イベント
2019年3月29日 12:00
チャレンジ!ふくしまイベント報告
皆様こんにちは。
遅くなりましたが、3月8日に行われました「チャレンジ!ふくしま創生プロジェクト」セミナー&交流会2019の様子をお伝えします。
事業者の皆様が、それぞれに積み重ねてきた技術と、事業にかける想いについてお話しされました。
ぜひご一読ください。
当日はニッポン放送ラジオ番組「あさぼらけ」のトークコーナーとして上柳昌彦アナウンサーと、水泳元日本代表の松田丈志さんがお話されました。
上柳アナは、震災が起きたその瞬間にラジオ放送をしており、以降東北被災地に取材に行くなど継続的に被災地に関わってきました。
松田さんも被災地での水泳教室等、関わりがあります。
事業者の皆様のブースを見て回り「持っている技術を活かそうとする熱意と、あと緊張感を感じた」とのこと。
ご自身で経営されているジムの2店舗目を開設しようとしているところで、「新しい事業を始めるときに、資金が要ることは自分のことのように分かる。登壇される事業者さんの想いが来場者に伝わって欲しい」とお話されていました。
富樫縫製は、縫製業としてアパレルをはじめ靴のアッパー部分等を縫ってきました。
電子機器等と同様、生産コストの安さから縫製の下請け事業の殆どが海外に移され、国内が空洞化。「鉄以外なんでも縫えます」と、あらゆる製品を手掛けてきました。
加えて、国内の空洞化に立ち向かうため、付加価値の高いサポートスーツを開発します。
培ってきた独自の技術で炭素繊維の縫製に成功し、機械自体の重さが負担になる機械式とは違う、超軽量(450g)サポートスーツが誕生しました。
農・漁業、介護従事者の負担を軽減するため開発し、近所のご高齢の農家さんに既に人気とのことです。
「使う人の健康寿命を延ばし、世の中に役立つものをつくりたい。支援いただけたら、何としても開発をもっと続けていこうと思っている」と話され、静かだけど強い想いが伝わってくるプレゼンでした。
代表取締役 富樫三由 (とがし みよし)氏
交流会の個別ブースでは、来場者が実際にサポートスーツを試着して効果を感じていました。
私(筆者)も試着しましたが、最初に腰ベルト部分を着けたときに腰が楽になる感覚がありました。
蔵で造るすべてのお酒を、「ふなしぼり」という方法で搾っています。手間と時間がかかりますが、搾って出てくる順番でお酒の味わいが異なる、奥深い搾り方です。
その搾りに加え、瓶の中で2回目の発酵をさせる、スパークリング日本酒造りにファンドで挑戦します。
やさしい泡が特長である反面、瓶内のガス圧の調整やコルクの詰め方等技術が必要です。
ボトルのデザインも社員で考え、手作りで新しい日本酒造りに挑戦しているとのことでした。
代表社員 高久禎也(たかく さだや)氏
交流会ではシリアルナンバー入りの「瓶内二次発酵 スパークリングTOYOKUNI」を提供し、多くの方が舌つづみを打っていました。
震災の風評被害で売上が半減し、20年で積み上げた顧客数が減るなど、その状況からの脱却が大変だったと語ります。
おじいさまの代に植えられた木や土を断腸の思いで捨て、「おいしいものをつくる」という想いで土の研究を続け、香り・食感・味わいとすべてがそろった吟壌果実を作ることに成功します。
ファンド資金で農園内にカフェを作り、その吟壌果実を子ども、海外からの観光客、あらゆる人が集まって楽しむ光景を作りたいと語りました。
代表取締役 加藤 修一 (かとう しゅういち)氏
ブースでは前日に搾ったばかりの吟壌りんごのジュースと、シードルを提供していました。
その場で購入される方も複数いらっしゃいました。
普通酒が多かった時代から純米吟醸酒を造り始め、「きれいなあまさ」「コメ本来の旨み」「甘さと酸味のバランス」を大切にしてきました。
仕込蔵をすべて冷蔵庫にして温度管理を徹底し、特殊な火入れ方法で火入れ後も生酒のような爽やかさを残すなど、酒造りのすべての工程にこだわっています。
ファンド資金で、福島県産の酒米「夢の香」を仕入れ、新しいお酒づくりに挑戦します。
専務取締役 松本 和也(まつもと かずや)氏
こだわりのお酒をブースで提供。長時間お話を聴いて行かれる方や、一口飲んで「このファンドはいける!」と仰った方など、皆さまほんのり赤くいい顔でお酒を楽しんでいらっしゃいました。
ひのきでつくったバイオマスプラスチックの食器が、プラスチック業界では絶対出ない数値の抗菌性を持つなど、ひのきの高い抗菌作用を活かしてきました。
そのひのき材を乾燥させる工程で出る蒸気を集め、蒸留水を採取する技術を2年の歳月を経て独自に開発。
臭いに臭いを「かぶせる」のではなく元から「打ち消す」ため、臭い戻りが無いと言います。
根本代表自身の家族を介護した際に、芳香剤とは違って臭いが無くなることを実感し、介護施設に無料配布したところケアマネジャーの方々から喜びの声が多数あったそうです。
「ぜひ一度使って、効果を体感して欲しい」とお話しされていました。
代表取締役 根本 昌明(ねもと まさあき)氏
「ひのきの霧」の作り方やその効果を熱心に聞いていかれる方が多くいらっしゃり、弊社社員も感動していました。
建設業として、地域農家の高齢化による遊休地増加を防ぎたいという想いで本プロジェクトに取り組んでいます。
地域の農家にヒアリングしたところ、数年前まで20数件あったいちご農家が今は1軒しかないことを知り、いちご栽培に着手。ハウスの建設はお手の物で、一部中古資材も使い補助金なしで組み立てたとのことでした。
さらに、高齢の為に建築作業が難しくなった社員の方が「実はまだ働きたい」と、いちご栽培に参加します。
ベテラン農家の指導を受けて作ったおいしいいちごと、そのいちごがひと瓶に150gも入っているイチゴリキュールを作ります。
地域課題を解決し、地域の生産物に付加価値を加える本プロジェクトを頑張っていきたいとお話しされました。
代表取締役 遊佐 憲雄(ゆさ のりお)氏
大粒で真っ赤ないちごと、いちごリキュールの試飲です。いちごたっぷりのリキュールはアルコール分もしっかりして飲みごたえがありました。
しかし震災以降、風評被害により野菜や果物が売れなくなります。
毎年1000個完売していたブランドスイカも他の野菜も、いくら放射能量検査をして安全性を訴えても沢山売れ残りました。
やむなく、廃棄せざるを得ないスイカや野菜を自宅の畑に一緒に埋めたところ、奇跡的に糖度が16%(一般的なスイカの糖度は10~12℃)を超えるとても甘いスイカが生り始めたのです。
しかしそれを安定して作り続けるのが難しかったとのこと。6年の歳月をかけ安定生産を実現して、今回のプロジェクトに挑戦します。
代表 岩崎 明(いわさき あきら)氏
スイカが採れる時期ではなかったため、りんごとりんごジュースを提供。ブースに来られた方に、ご自身の取り組みをしっかりとお話されていました。
第1部の事業説明スピーチ、第2部の商品に直に触れての交流会を通して、来場いただいた方から「商品開発のエピソードがリアルだった」「想いが伝わってきた」との感想をいただきました。
事業者の皆様が想いをまっすぐに伝え、来場いただいた方はそれをしっかり受け止めていただいたように感じました。
このように日々想いを持って挑戦されている事業者と、想いを持って共感とともに出資をいただく出資者の方の、出会いの場をこれからも作っていきたいと考えています。
来場いただいた皆様、またファンドやプロジェクトに興味をお持ちいただいた皆様、誠にありがとうございました。
今後ともセキュリテ、ならびに事業者の皆様を宜しくお願い致します。
遅くなりましたが、3月8日に行われました「チャレンジ!ふくしま創生プロジェクト」セミナー&交流会2019の様子をお伝えします。
事業者の皆様が、それぞれに積み重ねてきた技術と、事業にかける想いについてお話しされました。
ぜひご一読ください。
当日はニッポン放送ラジオ番組「あさぼらけ」のトークコーナーとして上柳昌彦アナウンサーと、水泳元日本代表の松田丈志さんがお話されました。
上柳アナは、震災が起きたその瞬間にラジオ放送をしており、以降東北被災地に取材に行くなど継続的に被災地に関わってきました。
松田さんも被災地での水泳教室等、関わりがあります。
事業者の皆様のブースを見て回り「持っている技術を活かそうとする熱意と、あと緊張感を感じた」とのこと。
ご自身で経営されているジムの2店舗目を開設しようとしているところで、「新しい事業を始めるときに、資金が要ることは自分のことのように分かる。登壇される事業者さんの想いが来場者に伝わって欲しい」とお話されていました。
●株式会社富樫縫製 【富樫縫製 サポートスーツファンド】
富樫縫製は、縫製業としてアパレルをはじめ靴のアッパー部分等を縫ってきました。電子機器等と同様、生産コストの安さから縫製の下請け事業の殆どが海外に移され、国内が空洞化。「鉄以外なんでも縫えます」と、あらゆる製品を手掛けてきました。
加えて、国内の空洞化に立ち向かうため、付加価値の高いサポートスーツを開発します。
培ってきた独自の技術で炭素繊維の縫製に成功し、機械自体の重さが負担になる機械式とは違う、超軽量(450g)サポートスーツが誕生しました。
農・漁業、介護従事者の負担を軽減するため開発し、近所のご高齢の農家さんに既に人気とのことです。
「使う人の健康寿命を延ばし、世の中に役立つものをつくりたい。支援いただけたら、何としても開発をもっと続けていこうと思っている」と話され、静かだけど強い想いが伝わってくるプレゼンでした。
代表取締役 富樫三由 (とがし みよし)氏
交流会の個別ブースでは、来場者が実際にサポートスーツを試着して効果を感じていました。
私(筆者)も試着しましたが、最初に腰ベルト部分を着けたときに腰が楽になる感覚がありました。
●豊國酒造合資会社 【豊國酒造 スパークリング日本酒ファンド】
豊國酒造は福島県会津の地で1862年から続く老舗酒蔵です。蔵で造るすべてのお酒を、「ふなしぼり」という方法で搾っています。手間と時間がかかりますが、搾って出てくる順番でお酒の味わいが異なる、奥深い搾り方です。
その搾りに加え、瓶の中で2回目の発酵をさせる、スパークリング日本酒造りにファンドで挑戦します。
やさしい泡が特長である反面、瓶内のガス圧の調整やコルクの詰め方等技術が必要です。
ボトルのデザインも社員で考え、手作りで新しい日本酒造りに挑戦しているとのことでした。
代表社員 高久禎也(たかく さだや)氏
交流会ではシリアルナンバー入りの「瓶内二次発酵 スパークリングTOYOKUNI」を提供し、多くの方が舌つづみを打っていました。
●株式会社フルーツファームカトウ 【吟壌果実を味わう農園カフェファンド】
明治元年創業。現在、生産物の8割はJA等を通さず、宅配等で消費者に直接届けています。震災の風評被害で売上が半減し、20年で積み上げた顧客数が減るなど、その状況からの脱却が大変だったと語ります。
おじいさまの代に植えられた木や土を断腸の思いで捨て、「おいしいものをつくる」という想いで土の研究を続け、香り・食感・味わいとすべてがそろった吟壌果実を作ることに成功します。
ファンド資金で農園内にカフェを作り、その吟壌果実を子ども、海外からの観光客、あらゆる人が集まって楽しむ光景を作りたいと語りました。
代表取締役 加藤 修一 (かとう しゅういち)氏
ブースでは前日に搾ったばかりの吟壌りんごのジュースと、シードルを提供していました。
その場で購入される方も複数いらっしゃいました。
●名倉山酒造株式会社 【名倉山酒造 夢の香純米酒ファンド】
名倉山酒造は大正7年創業、昨年100周年を迎えた酒蔵です。普通酒が多かった時代から純米吟醸酒を造り始め、「きれいなあまさ」「コメ本来の旨み」「甘さと酸味のバランス」を大切にしてきました。
仕込蔵をすべて冷蔵庫にして温度管理を徹底し、特殊な火入れ方法で火入れ後も生酒のような爽やかさを残すなど、酒造りのすべての工程にこだわっています。
ファンド資金で、福島県産の酒米「夢の香」を仕入れ、新しいお酒づくりに挑戦します。
専務取締役 松本 和也(まつもと かずや)氏
こだわりのお酒をブースで提供。長時間お話を聴いて行かれる方や、一口飲んで「このファンドはいける!」と仰った方など、皆さまほんのり赤くいい顔でお酒を楽しんでいらっしゃいました。
●株式会社光大産業 【ひのきの霧 除菌抗菌スプレーファンド】
光大産業は、創業から47年間、ひのきを使った家庭用木製品を作ってきました。ひのきでつくったバイオマスプラスチックの食器が、プラスチック業界では絶対出ない数値の抗菌性を持つなど、ひのきの高い抗菌作用を活かしてきました。
そのひのき材を乾燥させる工程で出る蒸気を集め、蒸留水を採取する技術を2年の歳月を経て独自に開発。
臭いに臭いを「かぶせる」のではなく元から「打ち消す」ため、臭い戻りが無いと言います。
根本代表自身の家族を介護した際に、芳香剤とは違って臭いが無くなることを実感し、介護施設に無料配布したところケアマネジャーの方々から喜びの声が多数あったそうです。
「ぜひ一度使って、効果を体感して欲しい」とお話しされていました。
代表取締役 根本 昌明(ねもと まさあき)氏
「ひのきの霧」の作り方やその効果を熱心に聞いていかれる方が多くいらっしゃり、弊社社員も感動していました。
●農業法人マルナカファーム株式会社 【「いちごのリキュール koichigo(こいちご)」プロジェクト】
マルナカファームは、「丸中建設」という土木建築業の会社が運営しています。建設業として、地域農家の高齢化による遊休地増加を防ぎたいという想いで本プロジェクトに取り組んでいます。
地域の農家にヒアリングしたところ、数年前まで20数件あったいちご農家が今は1軒しかないことを知り、いちご栽培に着手。ハウスの建設はお手の物で、一部中古資材も使い補助金なしで組み立てたとのことでした。
さらに、高齢の為に建築作業が難しくなった社員の方が「実はまだ働きたい」と、いちご栽培に参加します。
ベテラン農家の指導を受けて作ったおいしいいちごと、そのいちごがひと瓶に150gも入っているイチゴリキュールを作ります。
地域課題を解決し、地域の生産物に付加価値を加える本プロジェクトを頑張っていきたいとお話しされました。
代表取締役 遊佐 憲雄(ゆさ のりお)氏
大粒で真っ赤ないちごと、いちごリキュールの試飲です。いちごたっぷりのリキュールはアルコール分もしっかりして飲みごたえがありました。
●ヤスヤ 岩崎明 【ふくしまの新種のスイカ「エメラルド(仮称)」プロジェクト】
「安心・安全・新鮮な旬の野菜を届けたい」と契約農家から直接仕入れて販売する野菜仕入小売業を営んでいたヤスヤの岩崎代表。しかし震災以降、風評被害により野菜や果物が売れなくなります。
毎年1000個完売していたブランドスイカも他の野菜も、いくら放射能量検査をして安全性を訴えても沢山売れ残りました。
やむなく、廃棄せざるを得ないスイカや野菜を自宅の畑に一緒に埋めたところ、奇跡的に糖度が16%(一般的なスイカの糖度は10~12℃)を超えるとても甘いスイカが生り始めたのです。
しかしそれを安定して作り続けるのが難しかったとのこと。6年の歳月をかけ安定生産を実現して、今回のプロジェクトに挑戦します。
代表 岩崎 明(いわさき あきら)氏
スイカが採れる時期ではなかったため、りんごとりんごジュースを提供。ブースに来られた方に、ご自身の取り組みをしっかりとお話されていました。
第1部の事業説明スピーチ、第2部の商品に直に触れての交流会を通して、来場いただいた方から「商品開発のエピソードがリアルだった」「想いが伝わってきた」との感想をいただきました。
事業者の皆様が想いをまっすぐに伝え、来場いただいた方はそれをしっかり受け止めていただいたように感じました。
このように日々想いを持って挑戦されている事業者と、想いを持って共感とともに出資をいただく出資者の方の、出会いの場をこれからも作っていきたいと考えています。
来場いただいた皆様、またファンドやプロジェクトに興味をお持ちいただいた皆様、誠にありがとうございました。
今後ともセキュリテ、ならびに事業者の皆様を宜しくお願い致します。
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