国連人口基金(UNFPA)からのご挨拶メッセージ
国連人口基金(UNFPA)支援寄付キャンペーン「人道危機からお母さんと赤ちゃんの命を守るために」にご理解とご支援を賜りまして誠にありがとうございます。
生まれてくるすべての命を、安全に――。「命」をつなぐ国連機関である国連人口基金は、世界中ですべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、すべての若者の可能性が満たされるよう、世界150以上の国・地域で活動を行っています。
新型コロナウイルス感染症が先進国・途上国を問わず拡大し、医療システムの脆弱性とアクセスに関する課題がこれまで以上に浮彫になりました。世界中で医療が逼迫するなか、母子保健の課題、特に「妊産婦死亡」をなくすことが急務になっています。
世界では今なお1日約800人の女性が、妊娠や出産に伴い命を落としています。これは「2分に1人」のペースで女性の命が失われていることを意味しています。そして、その8割はサハラ以南アフリカや南アジアの貧しい国々で起きています。
紛争や災害などの人道危機が起きた時、最も被害を受けるのは社会的に弱い立場にある女性と少女たちです。特に妊娠中の女性は、どんなに困難な状況に置かれても、妊娠と出産を止めることはできません。そのため、紛争地から避難する際、瓦礫のなかや道端での出産を余儀なくされます。人道危機下での出産は、常に死と隣り合わせ。
しかし、わずか5ドル(約550円)あれば、出産に必要な最低限の物資(石けん、滅菌シート、清潔なカミソリ、医療用の手袋、へその緒を結ぶ紐など)が入った「安全な出産キット」1個を、危険と不安の中で出産を迎えなければならない妊産婦に届けることができます。国連人口基金はこのキットを人道危機の現場にいる妊産婦に届け、女性の健康と権利を守り、未来へと「命」をつなぐ取り組みを行なっています。
こうした世界の途上国の現状を伝え、課題解決に向けた「アクション」を起こすきっかけとして、国連人口基金はミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」にて、クラウドファンディング(寄付)に挑戦しています。
7月11日の「世界人口デー」にキックオフしたこのキャンペーンは、8月19日の「世界人道デー」にゴールを迎えます。これは2003年8月19日に、イラク・バグダットの国連事務所本部が爆破され、22名の人道支援関係者が犠牲になった事件がきっかけとなり、世界中で人道支援に思いを寄せる日として国連総会で制定されました。
人道危機の最中であっても、生まれてくるすべての命を安全に迎えたい。お母さんと赤ちゃん、2人の命を救いたい。私たちのクラウドファンディングは、妊産婦3000人分の出産を安全にサポートするための寄付を目標として、みなさまのご協力を呼びかけています。いただいたご寄付は、人道危機に直面する国々(シリア、イエメン、アフガニスタンなど)へ国連人口基金の各国事務所を通じて届けられます。
国連人口基金の「命」をつなぐ活動にどうぞご支援をお願いします。
国連人口基金(UNFPA)支援寄付(募集期間:7月11日〜8月19日)
https://www.securite.jp/unfpa1
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