全量純米蔵 2010年10月

その他2010年10月6日 10:13

【蔵元インタビュー】「諏訪泉」東田社長に聞く <前編>

みなさん、こんにちは!

 

連載「蔵元インタビュー」も第三弾!

本日は現在「諏訪泉満天星ファンド2010」が好評募集中の

諏訪酒造東田社長のインタビューを掲載します!! 

 

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Q:諏訪酒造は「全量純米蔵を目指す会」に加盟される以前から

 純米酒造りを強化されていると伺っていますが、具体的にはいつから

 全量純米蔵となられたのでしょうか?

 また、目指す会に入ってから変わったことがあれば教えてください。

 

東田社長

(諏訪酒造東田社長 リーガロイヤルホテル東京の純米酒イベントにて)

 

A:弊社は平成18BY(2006年酒造年度)から全量純米蔵に切り替わりました。

 目指す会の設立は2007年6月になりますので、目指す会のスタートと

 弊社の全量純米蔵化はほぼ同タイミングということになります。

 目指す会では、酒米の勉強会から始まって、夏の呑みきり研究会、

 さらには小売店向けの勉強会などを行っています。

 このような勉強会や純米酒に特化したお蔵との交流を通じて、

 「純米酒を造って、売って、蔵として残っていく」という会社の方向性が

 明確になり、社員全員にしっかりと浸透しました。

 これは大変重要な変化だと思っています。

 

 

Q:なるほど。酒造りはチームワークが重要でしょうから、社員みなさんの

 意識改革は大きいですね。

 さて、全量純米蔵化するに当たってご苦労されたことは何ですか?

 

A:他の酒蔵の方々も同じ悩みを持っているかもしれませんが、地元向けの普通酒と、

 全国新酒鑑評会への出品酒(アルコール添加の大吟醸)をどうするか、という点で

 少し悩みました。

 

 

Q:どのようにして解決されたのですか?

 

A:地元向けの普通酒については、製造の良いパートナーを見つけることによって

 解決しました。

 また、新酒鑑評会への出品酒については、決して市販酒のレベルを向上させるものでは

 ないということ、自分たちの酒の方向性とは違うということ、

 さらには飲めない酒を造って貴重な米を無駄にすべきではない、

 と考え、出品をやめました。現在はずっと出品していません。

 ただ、これについては杜氏が弊社社員であることでやりやすかった部分があります。

 

麹室

 

 

Q:なるほど。通常の杜氏さんにとっては、新酒鑑評会での入賞というのは

 一つのステータスですから、なかなか止めづらいんでしょうね。

 さて、東田社長の目から見て、今後目指す会が取り組むべき課題を

 教えてください。

 

A:まずはとにかく純米酒の市場を作っていくことにより、

 現在の日本酒市場を変革していくことだと思います。

 そのために、目指す会の会員蔵がみんな製造技術工場、在庫を持って商品力アップ、

 販売の強化、製造数量のアップなどを図り、社員を増やして蔵の経営規模拡大に

 努めなければばなりません。

 また、拡販の一環として、輸出にも取り組む必要があるのではないでしょうか。

 

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次回<後編>では、純米酒ファンドについてのお話を伺います!

 

諏訪酒造の酒造りを応援する「諏訪泉満天星ファンド2010」は、現在好評募集中です!

インタビューを読んで応援したいと思われた方、ぜひファンドにご参加ください!!

「諏訪泉満天星ファンド2010」 ファンド詳細

http://www.zenryojunmaikura.jp/fund/details/147

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純米酒イベント2010年10月4日 15:10

【蔵元インタビュー】「奥播磨」下村専務に聞く <後編>

みなさん、こんにちは!

 

本日は先日に引き続き、「奥播磨」を醸す下村酒造店下村専務のインタビュー

後編をお届けします!

 

 下村酒造外観

 

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Q:奥播磨さんはすでに3本の純米酒ファンドを実施しているのですが、

 改めてファンドについてどのようにお考えでしょうか?

 

A:熟成期間中の資金繰りを支援していただけているのは、本当に助かります。

 銀行借入れだと、借りてもすぐに返さないといけませんので(苦笑)

 ファンド資金は「兵庫夢錦」という酒造好適米の購入に使わせて頂いているのですが、

 酒造好適米の本当の力は、やはり熟成後に現れるんですよ。

 しぼりたての時点では、正直飯米(食べるためのお米)で醸したお酒と好適米で醸したお酒とは

 そんなに味に違いがないと思っています。ただし、一夏越すと味の乗りが全く違う。

 酒造好適米は飯米の1.5倍くらい値段が高いのですが、この熟成酒の旨さを知ってしまうと、

 酒造好適米はやはり必須なのです。

 

 

Q:そうなんですか。やはり日本酒も「熟成」というのが大事なのですね。

 

A:そうです。ファンド投資家の皆さんにも熟成純米酒の旨さ、

 特にお燗したときの旨さ、食中酒としての実力を是非ご理解いただきたいと常日頃から思っています。

 

 

Q:伝えておきます。さて今年の造りが近づいていますが、いつ頃から始めるご予定でしょうか?

 

A:そうですね、今年は10月中旬から造りに入る予定です。11月頭が初仕込み、

 2月くらいまで造りにかかりっきりになります。

 

 

Q:お忙しくなりますね。あと、今年の夏は猛暑でしたが、その影響はありますか?

 

A:一部の「兵庫夢錦」の稲に高温障害が見られますが、これは毎年多かれ少なかれ

 ある話ですので問題ありません。そこは酒造好適米の強さです。

 また造りの上では、普段から心がけていることですが、原料処理、すなわち

 吸水や蒸しなどに最新の注意を払って造りを行いたいと思っています。

 

蒸し米

 

櫂入れ

 

 

Q:今年の造りに当たって、新たな試みなどありましたら教えてください。

 

A:ここ数年、意図的に麹をおとなしめにしていましたが、今年はボリューム感のあるお酒造り、

 米の旨みをしっかりと感じる、本来の「奥播磨」らしいお酒造りを心がけていきます。

 

 

Q:きっとお燗に向くお酒なのでしょうね。今から楽しみです。最後に、蔵としてこれから

 取り組んでいきたいことを教えてください。

 

A:第一には、とにかく純米酒の普及に貢献していくことです。やはり日本酒の未来は純米酒の

 普及にあると考えていますので。

 第二に、地元安富町の発展、特に農業の発展に貢献できればと考えています。

 安富町で作るお米は3分の2が飯米、そして残りの3分の1が酒造好適米「兵庫夢錦」です。

 そして、弊社が使用する「兵庫夢錦」はその全量が安富町産のものです。

 すなわち、消費者に純米酒の良さを理解してもらえれば、純米酒の消費量が増え、

 「兵庫夢錦」の消費量が増え、最終的には地元農業の発展につながるわけです。

 弊社はおいしい純米酒を作ることで、その「うねり」を生み出したいと考えています。

 そのために、まずは地元から変えていければ、と思っています。

 

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ゆっくりですが、力強く純米酒が作る日本の未来を語る下村専務でした。

 

そんな下村さんの酒造りを応援する「奥播磨ファンド2010」は、現在好評募集中です!

インタビューを読んで応援したいと思われた方、ぜひファンドにご参加ください!!

「奥播磨ファンド2010」 ファンド詳細ページ

http://www.zenryojunmaikura.jp/fund/details.php?fid=144

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