旧セキュリテニュース 2013年6月27日 10:00

【黒壁】作家紹介vol.1 浅井 千里(あさい ちさと)


こんにちは。
黒壁ガラス工房25周年ファンドの担当をしている、ミュージックセキュリティーズの神谷です。

黒壁は、滋賀県長浜市にある企業の名称であり、地域の、文化資産でもあります。今から20年ほど前、大手流通会社の進出により、長浜市の市街地はシャッター商店街となってしまいました。また、昔の賑わいを取り戻そうと、昔ながらの町並みを生かしながら、地域外からお客様に来ていただけるような観光地としての町づくりを行ってきました。20年前には、通りを歩く人が、わずか数名しかいなかったにもかかわらず、今では年間200万人を超えるほどまでになりました。

また、ものづくりの伝統を活かして、ファンドの名前にもあるとおり、ガラスづくりも開始いたしました。現在も、若手作家を中心に活躍しています。黒壁に所属しているガラス作家の方をご紹介してまいりますので、ぜひ現地に足を運んでいただき、直接、作品にも触れていただければ幸いです。

作家紹介vol.1 浅井 千里



・ガラスの道に進んだきっかけ

小さいころから絵を描いたりものを作ったりするのが好きで、高校は美術科の高校へ行きました。日本画を専攻しましたが、同じ歳の子たちの中でやはり飛び抜けてうまい子はいて、私は絵では食べていけないと思い挫折しました。大学進学にあたって、打算的に工芸なら将来仕事になるだろうと考えました。中でもガラスを選んだのは、「誰にでもできるわけではないこと」だったからだと思います。

実際やってみるととても難しく、熱いガラスには直接触ることができないので思い通りの形にできるようになるまで何年もかかりました。ただ、その“難しい”というところが、ガラスにぐんぐんハマっていった理由でもあります。簡単にはできないからおもしろい。


・今後どのようなものを作っていきたいか

ガラスの最大の魅力は、透明であるということだと思います。私は色をたくさん使いますが、ガラスという素材が光を通すから、色もより鮮やかに見えます。今まで私はガラスにのせる色をどんな風に並べようか、どんな柄にしようかということや、新しい柄が出来ないだろうか、というようなことを考えて制作していたと思います。



ですが最近は、柄以外の部分の余白をどう活かすか、逆に柄を活かすためにクリアの部分をどのくらい残すのか、ということを考えています。ガラスという素材がもつ本来の美しさを改めて感じています。



また、溶けた状態のガラスは本当に美しくとろとろとしていて、あめ色に輝いています。完成した作品はひんやりと固まりますが、そこに溶けていたときの痕跡を少しでも残せたら、私の思うガラスの美しさがもっと引き出せるような気がしています。





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