イベント
2025年1月21日 06:00
「大晦日の夜」 #大人の作文コンクール
皆さん、こんにちは。ミュージックセキュリティーズの杉山です。
お陰様で1月15日をもちまして「セキュリテ大人の作文コンクール 『日本酒の思い出』大募集」を締め切らせていただきました。素敵な作品をご応募いただき、心より感謝申し上げます。今後、2月6日に開催されるセキュリテナイト及び弊社ウェブサイトにて受賞作品の発表を予定しておりますが、それに先立ちまして、こちらのブログにて、素晴らしい作品の数々をご紹介していきたいと思います。
まずは、「日本酒大好き。よく飲み比べします。」というルッコラさんの作品、「大晦日の夜」をご紹介します。
「大晦日の夜」
子どものころ、大晦日の夜に落花生が欠かせなかった。
母特製の天ぷら蕎麦を啜ったあと、炬燵の上に新聞紙がバサッと広げられた。順番に大袋に手を突っ込んで、UFOキャッチャーのように落花生をひと握りして、それぞれガサリと落とす。
家族みな色鮮やかなちゃんちゃんこを着て、夢中で硬い殻を割る。弟と競って、パクパクつまむ。父がさも満足そうに日本酒をちびちび啜る。つけっぱなしの紅白歌合戦を見ながら、司会のアナウンサーがうまいとか、あの衣装がどうのこうのとか言いながら、もうとまらない。
新聞紙のまん中にゴツゴツした殻の山をつくって、お腹いっぱいになったところで、トランプがシュッシュッと飛んでくる。上機嫌で配るのは、ほろよい気分の父だ。
ジョーカーが行ったり来たり、ぐるりと一周してまた手元へ。ババ抜きに勝つたび落花生を一つもらって、五つたまると、なんと母から板チョコが当たるという嬉しいおまけつき。
さて、そろそろ落花生の大袋を用意しなくっちゃ。もちろん、極上の日本酒も必須だ。
私はにんまり笑って、潔く朝刊を閉じた。
お陰様で1月15日をもちまして「セキュリテ大人の作文コンクール 『日本酒の思い出』大募集」を締め切らせていただきました。素敵な作品をご応募いただき、心より感謝申し上げます。今後、2月6日に開催されるセキュリテナイト及び弊社ウェブサイトにて受賞作品の発表を予定しておりますが、それに先立ちまして、こちらのブログにて、素晴らしい作品の数々をご紹介していきたいと思います。
まずは、「日本酒大好き。よく飲み比べします。」というルッコラさんの作品、「大晦日の夜」をご紹介します。
「大晦日の夜」
子どものころ、大晦日の夜に落花生が欠かせなかった。
母特製の天ぷら蕎麦を啜ったあと、炬燵の上に新聞紙がバサッと広げられた。順番に大袋に手を突っ込んで、UFOキャッチャーのように落花生をひと握りして、それぞれガサリと落とす。
家族みな色鮮やかなちゃんちゃんこを着て、夢中で硬い殻を割る。弟と競って、パクパクつまむ。父がさも満足そうに日本酒をちびちび啜る。つけっぱなしの紅白歌合戦を見ながら、司会のアナウンサーがうまいとか、あの衣装がどうのこうのとか言いながら、もうとまらない。
新聞紙のまん中にゴツゴツした殻の山をつくって、お腹いっぱいになったところで、トランプがシュッシュッと飛んでくる。上機嫌で配るのは、ほろよい気分の父だ。
ジョーカーが行ったり来たり、ぐるりと一周してまた手元へ。ババ抜きに勝つたび落花生を一つもらって、五つたまると、なんと母から板チョコが当たるという嬉しいおまけつき。
さて、そろそろ落花生の大袋を用意しなくっちゃ。もちろん、極上の日本酒も必須だ。
私はにんまり笑って、潔く朝刊を閉じた。
こちらの作品を応募いたのが年の瀬、大晦日まであと数日というタイミングでしたので、時節柄もあり、また、私の思い出と重なるような部分もあり、空気感も含め、とてもリアルに家族の風景を想像しながら拝見いたしました。
今回、「日本酒の思い出」がテーマですが、この作品における日本酒の「名脇役」感が印象的でした。それだけ、日本酒が生活に根付いたお酒であることの証ですね。
<お知らせ>
さて、つい先日、大晦日だと思ったら、あっという間に年始ムードも終わり、気付けば1月も終わりに近づいていますね。
そして、作文コンクールの受賞作の発表も行う「セキュリテナイト」も間もなく開催です。
複数の蔵元が参加し、日本酒もたくさんご用意してお待ちしておりますので、日本酒好きの皆さまは、この機会にぜひご参加ください。
○お申込みは2月4日(火)12:00まで!
○日本酒まつりは3月末まで。
今後、新たな企画も準備中ですので、どうぞお楽しみに!
#セキュリテ日本酒まつり2024 #大人の作文コンクール #日本酒の思い出
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