心配された台風の被害はいかがでしたか？
想定外の雨量でたくさんの被害が引き続き出ている皆様にお見舞い申し上げます。

愛媛は比較的穏やかな台風通過となりましたが柑橘への塩害など事前の不安がありました。
海沿いでは風や高波により吹き上げられた海水が柑橘に吹き付け葉を枯らします。
葉が枯れたり傷むと光合成ができなくなり柑橘が育たなくなります。
風と同時に雨も多かった為塩害は幸いにも免れたようです。

このように生産者のご苦労も合わせ大切に保管したいと弊社でも色々な工夫とその進歩をしています。
向かって左（バック白）は３月初め入荷直後のブラッドオレンジ「モロ」です。

右（バック黒）はご覧の通り本日まで弊社の冷蔵庫で特殊保管した「モロ」です。
 
果皮のみずみずしさはほとんど変化ありませんが果皮・果肉共に色味が濃くなっています。
ただ果肉に割れ（すきま）が出始めているのでそろそろ限界のようで加工に入ります。

この赤味の「アントシアニン」は６５℃で分解されるため生地に練り込んでも練っている途中の摩擦温度
等の影響で色味がだんだん抜けてしまいます。
そこで何とかブラッドオレンジらしい色合いを出すべくさまざまな製造過程で年々工夫をして積み重ねています。
７月の「モロ」の保管状態にはみかん研究に関わる方々からも驚きの感想を頂く弊社オリジナルの保存方法です。（プチ自慢してしまいました。失礼！）
この保存技術をもっと可能性をもってレベルアップできるのが弊社がファンドで求めている「氷感庫」
になります。多種の原料を同時保存でき、容量、保存期間も伸ばすことができます。