被災地応援ファンド
2019年2月21日 16:40
「セキュリテ熊本地震被災地応援ファンドセミナー2019」開催レポート
皆さま、こんにちは。
2月5日(東京)、6日(大阪)に「セキュリテ熊本地震被災地応援ファンドセミナー2019」を開催いたしました。
お越しくださいましたみなさま、誠にありがとうございました。
セミナーにおいての事業者さまのプレゼンテーションの概要と、ご来場のみなさまとの交流会の様子をご紹介いたします。
熊本県 企画振興部企画課長 内田 清之 様
熊本被災地の生活者の現状、事業者にとってどのような困難があるかをお話されました。
・当時、熊本県民の1割が家を無くし、現在も2万名の方が仮設住宅に住んでいらっしゃること
・水道や道路も復旧が完了しておらず、観光道路にも影響があったため、震災からもうすぐ3年が経つ今も客足が戻っていないこと
など、被災地の復興には継続的な支援が必要であることを述べられました。
以下、参加事業者様のプレゼンテーションの様子です。
通潤酒造株式会社 代表取締役 山下 泰雄(やました やすお)様
【通潤酒造 新しい物語ファンド】
「復興して、元の状態に戻るだけではない。世界に通用する酒蔵ツーリズムを。」
海外のワイナリー視察にて感銘を受けた代表の山下氏は、復興に伴い新しい酒蔵への改革を目指しています。
ワイン生産者はワイナリーへの招待、醸造について、またワインのテイスティングについてなど情報を提供することに価値を付け、訪問者も対価を支払うというスタイルです。
酒造りがお客さんを楽しませ、夢のある誇り高い事業であることをまずは自社から再認識し発信する試みとして現在酒蔵の再建が進められています。
新しい物語を発信する通潤酒造の酒蔵は今年3月30日にオープン予定です。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
有限会社吉原食品 吉原 常太(よしはら じょうた)様
【自社栽培手作り「倭播椒」漬物ファンド】
吉原食品は、登壇者吉原常太氏の祖父母が創業しました。家業は農業であり、自分達が育てた野菜を加工し食品製造販売業として漬物を提供し始めたのがきっかけです。
地域の漬物販売会社として順調に事業を拡大していましたが、熊本地震で益城の直売所は全壊し、自宅はもとより社屋、加工場など被害は甚大でした。
そのため廃業も頭をよぎりましたが、地震から1週間後のまだ道も悪いなか、本社屋へキムチを買いに来た方から「震災の片づけを手伝ってくれた親戚へのお礼に贈りたいと思った」との言葉を聞き事業再建を決意します。
現在は近隣の敷地に自社加工工場を建設中であり、量産体制を整えるべく復興に向けて進んでいます。
幻のキムチとして地域に愛された「倭播椒(わばんしょう)極み」の再生産も復興の目標の一つとしています。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
千代の園酒造株式会社 取締役 本田 裕理(ほんだ ゆり)様
【千代の園酒造 熊本米「華錦」ファンド】
千代の園酒造の歴史をひも解くと、米問屋としての創業に行き着きます。
1896年に日本酒造りを始め、戦後普通酒全盛の時代に全国的に先駆けて純米酒仕込みへ挑戦した藏でもあります。
ファンドで挑戦するのは、すべて熊本の素材を使った日本酒造りです。熊本県初のオリジナル酒造米「華錦」、熊本酵母、熊本の地下水による「オール熊本の日本酒」をもって、地域の復興へと繋げます。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
有限会社地獄温泉清風荘 代表取締役社長 河津 誠 (かわつ まこと)様
【阿蘇地獄温泉 すずめの湯復興ファンド】
南阿蘇にある地獄温泉の「すずめの湯」は、源泉の湯につかることができる全国でも珍しい温泉です。
温泉と冷泉が同じ個所に湧くため加水が不要、自然の奇跡の恩恵を受けることができるこの場所は、200年以上前から人々を癒してきました。
この度の熊本地震で地域が復興作業へ取り組むなか、地獄温泉清風荘はその後の水害により裏山の土砂が敷地内に流れ込み壊滅的な被害を受けました。
再建できるのか、また再建するまでに要する期間に目途すら立たず途方にくれていた時に、源泉「すずめの湯」が湧き出るのを確認することができました。
「このすずめの湯で、お客様をもてなす毎日を取り戻したい」との想いで、再建を近い兄弟三人力を合わせ奮闘しています。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
Luna株式会社 代表取締役 宮本 孝志(みやもと たかし)様
【星降る至高の宿 南阿蘇ルナ天文台ファンド】
九州で最大の天体望遠鏡を有し、宿泊施設でもあるLunaのオーベルジュ森のアトリエ。
宿は32年前、プラネタリウムは22年前に作りました。
プラネタリウムも天体観測も、その感動から「大切な人とまた来たい」と、現在は昔来られた方の子世代が帰って来るほどです。
震災では望遠施設が故障し、宿までの道路も寸断されました。
「お客さんが(物理的に)施設に来られない状態になり、事業をやめると言えば従業員は新しい道を探しに行ける。
それでも続けるということは、従業員への責任を果たし、お客さんに来てもらえる施設にするということ。」
自然災害という地震に遭い、その夜地域一帯の停電で「星空のすばらしさ」にあらためて感銘を受け、そして自然に勇気づけられました。
現在、宿の修復は完了しておらず、その修復費用と天体観測設備の新化のためにファンドに挑戦中です。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
南阿蘇オーガニック株式会社 代表取締役 小松丸 昌子(こまつまる しょうこ)様
【南阿蘇村 みんなに優しいスープファンド】
南阿蘇オーガニックは、南阿蘇の恵まれた環境で育ったハーブや山野草、果物を主原料にしたハーブティーなどの食品や化粧品を製造販売しています。
地元の方々と、この南阿蘇村をオーガニックの村としても復興に向かいたいという強い想いを持っています。
南阿蘇は朝夕の寒暖差から虫が少ない、オーガニックの食品を育てるのには好適な土地です。
現在、その地も生かして震災被害も受けた農家さんの支援と再生のために南阿蘇の野菜をベースとした新規スープ事業にチャレンジをしています。
地震による地盤被害で田んぼが使えなくなった農家さんとも組み、田んぼを畑に転化します。そこで収穫された野菜を原料としたスープを製品化していきたいと考えています。
大人にも子供にもやさしいスープを作っていきます。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
御船共栄株式会社 代表取締役 赤星 和彦(あかほし かずひこ)様
【「おかわり」で熊本農家を応援お米ファンド】
創業が明治18年、赤星商店として米の卸売りから始まって以来、米、雑穀、肥料、農薬の販売を営んでこられ、現在では、仕入れから検査、精米加工、そして納品まで一元管理できる体制で事業を行っております。
御船町は豊かな自然と湧水に恵まれた町です。高原の清らかな水と、その水によって育ったおいしいお米があります。
この自然と水で作られたお米に絶対の自信を持っています。この産地の力を最大限に生かすため、地元農家の方々と一緒になって米を生産・販売していきます。
熊本の「おかわりしたくなるお米」を消費者の皆様にお届けし、食べられた方々の「元気の源」になれるよう、御船共栄株式会社はお米農家と消費者の架け橋になっていきます。
~~~~~~~~~~~
交流会の様子
日本酒など、事業者さま自慢の商品をお楽しみいただき、賑やかな交流会となりました。
【ご来場いただいた方のお声】
・初めてこういった会に参加しましたが、事業者の方とお話ししていて、すごくワクワクしました。事業者さんの生の声を聞くと、事業への想いにグッとひきこまれます。
・まだまだ、復興が進んでいないことを実感。直接聞くと、やっぱり大変なんだと感じました。
・本日はありがとうございました(ルナ天文台に投資しています)。事業者の方々のプレゼンを直接きくことができてとてもよかったです。私のチョイスは間違っていなかったと、うれしく思いました。
改めてご参加をいただき、誠にありがとうございました。
これからの事業者様の活動に乞うご期待ください。
2月5日(東京)、6日(大阪)に「セキュリテ熊本地震被災地応援ファンドセミナー2019」を開催いたしました。
お越しくださいましたみなさま、誠にありがとうございました。
セミナーにおいての事業者さまのプレゼンテーションの概要と、ご来場のみなさまとの交流会の様子をご紹介いたします。
熊本県 企画振興部企画課長 内田 清之 様
熊本被災地の生活者の現状、事業者にとってどのような困難があるかをお話されました。
・当時、熊本県民の1割が家を無くし、現在も2万名の方が仮設住宅に住んでいらっしゃること
・水道や道路も復旧が完了しておらず、観光道路にも影響があったため、震災からもうすぐ3年が経つ今も客足が戻っていないこと
など、被災地の復興には継続的な支援が必要であることを述べられました。
以下、参加事業者様のプレゼンテーションの様子です。
通潤酒造株式会社 代表取締役 山下 泰雄(やました やすお)様
【通潤酒造 新しい物語ファンド】
「復興して、元の状態に戻るだけではない。世界に通用する酒蔵ツーリズムを。」
海外のワイナリー視察にて感銘を受けた代表の山下氏は、復興に伴い新しい酒蔵への改革を目指しています。
ワイン生産者はワイナリーへの招待、醸造について、またワインのテイスティングについてなど情報を提供することに価値を付け、訪問者も対価を支払うというスタイルです。
酒造りがお客さんを楽しませ、夢のある誇り高い事業であることをまずは自社から再認識し発信する試みとして現在酒蔵の再建が進められています。
新しい物語を発信する通潤酒造の酒蔵は今年3月30日にオープン予定です。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
有限会社吉原食品 吉原 常太(よしはら じょうた)様
【自社栽培手作り「倭播椒」漬物ファンド】
吉原食品は、登壇者吉原常太氏の祖父母が創業しました。家業は農業であり、自分達が育てた野菜を加工し食品製造販売業として漬物を提供し始めたのがきっかけです。
地域の漬物販売会社として順調に事業を拡大していましたが、熊本地震で益城の直売所は全壊し、自宅はもとより社屋、加工場など被害は甚大でした。
そのため廃業も頭をよぎりましたが、地震から1週間後のまだ道も悪いなか、本社屋へキムチを買いに来た方から「震災の片づけを手伝ってくれた親戚へのお礼に贈りたいと思った」との言葉を聞き事業再建を決意します。
現在は近隣の敷地に自社加工工場を建設中であり、量産体制を整えるべく復興に向けて進んでいます。
幻のキムチとして地域に愛された「倭播椒(わばんしょう)極み」の再生産も復興の目標の一つとしています。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
千代の園酒造株式会社 取締役 本田 裕理(ほんだ ゆり)様
【千代の園酒造 熊本米「華錦」ファンド】
千代の園酒造の歴史をひも解くと、米問屋としての創業に行き着きます。
1896年に日本酒造りを始め、戦後普通酒全盛の時代に全国的に先駆けて純米酒仕込みへ挑戦した藏でもあります。
ファンドで挑戦するのは、すべて熊本の素材を使った日本酒造りです。熊本県初のオリジナル酒造米「華錦」、熊本酵母、熊本の地下水による「オール熊本の日本酒」をもって、地域の復興へと繋げます。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
有限会社地獄温泉清風荘 代表取締役社長 河津 誠 (かわつ まこと)様
【阿蘇地獄温泉 すずめの湯復興ファンド】
南阿蘇にある地獄温泉の「すずめの湯」は、源泉の湯につかることができる全国でも珍しい温泉です。
温泉と冷泉が同じ個所に湧くため加水が不要、自然の奇跡の恩恵を受けることができるこの場所は、200年以上前から人々を癒してきました。
この度の熊本地震で地域が復興作業へ取り組むなか、地獄温泉清風荘はその後の水害により裏山の土砂が敷地内に流れ込み壊滅的な被害を受けました。
再建できるのか、また再建するまでに要する期間に目途すら立たず途方にくれていた時に、源泉「すずめの湯」が湧き出るのを確認することができました。
「このすずめの湯で、お客様をもてなす毎日を取り戻したい」との想いで、再建を近い兄弟三人力を合わせ奮闘しています。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
Luna株式会社 代表取締役 宮本 孝志(みやもと たかし)様
【星降る至高の宿 南阿蘇ルナ天文台ファンド】
九州で最大の天体望遠鏡を有し、宿泊施設でもあるLunaのオーベルジュ森のアトリエ。
宿は32年前、プラネタリウムは22年前に作りました。
プラネタリウムも天体観測も、その感動から「大切な人とまた来たい」と、現在は昔来られた方の子世代が帰って来るほどです。
震災では望遠施設が故障し、宿までの道路も寸断されました。
「お客さんが(物理的に)施設に来られない状態になり、事業をやめると言えば従業員は新しい道を探しに行ける。
それでも続けるということは、従業員への責任を果たし、お客さんに来てもらえる施設にするということ。」
自然災害という地震に遭い、その夜地域一帯の停電で「星空のすばらしさ」にあらためて感銘を受け、そして自然に勇気づけられました。
現在、宿の修復は完了しておらず、その修復費用と天体観測設備の新化のためにファンドに挑戦中です。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
南阿蘇オーガニック株式会社 代表取締役 小松丸 昌子(こまつまる しょうこ)様
【南阿蘇村 みんなに優しいスープファンド】
南阿蘇オーガニックは、南阿蘇の恵まれた環境で育ったハーブや山野草、果物を主原料にしたハーブティーなどの食品や化粧品を製造販売しています。
地元の方々と、この南阿蘇村をオーガニックの村としても復興に向かいたいという強い想いを持っています。
南阿蘇は朝夕の寒暖差から虫が少ない、オーガニックの食品を育てるのには好適な土地です。
現在、その地も生かして震災被害も受けた農家さんの支援と再生のために南阿蘇の野菜をベースとした新規スープ事業にチャレンジをしています。
地震による地盤被害で田んぼが使えなくなった農家さんとも組み、田んぼを畑に転化します。そこで収穫された野菜を原料としたスープを製品化していきたいと考えています。
大人にも子供にもやさしいスープを作っていきます。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
御船共栄株式会社 代表取締役 赤星 和彦(あかほし かずひこ)様
【「おかわり」で熊本農家を応援お米ファンド】
創業が明治18年、赤星商店として米の卸売りから始まって以来、米、雑穀、肥料、農薬の販売を営んでこられ、現在では、仕入れから検査、精米加工、そして納品まで一元管理できる体制で事業を行っております。
御船町は豊かな自然と湧水に恵まれた町です。高原の清らかな水と、その水によって育ったおいしいお米があります。
この自然と水で作られたお米に絶対の自信を持っています。この産地の力を最大限に生かすため、地元農家の方々と一緒になって米を生産・販売していきます。
熊本の「おかわりしたくなるお米」を消費者の皆様にお届けし、食べられた方々の「元気の源」になれるよう、御船共栄株式会社はお米農家と消費者の架け橋になっていきます。
【スピーチ全文の書き起こしはこちら】
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交流会の様子
日本酒など、事業者さま自慢の商品をお楽しみいただき、賑やかな交流会となりました。
【ご来場いただいた方のお声】
・初めてこういった会に参加しましたが、事業者の方とお話ししていて、すごくワクワクしました。事業者さんの生の声を聞くと、事業への想いにグッとひきこまれます。
・まだまだ、復興が進んでいないことを実感。直接聞くと、やっぱり大変なんだと感じました。
・本日はありがとうございました(ルナ天文台に投資しています)。事業者の方々のプレゼンを直接きくことができてとてもよかったです。私のチョイスは間違っていなかったと、うれしく思いました。
改めてご参加をいただき、誠にありがとうございました。
これからの事業者様の活動に乞うご期待ください。
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