先日、インドネシアやフィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール等から来日中のアセアン資本市場フォーラム（ASEAN Capital Markets Forum：ACMF）とアジア開発銀行（Asian Development Bank：ADB）の皆さま約20人が、東京・丸の内の当社オフィスにお越しくださいました。



ACMFの議長でインドネシア金融庁（OJK）の最高経営責任者の一人であるMr.Inarno Djajadi氏を始め、日頃、P2Pレンディングやクラウドファンディングの規制を行っているアセアン各国の主な証券監督委員会の方々など、皆さまには、日本の規制の枠組みの中で社会的インパクト投資をクラウドファンディングの手法を用いて実践する当社の取り組みについて、非常に高い関心をお持ちいただいています。

2020年にはアジア開発銀行研究所 (ADBI)から当社の取り組みについての調査レポート「Crowdfunding with Music Securities: A New Approach to Impact Investing」が発行されました。

【参考】
アジア開発銀行（Asian Development Bank：ADB）
https://www.adb.org/sites/default/files/publication/576091/adbi-pb2020-1.pdf



当日は、当社の取り組みや「セキュリテ」の仕組み、募集開始間近であったカンボジアとインドネシアの新ファンドについてご紹介し、積極的な質疑応答とアセアン各国での展開可能性についての意見交換を行いました。

約2時間という限られた時間ではありましたが、「セキュリテの仕組みは、まさにシャリア（注）だ！」「次にファンドを募集するのはどこの国だ？」と、大変盛り上がりました。
また、各国で展開する場合に、まず誰と話したらいいか、こういう規制がある等々、和気あいあいとした中でも、今後の事業への多くの示唆をいただきました。

（注）シャリア（Sharia）は、イスラムの教義・思想であるイスラム法のこと。シャリアに則った金融取引全般を総称して
イスラム金融といい、シャリアでは、利息の受払い、投機的取引、非倫理的取引などの経済活動が禁じられています。



ACMFとADBの皆さまには、お忙しい日程を縫って、貴重な機会を作っていただいたことに感謝申し上げます。
当社では、今後とも、アセアン地域の皆さまとの対話と連携を進め、地域に必要とされるサステナブルファイナンスを提供できるように取り組んでまいります。

なお、8月1日より、アセアンで事業を行う日本企業やアセアンのスタートアップ（SU）、既存企業のチャレンジを支援する、特設サイトを開きました。
本サイトでは、「セキュリテ」で資金調達を行う、アセアンの事業を紹介しています。
皆さまからのご支援をお待ちしております。


 
カンボジア　カシューナッツ農家支援ファンド

イヤルトラストトレーディングは、カンボジアで他国のバイヤーよりも高い価格で農家からカシューナッツなどの農作物を仕入れて、加工・販売を行なっている企業です。貧困者が多い農村部でカシューナッツ加工に携わる人材を雇用し、国内で生産からパッケージ詰めまでを行うことで、生産から加工に携わる人全員が収入を増やすことができます。本ファンドは、カシューナッツの加工・販売事業を拡大するために必要な資金を募集するものです。このファンドは、カンボジア日本人材開発センター （CJCC, Cambodia-Japan Cooperation Center) との連携により設計されました。
※カンボジア日本人材開発センター（CJCC）との取り組みはこちら

一口 　　　　　¥31,500
募集総額 　　　¥28,320,000
事業者 　　　　ROYAL TRUST TRADING CO., LTD.
募集期間　　　 2023年7月31日～2023年12月31日
特典
日本で未発売のロイヤルのカシューナッツ（75g入り・価格未定）を、１～９口まではお一人につき１袋、１０口以上の方には４袋を、ファンド募集期間終了後・会計期間中に1回お送りいたします。

 

インドネシア　CO2を吸収する森作りファンド

カーボンエシックスは、インドネシアでマングローブやサンゴの植林事業を行い、2024年よりカーボンクレジットの発行、カーボンクレジットの売却（カーボンオフセット）実行を目指している企業です。マングローブのような海洋生態系が大気から吸収・貯蔵する、二酸化炭素由来の炭素である「ブルーカーボン」を増やすことで、温室効果ガスの主要素である二酸化炭素量の削減に取り組んでいます。本ファンドは、インドネシアで行う植林面積を増やすために必要となる資金を募集するものです。

一口 　　　　　¥32,400
募集総額 　　　¥11,250,000
事業者 　　　　PT Iklim Muda Sentosa
募集期間　　　 2023年7月31日～2024年1月31日
特典
1口につき、出資者のお名前で植林する権利として、マングローブの苗1本を植林いたします。なお、ファンド資金で植林したマングローブについては、営業者が開示するデジタルモニタリングページによって、インターネット上でその成長をご観察いただけます。また、ご希望の出資者の方に、お名前入りの植林証明書（デジタル）を発行いたします。