全量純米蔵
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平杯ギャラリー2010年9月28日 12:50
【神亀専務インタビュー】 目指す会を振り返る <後編>
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みなさん、こんにちは!
本日は昨日に引き続き、神亀酒造小川原専務のインタビュー<後編>をお届けします! (*^0^*)/
全量純米蔵化が進んでいる目指す会ですが、今後はどういった取り組みをしていくのか…。
それではどうぞ!
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Q:さて、全量純米蔵を目指す会として今後はどういった取り組みをしていこうとお考えですか?
A:新しい取り組みよりも、酒米・酒造り・食との相性に関する勉強など、今までの活動を
掘り下げていく。あとはお酒を扱う人の知識を向上させていきたい。
(目指す会 蔵元勉強会の様子)
Q:知識というと?
A:お酒を扱う人でも、お燗に向くお酒がどういったものか正しい知識を持っていない人が多いし、
食との組み合わせを計算できる売り手も少ない。
Q:なるほど。消費者と直に接する売り手の知識向上も重要なのですね。
さて、次に純米酒ファンドについてお話を聞かせてください。
これまで10本の純米酒ファンドを組成して、多くの投資家の方々にご支援いただきました。
投資家の方々へまず一言。
A:投資家の方々にも酒と食の組み合わせというものを常に意識してもらいたい。
酒は、そればかりが旨くてもしょうがない。他方で、それだけで飲んでもいまいちな
酒が、例えば塩辛と合わせると途端においしくなる酒もある。
普段の食卓から純米酒を。最終的には、お酒を口に含んだときに
「あれ食べたい」と思える想像力を持った消費者になってほしい。
Q:投資家に対しても勉強会を開きたいですね(笑)
A:やりたいが、なかなか落ち着いて料理とお酒を提供してくれる飲食店がない。
理想はワンフロア60人くらいのキャパシティーがあって、なおかつ料理をタイミングよく
提供してくれるお店。
Q:なかなかハードルが高いですね。でも、近いうちにぜひ勉強会しましょう!
さて、インタビューも最後になりましたが、今年の夏はかなり暑かったですね。
猛暑の影響はどうでしょうか?
A:酒の売り上げは落ちている。これは多くの料飲店が間違った日本酒の提供をするから。
暑いからといって冷や酒を勧めているが、冷や酒なんて大して量を飲めるものではない。
特に生原酒の冷や酒なんてNG。料理も進まなくなるから、お店としてはいいことがない。
そんなものより割り水した純米酒のお燗の方が、すーっと入る。
薄味の料理とも合うから、自然料理も進み、結果お店も儲かる。
Q:割り水燗ですか。確かに飲みやすそうですね!
一方で、お米の生育状況はどうでしょうか?
A:あまり芳しくない。神亀でも使用しているが、五百万石については今年は特等は出ないだろう。
一方、腐っても鯛ではないが、山田錦は山田錦。お盆前の視察の時は良い状態だった。
高温に対しては、夜田んぼに水を入れて冷やしている。
この対応をしている田んぼとそうでない田んぼでは大きく違いが出ている。
(阿波山田錦 田植えの様子)
(阿波山田錦 実りの様子)
Q:造りの面での影響はどうでしょうか?
A:米質への細かい対応ができる蔵は、大きな影響は受けないだろう。
逆に機械仕込みの蔵は駄目だろうな。ろくな酒ができないのではないか。
そういった意味では杜氏の腕が問われるから、面白い年になるかもしれない。
Q:ありがとうございました。
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相変わらず辛口な神亀専務。
(ここには書けない話もありました… (^_^;) )
しかし、それは日本酒業界の将来を真剣に考えているからこその言葉だと思います。
私たちは今までどおり、いや、今まで以上に純米酒を飲み、
また投資をすることで、日本酒業界を盛り上げてきましょう!!
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