは。
ミュージックセキュリティーズの猪尾です。
 
先週、3月21日(土)に「震災から4年~東北の食を楽しむランチ&トークイベント~」
を無事開催致しました。
 
当日は、「セキュリテ被災地応援ファンド」と「はじめっぺふくしまファンド」
にご参加いただいている事業者12社の皆さまと、おいしい商品たちと
そして、満員御礼のたくさんの出資者の皆さまたちで盛り上がりました。

 


今回は、土曜日の午後、3時間半の時間をとらせていただき、
たっぷりと事業者と出資者の皆さまとお話いただき、
出資者のみなさんのご協力で作り上げることができた東北の食を
楽しんでいただきました。

今回、気づいたり実感したことが3つありました。

作った方と一緒に食べる時間は楽しい。


 
出資者の方からは

「事業者の方とお話ができ、その商品を食べられたよかった」

という声をたくさん頂きました。

世の中にはたくさんのおいしい商品があふれています。
でも、作った方を知っていて、信頼していて、
その商品を作った方と一緒に食べれること、時間を過ごせることは
なかなかない機会だと思います。
 
そうしたことをしたくてご出資頂いている皆さまがたくさん
いることを改めて実感することができました。
 

出資者が
事業者と同じ方向を向いて見守ってくれることが事業の推進力。



「事業者、参加出資者の温かい心の交じ会いが感じられた」
「和やかな会場の雰囲気が良かった」

という声も頂けました。

こうした声や会場の様子をみて、事業者と消費者の売る人・買う人
との関係とは少し違う、一緒に同じところへ向かう人たちという
事業者と出資者との関係の特徴を本当に感じました。

参加いただいた歌津小太郎の千葉専務も

「従業員10数名の小さな会社である我々にとっては、
遠くにいても『出来ることを出来る範囲で支援して下さる力』、
すなわち出資者の皆さんのお力を得たことが、事業再建の一番の推進力
となっていることを感謝の気持ちとともに述べさせていただきました。」
 
と参加報告のブログでも書いていただきました。



直接商品の評価を確認できることは事業者のやる気につながる。


あいづ農園のお米をおいしいと評価してくださった出資者の方と、
あいづ農園梅宮さん(1番右)、一条さん(1番左)、松月堂本店の渡辺さん(左から2番目)

参加頂いた福島で米の卸・販売を行う松月堂本店の渡辺さんからは、
 
「今回のイベントに参加して再確認したことがあります。

それは、皆さんの笑顔です。
直接皆さんに小売りや食事の提供をしていない私どもは、商品を買った・売っただけ
で事業を行いがちでした。
 
そこで、みなさんの福島を応援する気持ちや東北の産品を笑顔で食べる姿を目
の当たりにして、もっと美味しいお米をたくさんの方々に届けたいと感じました。

今春にはオーストラリアでの展示会にも参加するつもりです。
日本食が世界遺産となった今、日本国内 はもちろんのこと世界でも
通用するであろう福島の米を食べて頂き、海外の方を笑顔にしてきます。」

 
 
そして、雪中ニンジンジュースをお持ちいただいた味ひろの渡部代表からは、

雪中にんじんジュースの商品を会場に持ち込み、
実際に試飲していただきながら、投資家の皆様と交流を深めさせて
いただきました。
 
実際に皆様に試飲していただいた結果ですが、お客様の感想は、
非常に良好でした。商品の手応えを強く感じることができました。
 
1度だけでなく、何度も繰り返しブースにお越しいただき、召し上
がっていかれた方もいらっしゃいました。また、実際に雪中にんじん
ジュースファンドに投資していただいた方からも、お声掛けいただきました。
本当にありがとうございます。
 
今回のお客様からの声は、今後本格的に開始する、営業活動において
大きな自信に繋がります。
 
という感想を寄せて頂きました。

温かいだけでなく、しっかりと評価もされる関係性がとても大きな力
につながっています。

まだまだこうした皆さまの力を必要としている事業者の皆さまがたくさん
いらっしゃいます。

ぜひ、引き続き、応援のほどお願いいたします。

「セキュリテ被災地応援ファンド」をお申込みはこちらから
「はじめっぺふくしまファンド」をお申込みはこちらから
https://www.securite.jp/fukushima/


また、当日はこんな様子でした。今後も開催していきますので、
ぜひ、みなさまご参加ください。




岩手・陸前高田 酔仙酒造(日本酒)         

金野連社長にお越しいただきました。
大船渡の工場にて製造・販売を順調に行ってきているとのこと。
最後にはお酒もみなさんにプレゼントしていただきました。


 




宮城・気仙沼 斉吉商店(水産加工品)
       
斉藤和枝さんと長男の吉太郎さんにお越しいただきました。
おなじみの金のさんまのほか、さんまの出汁のつみれスープや
海鮮丼など、お持ちいただいた料理はどれも大好評でした。

 
宮城・気仙沼 丸光製麺(うどん・やきそば)     

熊谷敬子さんと妹の洋子さんです。
乾麺タイプの海鮮ふかひれラーメンは私も購入し、
夕食に頂きましたが、生麺に劣らず美味しかったです。
 
新商品の開発がどんどん進んでいます。

 
宮城・塩釜  矢部園(お茶)            

いつも通り、華麗な手さばきでお茶をふるまう矢部亨さん。

塩釜はこれから街づくりの建設が開始され、
仮設で建設した矢部園の店舗は取り壊すことになります。
再度店舗ができるまでの間は、今回、資金を募集している
WEBサイトからの販売がカギを握ります。

ファンド募集も97.9%まで来ました。

あとわずか。最後のひと押しをお願いします。
出資者特典も募集完了後に皆さまにご送付いたします。 


矢部園伊達茶ファンド(出資者379人、募集率97.9%)




宮城・七ヶ浜 星のり店(のり)  
  
星陽子さんにお越しいただき、星さんののりと、
松月堂本店さんのご飯のコラボレーションが実現しました。

 


宮城・南三陸町 歌津小太郎(水産加工品)    

千葉さんにお持ちいただいた自慢のさんまの昆布巻きとめかぶも大好評。

みなさまの資金を活用し、第2工場の着工が開始。
これが完成すれば、生産量を増加させることができ、
やっとお話をいただいている百貨店など新たな販路
への提供も可能となります。
 
ただ設備などファンド資金の一部が足りていません。
こちらも84.3%まで来ました。

ぜひ、みなさま、ご検討お願いいたします。

歌津小太郎こぶ巻ファンド(出資者726人、募集率84.3%)





福島・浪江町 ガッチ(大堀相馬焼)       

代表の松永さん。当日は湯飲みと食い呑みをお持ち頂きました。
矢部園さんや中郷屋さんのお茶と湯飲み、
酔仙酒造さんの純米酒に食い呑みでみなさんに
お楽しみ頂きました。

参加事業者最年少ながら、300年の歴史を次に残す使命を
追っている松永さん。
 
震災後、現実を直視したときに、震災前に戻す「再生」
では足りないと感じたこと。

でもそれは、大堀相馬焼だけではなく
伝統工芸品全体の課題でもあること。

震災にあったからこそ、思い切った発想で、
江戸時代の大堀相馬焼の復刻作品を世に出すことを
決意したお話を真剣にしていただきました。

土の成分分析が終わり、いよいよデザインや成形
入っていく段階です。本ファンドは、最後の工程
の製造費用に充てさせていただきます。

松永さんからはこのようなコメントを頂いています。

先日はお忙しい中お越し頂き誠に有難うございました。

一社のみ陶器、さらに土から再生するという、
一見してあまり身近でないテーマにも関わらず、
投資して頂き本当に感謝しております。

現在、調整を重ね土が完成間近でございます。
そこから日本を代表するブランドづくりをしていけたらと思います。

引き継ぎ、ご支援どうぞ宜しくお願い致します。 


こちらも募集中です。
 
福島浪江町 大堀相馬焼復興ファンド(出資者69人、募集率65.8%)




福島・田村郡 松月堂本店/あいづ農園(米)      


松月堂本店の渡辺直忠さんとあいづ農園から梅宮さん、一条さんに
お越しいただきました。

自慢の特別栽培米コシヒカリを炊いてふるまっていただきました。
炊く途中のトラブルで炊きあがりは100%ではなかったのですが、
それでもとても美味しいという声に一安心でした。

「6次産業化」という流れで生産者自体が加工品製造や
直接販売を行う方々も出てきて、セキュリテでもそういった
事業者の皆さまをご紹介させていただいています。

ただすべての生産者がそうした販売まで行える体制
を持っているかというとそうでもありません。

松月堂本店さんとあいづ農園さんのように、
同じ会社の中ではなくても、販売と生産の役割分担を行い、
商品の価値をお客様に届けていく取り組みの形も
今後の農業のモデルの一つだと感じました。

イベントのアンケートでも、

「あいづ農園さんのお米がおいしかったからまた買いたい」

という声も多数頂き、ファンドのお申込みも増えてきています。

ぜひ、お申込みいただき、次はぜひ会津で渡辺さんや梅宮さん、
一条さんにお会いしながら、またお米を頂くのはいかがでしょうか。
おそらく、イベントで食べたお米の10倍は美味しいはずです!
こちらも現在もまだまだ募集中です。

あいづ農園 特別栽培米コシヒカリファンド(出資者101人、募集率44.6%)


福島・郡山 中郷屋(花粉対策茶)

営業部長の伊藤恵子さんとスタッフの菊池さん。

花粉対策茶を飲んで、イベント中に鼻のむずむずが
少し治ったという方もいらっしゃいました。

中郷屋さんも卸販売が中心のため、こうして個人のお客様と直接向き合って
感想を聞く機会は貴重だったそうです。

今年は花粉の量が多いとのこと。花粉対策茶の売上は
花粉の量に連動しますので、大きなビジネスチャンス。
ぜひ、ご参加ください。


福島郡山 花粉対策茶ファンド(出資者52人、募集率19.7%)
https://www.securite.jp/fund/detail/930




 
福島・南会津 味ひろ(雪中にんじんジュース)

雪深い下郷町の強みを生かして特産品として着目したのが、
通常は雪が降る前に秋に収穫するにんじんをじっくりと雪が降った後も
収穫せずに雪の下で寝かせて春になってから収穫する雪中にんじん。

自社のもつジュースづくりの技術を活かし、今年・来年の2年間分の
雪中にんじんジュースを製造する費用を募集しています。

震災後、じっくりと他社食品の製造を受託(OEM)して技術を磨き、
その技術をもとに、これからは圧倒的な品質の商品を作り出すことで、
福島産であっても受け入れてもらえる商品づくりに大きく舵を切りました。

社長のコメントです。

来年度以降の原材料である、雪中にんじんの栽培も下郷町の
農家様と契約させていただきました。
今年の夏に作付を行い、来年の今頃の時期に収穫を予定しております。
来年度の雪中にんじんジュースには、わが町下郷産の雪下にんじんを
使用できる予定となりました。
 
下郷産の雪下にんじんジュースまでの道のり、ぜひ応援お願いします。



福島下郷町雪中にんじんジュースファンド(出資者71人、募集率56.1%)
https://www.securite.jp/fund/detail/931
 


福島・三春町 福島ガイナックス          

唯一、食関係ではなかった福島ガイナックスでしたが、
食とは異なるアプローチで、人材という福島を資源を育成し、、
福島のイメージをアニメを通じて変えていく取り組みについて
ご説明を頂きました。

地域を元気にする手段として、農産物や海産物などの自然資源のほかにも、
ITの普及により地方でも制作が可能となったアニメコンテンツの力と、
ガイナックスの持つ、新人アニメクリエイターの育成力を合わせて、
福島のイメージを変える福島発のアニメづくりを目指します。


田中さんからはこんなメッセージ頂いています。


先日はファンドイベントに参加させて頂き、誠にありがとうございました。
緊張していましたので、皆さまにうまく説明できたか不安ではありますが、
土曜日の段階から更に10名以上のファンドお申込みふえていますこと、
篤く御礼申し上げます。
参加させて頂きました感想としましては、こんなにも和気あいあいとした
雰囲気だとは思っていませんでした(すみません…)。

しかしながら、プレゼンテーションの時間には、お越し頂きました
皆さま方が真剣に話しを聞いて下さり、また、ご質問をしてきて下さったりと、
事業者さまのみならず投資家の皆さまの熱意も感じる事ができた、
貴重な時間でございました。

また、「人を育て、地元雇用を増やす」ためのファンド募集であることも、
改めて皆さまの前で説明させて頂けましたこと、重ねて御礼申し上げます。

ご支援頂きました皆さまに、一日でも早くご支援の成果として
福島ガイナックス発の作品をご披露できるよう、邁進していく所存です。
今後とも引き続き宜しくお願い致します。



福島三春町 ガイナックスアニメファンド(出資者253人、募集率78.4%)







福島・浪江町 旭屋(なみえ焼そば)              

鈴木昭孝社長にお越しいただき、80人前の浪江やきそばを
社長みずから作っていただきました。

3月20日から募集開始になった本ファンドは、
おかげさまでこのイベント後に満額になることができました。
イベントでは、社長のお話を直接きいて、
ストレートに本音をお話するその人柄に惹かれて
ファンド購入を決めました、という参加者もいらっしゃいました。



 
岩手・北上 喜久盛酒造(日本酒)

社長は参加したいとおしゃって頂いていたのですが、
残念ながら法事と重なってしまい、商品だけの参加
でしたが、いま、純米酒業界でも人気上昇中のお酒
だけあって、みなさん、喜んで呑んでいただきました。
本ファンドも残りあと2.3%とあとわずかなところ
まで来ました。
 
これまでも何回かお伝えしてきていますが、
予期せぬ製造設備の故障など資金が不足しています。
ぜひ、最後のひと押し、お願いいたします。

喜久盛酒造仕込み蔵移転ファンド(出資者403人、募集率98.7%)


このほか、及善商店さんから笹かまぼこ、藤田商店さんからは塩うに、
そして、寒梅酒造さんからも新商品をご提供いただきました。 




長いご報告となりましたが、当社にとっても大事な出資者と事業者の皆さまと
お会いでき、ご満足頂いていること、改善しないといけないことなど
直接伺うことができ、スタッフ一同、励みとなる機会となりました。
みなさま、ありがとうございました。

 
今後も開催してまいりますので、引き続き、宜しくお願い致します。
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