【御船共栄株式会社】「おかわり」で熊本農家を応援お米ファンドにかける想いとは?
事業者の皆さまの想いや、被災地の現状、事業計画等を直接聞くイベントとなりました。
被災後も熊本の農家さん達と復興を進めてこられた御船共栄株式会社。
どのような想いで事業をされてこられたのか。
赤星社長よりファンドへの想いなども併せて、お話しをいただきました。
参加がかなわなかった方にもお伝えしたく、記事にまとめました。
どうぞ、ご覧ください。
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みなさま、本日はありがとうございます。
御船共栄株式会社 代表取締役の赤星 和彦(あかほし かずひこ)と申します。
現在、私どもが募集させていただいている【「おかわり」で熊本農家を応援 お米ファンド】
についてご説明させていただきます。
本日は次のようなお話をいたします。
まず、①会社のご紹介
次に、②現在の復興状況のご報告
次に、③ファンドについて
そして最後に、我々の思いについて少々お時間を頂戴し、お話をさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
▲登壇プレゼンされる赤星社長
①会社のご紹介
私どもが運営する、御船共栄株式会社は、米、雑穀、肥料、農薬の販売を営んでおり、設立は1949年10月28日でございます。
創業が明治18年、赤星商店として米の卸売りから始まった弊社は、長年の経験から蓄積されたノウハウを生かし、現在では、仕入れから検査、精米加工、そして納品まで一元管理できる体制で事業を行っております。
商号:御船共栄株式会社
事業内容:米、雑穀、肥料、農薬の販売
設立日:1949年10月28日
御船共栄株式会社は熊本県の上益城郡御船町というところにあるんですが、
万が一、もございますので、念のため、熊本県についてご説明させてください。
熊本県は九州の真ん中に位置します。
御船町は、人口17,013人の小さな町でして、弊社はここにございます。(上記地図☆)
熊本地震で震度7を記録した益城町はここ。(上記地図☆)
益城町からも近い場所にあり、活断層も近くにありましたので大きい被災を受けました。
御船共栄株式会社は豊かな水と緑に囲まれた御船町にあります。
御船町はとても豊かな自然と湧水に恵まれた町です。むかしは、県下一の酒造りの町として栄えておりました。
(*現在、御船共栄株式会社の米倉庫は赤煉瓦を使った白壁造りで元は酒蔵だったものです)
緑川水系の御船川や吉無田高原の清らかな水と、その水によって育ったおいしいお米がありました。現在でも、吉無田高原の水は熊本名水百選に選ばれ、御船川も水量が減ったもののその清らかさに変わりはありません。
周辺は水や土の恵みに優れ、山々に囲まれた盆地が生む寒暖差もあり、美味しいお米が育つ環境が整っている県内屈指の米どころです。昔からの米どころとして、代々で成り立ってきた場所でもあります。
私どもは、この自然と水で作られたお米に絶対の自信を持っています。
また、御船町は日本で初めて肉食恐竜の化石ミフネリュウが発見された町なので、恐竜の郷と言われています。
②現在の復興状況のご報告
さて、熊本地震においてはよく、ニュースなどで「益城町」という町名をお聞きになられたと思いますが、隣に位置する御船町も非常に被害の大きかった町です。
弊社でも、倉庫の全壊をはじめ、ライスセンターの半壊など大きな被害を受けました。
被災時の弊社状況もスライドでご覧ください。
地震が起きたのが4月の夜ということが幸いし、
工場に人はおらず機械も稼働していなかったため従業員は全員無事でした。
倉庫3棟が大きな被害を受けまして、1棟が全壊しました。
しかし、その年は工場が使用できる状況ではなく、仮設のテントでの作業が続きましたが、仮設での事業継続にも膨大なお金がかかるため一刻も早く工場を再建する必要がありました。
グループ補助金※なども得ながら、現在ではなんとか工場を再建するところまでたどり着きました。
精米ラインと倉庫も復旧しました、HACCP仕様にもしております。ただ、まだ被災からの復興はこれからであり、農家と常に歩んできた御船共栄株式会社はこれからがスタートであると考えています。
※同社は熊本県が実施する被災復興に係る補助金制度「グループ補助金」を活用されています。
御船共栄株式会社の特徴は農協と同じ集荷業者ということもあり、農家と直接契約しているため、生産者の顔の見えるお米を取り扱っているところです。集荷した米を、それぞれの工程に合わせて、自社保有のライスセンターや工場で、検査・加工をしていきます。
物心ついた頃からお世話になっている農家も多くおられます。「おっちゃん!」と気軽に呼べる間柄、関係性だからこそ、共にいい米をつくることを楽しく追求していくことができます。
農家には、御船共栄株式会社が元々扱っていた肥料・農薬の販売経験を活かし、米の栽培指導を行うほか、収穫期には自社ライスセンターにて生産者ごとに乾燥から籾摺りを行い玄米として袋詰めもしています。その作業においても、御船共栄は、常に「農家と共に」を心がけています。
自信をもっておすすめできる美味しい熊本県産米は多種取り揃えており、農家と業務店や消費者の橋渡しの役割を担い、共に発展を目指すことで、信頼し合える関係を繋いできました。
今では契約農家の数も250件を超え、県下一円から九州各地まで幅広く取り扱っています。
米問屋に求められる「米農家からの信頼」は、これまで地元で培ってきた実績と努力によるものです。
③ファンドについて
現在われわれが募集しているファンドは、「おかわり」で熊本農家を応援お米ファンドであります。お米農家との連携をより深め、熊本の美味しいお米を全国にPRし、熊本地震から一歩ずつ復興に向けて頑張る農家を応援するファンドです。
おかわりできるようなお米をもう一度、それが我々が造るくまモン米です。ファンドの趣旨でもあります。いま、色んな品種、作り方があると思いますが、しかし、品地がやはり大切です。高品質のお米を熊本の農家さん達と一緒に作っていきたいと考えています。
本ファンドで集まったお金は、広告宣伝費、コメの仕入れ、設備投資に使用させていただき、お米の優良産地である上益城郡の美味しいお米を安定して全国へ広げていくための強化費用として活用させていただきます。資金使途には仕入れ費用をいれています。
これは、高齢化と離農の問題がこの地震をきっかけに早まっているからです。その中でも、美味しいお米を仕入れることで、地元農家さんの応援、生産意欲を高める支援にもなると思い、資金使途に入れております。
「くまモン塩栽培米」
この「くまモン塩栽培米」は九州でもトップクラスの優良食味産地にて、化学肥料や農薬を県の栽培基準の半分以下しか使用しない特別栽培米です。田んぼに天然の塩を撒くことで土の中のミネラル分を補給し、土壌の酵素を元気にします。土の状態がよくなると稲の根がよく張り、稲がすくすくと育ち、病気や害虫に強い美味しいお米になります。この塩栽培米は、7年前から美味しいお米づくりを農家の方と追求する中でつくられました。美味しいお米を身近に楽しみながら食べて頂きたいという想いからです。
地元のデパートや企業様のノベルティでもご利用いただいていまして、とても評判がいいです。
この「くまモン塩栽培米」は、外国人の方にもお土産として日本の美味しいお米を手軽に持ち帰っていただけるように1個当たり2合分のお米をパックにして、多言語での炊飯表記など、パッケージもこだわって工夫されています。
今回取り組む事業の中で、自社ECサイトも構築することによって、新商品の開発も含めてインターネットでの販売にも特化していくことができます。既存商品だけでなく、高付加価値商品である熊本産のお米をいかに多くの方に味わっていただけるのか。試行錯誤し、その販売を今後強化していかなければならないと感じています。
本ファンドに投資いただいた投資家の皆様には、投資家特典として、1口につき、本事業開始後に収穫される熊本産「新米」2,000円相当(送料・税込み)をファンド期間中に1回送付させていただきます。
最後に、我々の想い
近年、農家の高齢化、後継者不足、お米の価格競争などによって苦しんでいる農家は少なくありません。我々は、農家との結びつきをより一層強くし、美味しいお米を安売りせずに農家と消費者がお互いに納得できる価格で提供していきたいと考えています。
「熊本地震」により弊社の倉庫、設備、商品が大きな被害を受けましたがいろいろな支援制度を利用して再起を図っております。農家・農地も甚大な被害を受けました。また農家の高齢化に伴い産地の力も低下しています。地震により全国的にある農業問題が加速的に浮き彫りになったと感じています。
「産地の力」を最大限に生かす為「塩栽培くまモン米」を生産・販売していき「お替りできるお米」を消費者の皆様にお届けしたいと思っています。食べられた方々の「元気の源」なればとも思っています。
繰り返しになりますが、被災だけではなく高齢化離農がいま進んでいます。
先日も大和町の農家さんと味の協議をしてきました。農家さんとともに、希望のもてるお米を作っていきたい。
こんな美味しいお米が熊本にあることをぜひにも、知って頂きたいです。
皆様のご支援の程、どうか引き続き、宜しくお願い申し上げます。
以上、ご清聴ありがとうございました。
【「おかわり」で熊本農家を応援お米ファンドページはこちら】
▲個別ブースでのご様子
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