影山の木曜カフェタイム
2026年6月1日 09:00

こんにちは。影山知明です。
木曜カフェタイム、7回目の投稿となります。
毎週こうした原稿をアップするリズム、だいぶできてきたように感じています。
よろしければこれからもお付き合いください。
「インパクト投資を考える」3回目となりました。
一応、今回でひと区切りにします。
>vol.5【インパクト投資を考える➀】
>vol.6【インパクト投資を考える②】
投資に際して、あるいは事業の価値をはかるに際して、「お金」や「利回り」だけではない視点があり得ること、ただしそれを一般化・数値化することが難しいことについて、ここまで触れてきました。
大きな、組織的な投資であればなおさら、ですね。
その点、セキュリテでは少し面白いことが起こります。
たとえば、あるカフェがつくられようとしていて、そのお店の大事にしようとしていることが、「ほっとできる一人一人の居場所をつくること」や、「その場を通じて、人と人とが出会える機会をつくること」だったとします。
それらはそれらで一つの価値であることは間違いないでしょうけれど、一方、それがどれだけ普遍的な価値なのかとか、他の価値と比較してどちらがより大事なのかとか、説明を求められるとすると難しさはありそうです。
ただセキュリテの場合、そういう事業者さんがいて、投資家の人がその挑戦を面白い、応援したいと思いさえすれば投資が実現します。
とてもシンプルですね。
ここには、<客観>と<主観>の差があります。
大きな、組織的な投資の場合、内側に向けても外側に向けても、どうしても「客観的な説明」が求められます。
そして意思決定に多くの参加者が関わるので、その決定が妥当だとするための「根拠(理屈)」が必要とされるのです。
だからこそ、事業のつくり出す価値を一つのテーブルに乗せて、比較をしたり優先順位を付けたり大きさをはかったり……。
一般化や数値化を求められる背景には、こうした構図があるわけです。
一方、セキュリテでの投資や意思決定は、多くの場合かなり主観的なものです。
他者への説明責任も限定的で、「面白いと思ったから」「応援したいと思ったから」というその人だけの個人的な理由でもって、お金が動くことがあるわけです。
これを実現できるのは、セキュリテの参加者の多くが個人投資家で、しかもそれが間に第三者の入らない直接金融の仕組みだからです。
構造そのものがシンプルなわけです。
そしてこういう仕組みだからこそ、守り、応援できる事業であり、価値があるだろうと思っています。
美味しいお酒が飲めること
近所に面白い場所ができること
美しい自然を守れること
その地域ならではの生活文化が育つこと
グローバル規模でのイシューは、それはそれでもちろんあるでしょう。
でも、私たちの日々に現実の豊かさと安心感とをもたらしてくれるのは、上記のような「断片的」で「定性的」な価値たちであるということだってあるのではないでしょうか。
一つ一つがもたらす「インパクト」は限定的かもしれないけれど、反面とても具体的で、手触り感があって、確実な “熱” がある。
自分がその当事者となってまでその実現にコミットすることはできないけれど、お金をきっかけとして、その事業のリスクとリターンの一部を共有し、伴走し、応援する。
そしてこのような、自分がいいと思える身近な価値創出に参加する体験は、その分だけ自分の世界を広げてくれます。
そうやって少しずつ自分の世界を広げていく着実な過程があるからこそ、いつかその当事者意識が、自然と、グローバル規模のイシューにまではしごをかけてくれることだって起こるのだと思うのです。
客観性やロジックが支配的な今のこの世の中だからこそ。
主観に基づく投資、共感に基づく投資で、世界に風穴を開けていけたらなと思っています。
〜2022.7.7 配信「木曜カフェタイム」〜
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※ この記事は、2022年当時にメルマガで配信されたエッセイのアーカイブ公開です。文章内の出来事や、影山知明氏の役職(当時:副社長COO)をはじめとする各種情報は、すべて当時の状態のまま掲載しております。あらかじめご了承ください。
※ 影山知明氏の最新の活動は「ぶんじキャピタルマーケット」をご覧ください。
vol7.【インパクト投資を考える③】| 2022.7.7 配信「木曜カフェタイム」

こんにちは。影山知明です。
木曜カフェタイム、7回目の投稿となります。
毎週こうした原稿をアップするリズム、だいぶできてきたように感じています。
よろしければこれからもお付き合いください。
「インパクト投資を考える」3回目となりました。
一応、今回でひと区切りにします。
>vol.5【インパクト投資を考える➀】
>vol.6【インパクト投資を考える②】
投資に際して、あるいは事業の価値をはかるに際して、「お金」や「利回り」だけではない視点があり得ること、ただしそれを一般化・数値化することが難しいことについて、ここまで触れてきました。
大きな、組織的な投資であればなおさら、ですね。
その点、セキュリテでは少し面白いことが起こります。
たとえば、あるカフェがつくられようとしていて、そのお店の大事にしようとしていることが、「ほっとできる一人一人の居場所をつくること」や、「その場を通じて、人と人とが出会える機会をつくること」だったとします。
それらはそれらで一つの価値であることは間違いないでしょうけれど、一方、それがどれだけ普遍的な価値なのかとか、他の価値と比較してどちらがより大事なのかとか、説明を求められるとすると難しさはありそうです。
ただセキュリテの場合、そういう事業者さんがいて、投資家の人がその挑戦を面白い、応援したいと思いさえすれば投資が実現します。
とてもシンプルですね。
ここには、<客観>と<主観>の差があります。
大きな、組織的な投資の場合、内側に向けても外側に向けても、どうしても「客観的な説明」が求められます。
そして意思決定に多くの参加者が関わるので、その決定が妥当だとするための「根拠(理屈)」が必要とされるのです。
だからこそ、事業のつくり出す価値を一つのテーブルに乗せて、比較をしたり優先順位を付けたり大きさをはかったり……。
一般化や数値化を求められる背景には、こうした構図があるわけです。
一方、セキュリテでの投資や意思決定は、多くの場合かなり主観的なものです。
他者への説明責任も限定的で、「面白いと思ったから」「応援したいと思ったから」というその人だけの個人的な理由でもって、お金が動くことがあるわけです。
これを実現できるのは、セキュリテの参加者の多くが個人投資家で、しかもそれが間に第三者の入らない直接金融の仕組みだからです。
構造そのものがシンプルなわけです。
そしてこういう仕組みだからこそ、守り、応援できる事業であり、価値があるだろうと思っています。
美味しいお酒が飲めること
近所に面白い場所ができること
美しい自然を守れること
その地域ならではの生活文化が育つこと
グローバル規模でのイシューは、それはそれでもちろんあるでしょう。
でも、私たちの日々に現実の豊かさと安心感とをもたらしてくれるのは、上記のような「断片的」で「定性的」な価値たちであるということだってあるのではないでしょうか。
一つ一つがもたらす「インパクト」は限定的かもしれないけれど、反面とても具体的で、手触り感があって、確実な “熱” がある。
自分がその当事者となってまでその実現にコミットすることはできないけれど、お金をきっかけとして、その事業のリスクとリターンの一部を共有し、伴走し、応援する。
そしてこのような、自分がいいと思える身近な価値創出に参加する体験は、その分だけ自分の世界を広げてくれます。
そうやって少しずつ自分の世界を広げていく着実な過程があるからこそ、いつかその当事者意識が、自然と、グローバル規模のイシューにまではしごをかけてくれることだって起こるのだと思うのです。
客観性やロジックが支配的な今のこの世の中だからこそ。
主観に基づく投資、共感に基づく投資で、世界に風穴を開けていけたらなと思っています。
〜2022.7.7 配信「木曜カフェタイム」〜
【Special Archive Collection】「木曜カフェタイム」記事の一覧はこちらからご覧いただけます。
※ この記事は、2022年当時にメルマガで配信されたエッセイのアーカイブ公開です。文章内の出来事や、影山知明氏の役職(当時:副社長COO)をはじめとする各種情報は、すべて当時の状態のまま掲載しております。あらかじめご了承ください。
※ 影山知明氏の最新の活動は「ぶんじキャピタルマーケット」をご覧ください。
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