被災地応援ファンド 2018年4月23日 16:59

セキュリテ被災地応援ファンドツアー「425祭 2018」開催レポート(前編)

 東日本大震災から7年。2013年から開催してきた事業者様を訪問するセキュリテ被災地応援ファンドツアー「425祭」は今年で5回目を迎え、2018年は36名の投資家の方々にご参加いただきました。

今年は例年よりも1週間早い4月14日〜15日での開催となり、ご参加いただけなかった方々もいらっしゃると思います。お天気が心配された2日間でしたが、幸いにも傘をささずに過ごすことができ、翌週ならすでに散っていた桜も見ることができました。

くりこま高原駅を出発し、1泊2日で気仙沼〜陸前高田〜一関、全9箇所を巡ったツアー。
本日は1日目のツアーの様子をお届けします。

1日目:石渡商店〜斉吉商店〜鼎斉吉(昼食〜)アンカーコーヒー〜盛屋水産〜懇親会(唐桑御殿つなかん)
 




くりこま高原駅を観光バスで出発し、一関を抜け気仙沼の石渡食品さんへ向かいます。



ツアーガイドは一昨年からお世話になっている株式会社たびむすびの稲葉さん。



今年も多くのリピーター参加者様がいらっしゃいました。リピーター参加者様が多いのは425祭の特徴でもあります。



道中、のちに訪問するアンカーコーヒー唯一の岩手県内の店舗「フルセイルコーヒー 岩手川崎店」に立ち寄りました。道の駅かわさきに隣接するガソリンスタンドに併設されていて、ドライブスルーもできます。



11:30、1つめの訪問先「石渡商店」さんに到着。



ここで、セキュリテ被災地応援ファンドの立ち上げの時からずっと伴走していただいている強力な応援団で、今は女川町に出向している県庁の山田さんや、斉藤さん、野呂さんが合流されました。



これまでのように、工場の外でフカヒレの製造過程をお見せいただく予定でしたが、雨が心配ということで、今回は特別に一般公開していない工場内を、専務取締役の石渡久師さんが部門ごとに丁寧にご説明くださり、見学することができました。



フカヒレの美味しさはサメを獲った後の加工で決まるそうです。
普通なら加工するのが面倒で捨ててしまう小さなヒレも、長年培ってきた技術で余すことなく加工します。



サメの命を頂戴する仕事なので最大の付加価値をつけて供養しようというのを念頭に、社員一同でより良い商品をつくるため、技術の向上に取り組んでいます。



一番の天敵は湿度。工場内は徹底した湿度と温度管理がされています。



背骨などの骨はコンドロイチンなど健康食品に使用するそうです。



震災前は従業員が30名でしたが、現在は42名になりました。従業員から後押しされ、仙台駅にも小さいですが直営店を出したり、他分野での新商品の開発など、新しい取り組みにもチャレンジしているそうです。



最後にフカヒレスープとおにぎりをいただきました。





2箇所目は「斉吉商店」さん。
昨年5月に潮見町に完成した本社工場を見学させていただきました。



案内してくださったのは社長と震災後に斉吉商店に入社した長男の吉太郎さん。



震災前、もともとこの場所に工場はありました。
7年間で計4箇所の工場移転を経て、ようやくこの場所に戻ってきました。


瓦礫の中から見つかった看板の一部、斉吉の「吉」




震災から113日後、従業員が奇跡的に見つけたかえしだれで「金のさんま」から製造を再開した斉吉商店。
新工場の稼働と共に、昨年は念願の店舗を構えることができました。


鍋いっぱいの金のさんま


通路に設けられた覗き穴(窓)からは、ちょうどサンマを炊く鍋がフォーカスされます。



そして、昼食は昨年の夏にオープンした本店舗「鼎・斉吉」。
鼎浦(気仙沼湾)を望む丘の上に在り大きく切り取られた窓から市内を見渡すことができます。



和枝専務をはじめ、従業員一同でお出迎えしていただきました。



工場の新設〜店舗をオープンできたこと、投資家の皆様とこの日を迎えられたことに感謝気持ちを述べられました。



ご馳走になったのは旬にこだわった地元食材を中心としたお弁当、お刺身、煮物、あら汁、デザート。





ゆっくりとお食事を楽しむだけでなく、商品を購入することもできます。



最後は全員で記念撮影。




3箇所目はアンカーコーヒー マザーポート店
2015年、創業10周年を機に開店した本店です。



天井が高く開放的な店内。木で囲まれた暖かな雰囲気の中、淹れたてのホットコーヒーをいただきました。





防潮堤の高さを見るたびに不安になる。震災後に生まれた子供はちょうど小学生になりました。震災を知らない子供達に今後どのように伝えていくかが課題だと語る小野寺専務。





気仙沼最後の訪問先は「盛屋水産」さん。
雨天のため予定していた視察は中止となり、「つなかん」で早めの懇親会となりました。




満面の笑みでお出迎えする一代さん。



新鮮なお刺身にバーベキュー。ミニーバーも併設された会場は大盛り上がり。



懇親会には八木澤商店さん、斉吉商店さん、藤田商店さん、三陸オーシャンさんも駆けつけてくださりました。


震災後、投資家の皆様からの応援がはげみになってここまでこれた。少しでも美味しいものを全国に届けたいと語る藤田さん。


これからホヤを全国に発信できるように頑張っていきます。と意気込みを語る三陸オーシャン木村社長。

木村社長からは醤油で味つけた「づけホヤ」の差し入れもいただきました。


斉吉商店・和枝さん(中央)


八木澤商店・河野会長(右)


宮城県庁の方々と弊社代表小松

事業者の方々が各テーブルをまわり、事業の進捗や今後の課題など、投資家の皆様一人一人とじっくり情報交換をすることができました。

懇親会の後は、つなかんの裏手にひっそりと佇むバー「BAR INTO THE NIGHT」でお酒を嗜んだり、居間でくつろいだり、ゆったりとした時間をお楽しみいただきました。




2日目の様子は後編にてお届けます。

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